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| FIFA ワールドカップ2006 ドイツ大会出場各国の23人が出揃った。 日本は、巻が出ようが久保が出ようが前線ファーサイドに2、3人並ばせて 浮き球のクロス入れて誰かに合うだろうみたいなJリーグ並のサッカーを やってる限りは1勝も出来ないし1点も取れないから、誰が選出されようが どうでもいい。加地が右サイドを突破して低く強いクロスを入れ、ニアサイ ドに誰かが駆け込んで右足をダイレクトで合わせる事が出来た時、日本に初 めて希望が生まれるだろう。 取り上げたいのは、フランス代表に、このページではお馴染みのパスカル・ シンボンダが選出されたことである。予想好きの自称「サッカージャーナリ スト」及び「解説者」の方々の中で、このフランス人右サイドバックを、私 ほど積極的に評価した者はいるのだろうか?この一点だけを取っても、誰の 目を信じるべきか、誰の目を信じるべきで無いか、ということが、皆さんに はお解りいただけることと思う。とは言え、フランス代表監督ドメネクを、 この一点のみで評価することは出来ない。老兵ジダンを相変わらず選出し、 ピレスもロテンも落とした。左サイドをどうするつもりなのか。左サイド バックに関しても、例えばガエル・クリシーが既にシルベストル等という二 流選手を遥かに凌駕していることは、眼力ある者にとっては火を見るより明 らかだ。この馬鹿監督の固持し続ける、ヴェンゲル等一流フランス人監督に 対する見苦しいルサンチマンが、フランス代表に死を招くであろう事は、 EURO 2004 ではっきりしたはずでは無いのか? アーセナルの先発候補の選手達は、負傷者、ワールドカップに出られない国 のフレブ、及び上記の不幸なフランス人犠牲者以外、全員が各国代表となっ た。以前にも書いた記憶があるが、アーセナルは代表クラスを補強する必要 が無い。アーセナルの選手が、代表クラスに成るのである。だからこそ、 ヴェンゲル監督率いるアーセナルは、全世界からの尊敬を受けるのである。 これまで自らのプレイスタイルを変えてまで必死でチームに貢献してきたグ ジョンセンや、£22m払って獲得したライト=フィリップス等々をあっさり お払い箱にし、バラック獲ってシェフチェンコ獲ってテベス獲ろう、なんて いう金満クラブは、ただひたすら自らの無能を晒しているだけであり、そん なクラブが国内リーグで何勝しようが、軽蔑しか払われない。 私の希望的優勝候補アルゼンチン代表には、キリ・ゴンサーレス、サネッ ティが落ちた他は、ほぼ全員が予想通りの選出を得た。ポルトで活躍するル チョ(ルイス)・ゴンサーレス、コリンチャンスのマスチェラーノ等を始め とし、サビオラ、リケルメ、ソリンを中心としたチーム作りに専心してきた ペケルマンの采配に期待したい。特に、PKをレーマンに止められてその精神 的弱さと舌を露呈したリケルメには、是非、気を取り直して頑張ってもらい たい。 * * * それにしても、アルゼンチン代表は、GKのアボンダンシエリ(ボカ)、ウス タリ(インデペンディエンテ)、FWのパラシオ(ボカ)以外は、全て「海外 組」である。言うまでも無く、現リーベルの選手がひとりもいない。元リー ベルはいっぱいいるけど。これはちょっと寂しいね。それでも、まだまだ才 能ある選手がわんさかいるのが、アルゼンチンの層の厚さだ。 4月9日に行われたアルゼンチンリーグ クラウスラ第14節、リーベル・プ レイト v. インスティトゥート・デ・コルドバ。 Lux Cásares Gerlo P. Ferrari Mareque Ahumada Pusineri Zapata Montenegro Farías Higuaín 13分、アウマーダからボールを受けた相手陣内35ヤード左寄りのサパータ が、左足で果敢なミドル。これがゴール右上隅に決まって、1-0。サパータ、 凄いなぁ。12節のロサリオ戦の2点目も凄かったし、1点目もサパータの ミドルからのリフレクションだったし。左SHの左足ミドルがこれだけ決ま る、ってのは、レジェスなんかも見習って欲しい。 39分には自陣右の相手FKの流れから、ヘルロのまずい守備もあって失点。 1-1で後半を迎えるが、61分、左サイドのサパータからペナルティ・ボック ス内のファリーアスへクロス。完全に保有しようとしていたファリーアスを 相手が倒して、「ぺナル」である。このPKを、ファリーアスは右足インサイ ドでゴール右隅にきっちり決めて、2-1。 さらに72分、モンテネグロの右足による右CKのアウト・スウィンギングの ボールを、誰かが頭で6ヤードボックス左に落とし、イグアインが頭で中央 に落とし、ファリーアスが左足でGKのいないゴールに決める、3点目。後半 ロスタイムには、2度にわたるルクスの好セイヴィングもあって、試合はこ のまま 3-1、リーベルの快勝で終わる。 82分には、FWイグアインに替わって、また知らない選手が出てきた。見る からに若い、可愛いプレイヤーである。ディエゴ・ブオナノッテ Diego Buonanotte 。未だ公式ウェブサイトのファーストチームのスクァッド・リス トにも出ていない。この試合でプレイではほとんど何もわからなかったが、 調べてみると、「メッシなんていらない。ブオナノッテがいるから」という 意見もあるぐらい、凄いティーンエイジャーらしい。 アグエロといい、このブオナノッテといい、アルゼンチンには次々と若いプ レイヤーが出てくる。テベスに£22m払おうとしているクラブは、もう少し 早いうちから、アルゼンチン・リーグ観ておいたほうがいいんじゃないか? keywords: サパタ ファリアス |
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| Kay'n wrote on May 16. 2006, 20:51 GMT |
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土曜日に行われたFAカップ決勝、リヴァプール v. ウェスト・ハムは、まさ に「死闘」という言葉が相応しいゲームとなった。約束通り、私はウェスト・ ハムを応援しましたよ。双方共に、それ程内容が良かった訳では無いものの、 追いつ追われつのエキサイティングな展開は、この伝統あるカップ戦の決勝 に相応しかった。短い期間で、ここまで戦えるチームに仕上げて来た今季の ウェスト・ハムは、素晴らしかった。90分、足を引き摺りながら同点弾を決 めたジェラードの根性も、流石だ。「PK戦になると応援しているチームが負 ける」という私のジンクスは、アーセナル以外に対してはまだ生きているよ うで、ウェスト・ハムには済まない事をした。が、ハマーズも、PKの練習は もう少ししておいたほうが良かったと思う。ともあれ、イングランド・フッ トボールの今シーズンは、最後の最後まで目の離せない、熱い試合で幕を閉 じた。水曜日のCL決勝も、こんな試合になるのかなぁ。 * * * 一方、中南米クラブのカップ戦も、いよいよ佳境に入りつつある。4月26日 に行われたコパ・リベルタドーレス ノックアウト・ステージ1回戦 1st leg、 リーベル・プレイト v. コリンチャンスも、南米らしい、なかなかの熱戦で あった。 リーベルの国内リーグの試合も、このところ立続けに放送されているが、こ れらはまだ3月のマッチである。ヴィデオをアルゼンチンから船便で運んで いるかのような遅さだ。もうちょっと何とかならんのかね?ともかく、パサ レラ監督の「トップ下」ファースト・チョイスは、どうやらガジャルドでは なくモンテネグロのようだ。もちろんモンテネグロも素晴らしい選手だし、 クラウスラ第12節のロサリオ・セントラル戦などでは、目覚ましい活躍を見 せていたが、これまでFW起用とMF起用がなかなか一定しなかったせいか、 今一つ居所が定まらない印象がある。第一、ガジャルドがいないリーベルな んて、ジェラードのいないリヴァプールみたいなもんだ。 しかしコリンチャンス戦では、モンテネグロとサパータが怪我とのことで、 ガジャルドが先発である。さらに、左サイドのスペシャリスト欠場に伴い、 監督は、ちょっと面白いフォーメーションを採用してきた。 Lux Talamonti Cáseres Gerlo F. Domínguez Santana Ahumada P. Ferrari Gallardo Abán Farías 出た!「アシンメトリック3.5バック」である。センターバックを3枚並 べ、フェデリコ・ドミンゲスがウィングバック的役割を果す。中盤の底を2 枚としたのは、シャツの名前をブラジル風に "Carlitos" としたカルロス・ テベスに対応する為だろう。4バックの時は右SBを勤めるパウロ・フェラー リは、この日はサンターナとポジションチェンジを繰り返しつつ、中盤から 前線にかけて縦横無尽に走り回り、その名前に似つかわしいスピードと、抜 群のキープ力を見せていた。 しかしテベスは試合開始直後から、リーベルDFラインの右(=コリンチャン スの左ウィング)を狙う。前半15分、中盤中央からのスルーパスを受けた リーベル陣内(コリンチャンスの)左のテベスは、タラモンティとフェラー リの隙間を突いて、右足でゴール左隅に、強烈なミドルを放つ。ルクス、止 められず、ホームで相手に先制を許す。 しかし25分、リーベルのこのフォーメーションが、その意味を表現する。マ スチェラーノ(久しぶり!)からのボールを奪った中盤左のフェデ・ドミン ゲスから、中央に流れていたフェラーリへ。フェラーリはドリブルで左ウィ ングを抉り、ペナルティボックス左から左足のクロス。相手CBに当って、中 央6ヤード上に浮いたボールを、ファリーアスがなんと、左足のバイシクル シュート!ゴール左下隅に決めて同点とする。ファリーアスって、こんな シュート撃てるんだなぁ。そういえば11節のスーペル・クラシコでの先制点 も、右足チップキックでGKの頭を越してゴール右隅に決まる技ありシュート だったし。これまで、放送される試合に限ってシュートを外しまくり、何と なく「使えない」感があったファリーアスだが、そんな悪しきイメージは、 払拭されつつある。 続く35分、またもやフェラーリが魅せる。相手陣内左サイド35ヤードで ボールを得たガジャルドから、中央左寄りに走り込んで来たフェラーリへ。 フェラーリはまたしても見事なドリブルで相手2人を躱しながら6ヤード ボックス左角まで到達、右足インサイドでゴール右隅に決める。これはもう、 テベスも真っ青な、スーパーゴールである。 このロサリオ育ちの24歳の活躍は、これだけでは無かった。39分には、中 盤右サイドのガジャルドをオーヴァーラップして右ウィングまで駆け上がり、 一旦中央に流れたガジャルドからのパスを胸でトラップ、右足で、低く力の あるクロスをゴール前に入れる。惜しくも、ファリーアスは足を合わせられ ず、ボールは左ゴールポストを掠めて外れるが、決定的なシーンだった。 59分、コリンチャンスの右コーナーキックの浮き球を、誰かがヘッドで前に 出し、テベスがこれをヘッドで決めるが、テベスの頭がわずかにオフサイド、 という誤審に救われる。 この日の主審はカルロス・アマリージャ氏。このパラグアイ人審判は、自分 の名前と同じ色のカードを出しまくった。66分には、ガジャルドを後ろから チェックしたとはいえほとんど触らなかったマスチェラーノに、2枚目のイ エローカードが出され、かわいそうなマスチェラーノは退場、2nd leg 出場 停止となった。まあガジャルドの倒れ方も上手かったのだが。 77分、アバーンに替えてイグアイン投入。このアバーンという18歳FW、最 近よく先発しているが、何をやっているのかよくわからない。この日も、特 にボールに絡んだシーンは無かった。80分、イグアインが左足で放ったクロ スが直接ゴールラインを割ったにもかかわらず、何故かリーベルにコーナー キックが与えられる。この左CKをヘルロがヘッド、一旦弾かれて右にこぼれ たボールを、ファリーアスが、10ヤード右寄りのサンターナへ。サンターナ は左足ダイレクトヴォレーで、ゴール右下に決める。3-1。 ホーム寄りの審判のおかげでこのまま快勝かと思いきや、84分にはタラモン ティも2度目の警告を食らって、10人対10人に。終了真際の後半ロスタイム 2分、コリンチャンスのFKを、シャヴィエールに頭で決められて、3-2。 |
![]() Paulo Andrés Ferrari | |
| しかし試合はこのまま終わり、リーベルが1st legを制した。リーベルの犯し たファウルはなんと41、コリンチャンスが24、警告は両チーム合計8、退 場者2名という試合だが、こんなの、南米では普通だよ。フガドール・デ・ ラ・フェチャ(=マン・オヴ・ザ・マッチ)はもちろん、パウロ・アンドレ ス・フェラーリ(写真)である。 keywords: ウエスト ウエストハム ウェストハム ファリアス リバープレート リーベルプレート カルリートス テヴェス マスケラーノ サンタナ アバン シャビエル シャヴィエル |
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| Kay'n wrote on May 15. 2006, 12:30 GMT | ||
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プレミアリーグ シーズン終了の余韻に浸る間も無く、新しいニュースが次 々と飛び込んで来ている。 * * * 今、イングランドフットボール界を最も賑わしているのは、「ウォルコット 代表選出」のニュースである。テオ・ウォルコット Theo Walcott は、17歳 イングランド人フォワード。この冬の移籍市場で、サウサンプトンから、イ ニシャル£ 5m の移籍金でアーセナルに加入した、期待の新星だ(写真)。 ちょっとインド系が混じっているような顔立ちですね。 前評判は非常に高い。しかしながら、私がこの選手についてこのページで言 及するのは、今日が初めてである。何故なら、この若者のプレイを、まだ ちゃんと見た事が無いからだ。サウサンプトンでのゴール集みたいな動画 は、ネット上に流出しているものをちょっとは見た。確かに、ゴール前での スピードや球際の強さは素晴らしい。が、未だアーセナルのトップチームで は、ベンチ入りのみで、一度もプレイしていない。リザーヴの試合では3試 合に出場し、2ゴールを挙げているが、いずれも度胆を抜くようなシーンで は無かった。 つまり、トップレベルでは未知数の選手なのである。エリクソン代表監督も、 ウォルコットが試合で90分プレイするのを見た事は無く、アーセナルの練 習を見ただけで、召集を決めたそうだ。「監督としてのキャリア最大の賭け。 理屈では無く、直感だ」と言っているらしい。 アーセナルでしっかり育ってプレミアデビューする前に、ワールドカップと いう大舞台に登場する事は、アーセナルファンの心理としては、少々不安で ある。ルーニーの出場が危ぶまれているイングランド代表に、エリクソンが 「ワンダーボーイ登場」を無理矢理演出しようとしているので無ければ良い が。成功すれば国家的な賞賛を受け、失敗すれば全国民から非難されるこの 修羅場で、ウォルコットが、どちらか極端な結果を残したりして、これから の長い選手生活を狂わすような事が無い事を祈る。 * * * 非常に胸糞悪いニュースもある。トッテナムの会長ダニエル・リーヴィが、 ウェスト・ハム戦の無効、再戦を要求している。事実として報じられている 事柄を、以下に箇条書きでまとめておこう。 ・試合の前日、トッテナムの選手の多くが、東ロンドンのマリオット・ホテ ルで、夕食をとった。 ・試合当日の朝から、キーン、ダーヴィッツ、レノン、ドーソン等を含む トッテナムの選手10人が、食当たりの症状を訴えた。 ・プレミアリーグに対して、トッテナムは試合の後日延期を要求した。 ・プレミアリーグ会長は、体調不良の選手を除いてもトッテナムは試合実行 可能とし、この試合を「延期可能なイヴェント」とは認めず、警察と協議 の上、2時間以上の遅延を認めなかった。 ・それでもトッテナムは「試合不能」とすることが出来たが、その場合、勝 ち点減点を含むペナルティを受ける可能性があった。 ・トッテナムは予定通り試合を行い、10人の内8人が試合に出場し、その内 の4人が90分プレイし、1人が87分プレイし、2-1で負けた。 ・マリオット・ホテルで出された食事のサンプルは現在検査中だが、まだ結 論は出ていない。 言うまでも無いが、トッテナムの要求は、極めて身勝手な、往生際の悪い、 薄汚いものだ。ウェスト・ハム、アーセナル、プレミアリーグ、そしてイン グランドサッカーの歴史全体に対して敬意を欠く、恥知らずな主張である。 試合前、件の10人の選手がもし、病院に運ばれて点滴を受け、スタジアムに 来なかったとかいうのなら、まだ微細なる同情の余地はある。しかし、キー ンもダーヴィッツもレノンも、プレイしてたじゃないか。「プレイ不能」で は無かった。単に「コンディションが悪かった」だけだ。どんなチームで も、コンディションの悪いプレイヤーを抱えて行わざるを得ない試合はある。 トッテナムは、減点措置を恐れて、定刻通り試合を行う選択をした。そして、 負けた。その結果を甘んじて受け入れず、「再試合」だのとゴネるクラブは、 目を覆いたくなる程醜悪な、三流以下のクラブだ。会長は、ファンの不満の 鉾先を変えたいだけかも知れない。が、そんな不満を当然と考えるファンの 魂の在り方と態度もまた、醜悪で、三流以下だ。恥を知れ。 ほとんどのジャーナリズムが、この要求は却下されるであろう事を予測して いる。もし、こんな馬鹿げた要求が通るような事があるなら、キャンベルの 精神コンディションが悪くて負けた試合も、左サイドバックがひとりもいな くて負けた試合も、再試合してもらおうじゃないの。ましてや、倒れている 選手がいるのにボールデッドにせず、恥知らずな得点を挙げたチームと引き 分けざるを得なかった試合も、「不公平」だから再試合してもらおうじゃな いの。そして今後、重要な試合の前には、選手達は必ずドレッシングルーム でゲロを吐いておき、負けたら再試合を要求しようじゃないの。 |
![]() Theo Walcott | |
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| ウィガンのシンボンダは、アーセナル戦の直後、「まだスパイクも脱いでい ない時に」、ジュエル監督にトッテナムへの移籍願いを渡して、監督を怒ら せているようだ。何やら、気が動転していたらしい。血迷うなよ。パスカル。 あんなチーム行くなよ。ちゃんとウィガンに残って、来シーズンも良い試合 しようぜ。 * * * <追記:再新情報>現地時間の本日午後7時の報道によると、トッテナムの 馬鹿げた要求は、予想通り、プレミアリーグによってあっさり却下された。 三流クラブ トッテナムとその三流ファン達は、最後の最後に、シーズンを通 じてアーセナルと4位を争ったという誇りを自ら捨て去り、薄汚く醜悪な恥 と悪あがきの記録だけを残した。この期に及んでも会長はまだグズグズ言っ ているようだが、トッテナムと、その馬鹿なファンどもは、プレミアリーグ の発した以下の公式コメントを、肝に命じろ。「気持ちはわからなくないが、 この件は忘れて、来季の国内リーグとUEFAカップに集中しなさい。」 keywords: セオ レヴィ ウェストハム ウエストハム |
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| Kay'n wrote on May 10. 2006, 11:36 GMT | ||
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2006年5月7日日曜日、ロンドン、現地時間の午後3時。アーセナルの過 去を象徴し、未来を左右する重要なふたつの試合の、開始を告げるホウィッ スルが、同時に吹かれた。イングランド プレミア・リーグ最終節、アーセナ ル v. ウィガン・アスレティック、そしてウェスト・ハム・ユナイテッド v. トッテナム・ホットスパーである。 北ロンドン ハイベリーのアーセナル・スタジアムを埋め尽くしたホーム チームのサポーター達は、"I was there" (「私はその場にいた」)と書か れた赤と白のTシャツを着用し、この歴史あるスタジアムの最後の日を記念 した。ウィガンのサポーター達も、同じメッセージが書かれた青いTシャツ を着て、この日の意味を、クラブを越えて共有した。一方、東ロンドン アッ プトン・パークのブリン・グラウンドに押しかけたトッテナムファンが着て いたシャツには、今日の試合の結果如何に関わらずアーセナルがCLで優勝し たらトッテナムは来季出場枠から押し出されるから自分達はバルセロナを応 援する旨の文言が書かれていた。今思えば、これら両者のファン達の魂の在 り方と態度の差が、フットボールの神様の意志決定に影響したのかも知れな い。 Lehmann Toure Campbell Eboue A. Cole Fabregas Gilberto Hleb Pires Reyes Henry 対するウィガンのプレイスタイルは、以前と同様である。ディフェンスライ ンにデ・ゼーウを欠くものの、相変わらずきちんとしたポゼッションを心掛 け、丁寧に前線に運ぼうとする。アンリ・カマラやジェイソン・ロバーツに 持たれると危険だ。しかしアーセナルの気合いは充分、アンリーはこの日も 頭を綺麗に剃っている。いつものように、立ち上がりのアンリーは前線に張 り、後方からの長いパスを待っていた。 一方、ウェスト・ハムも押し気味に試合を進めていた。37節終了時点で10 位のウィガンと1ポイント差の9位、とは言え今季のウェスト・ハムはFA カップ ファイナリストである。しかもホームゲーム。前日、ヴェンゲル監督 が「トッテナムに負けるようなことがあったら、ウェスト・ハムはFAカップ でも負けるだろう」と言ったのは、余計なお世話だったかも知れない。でも、 お願いだから、絶対に負けないで、ハマーズ! ふたつの試合を通じて、初めてスコアが動いたのは、ハイベリーの前半8分 だった。右コーナーキックからの流れで右のファブレガスから入ったクロス が弾かれ、キャンベルへ。シュートだったのかもしれないが、キャンベルが ゴール左を狙ってヘッドで落としたボールは、6ヤードボックス内のピレス へ。ピレスの放ったシュートはブロックされるが、リフレクションをもう一 度右足ハーフヴォレーで、ゴール左下隅に押し込む。前のウェストブロム戦 の2点目にも似た、ピレスらしいゴールである。 ハイベリーが歓喜に包まれたこの瞬間の約1分後、アップトン・パークにも、 丁度タイミングを計ったかの様に、ゴールが生まれる。カール・フレッ チャーの右足が、相手陣内30ヤード左寄りからゴール右下隅に決まる、目の 覚めるようなミドルシュート。「ウェスト・ハム先制」のこの速報は、ハイ ベリーにも瞬時に伝わった。レッドゾーンに達しようとする大歓声が、それ を物語っていた。 しかし、その一瞬後、アーセナルファンは冷水を浴びせられる。自陣右で トゥーレが、相手MFマカロックからボールを奪い、エブーエへ。背後から来 るマカロックのチャージをガードしようとして出したエブーエの右肘が、マ カロックの顔面をヒットしたらしく、ファウルを取られる。フリーキックを トンプソンが蹴ると、ボールはディフェンスライン裏中央に向かって急激に 落下、ニアサイドに飛び出してきたシャーナーの右足に合い、失点する。浮 き球とヘッドを警戒し、足への注意を怠った報いである。ウィガンというチ ームは、セットプレイでもきっちりと味方の足元をターゲットとする練習を 積んでいる。この事は、昨年11月にわかっていたはずだ。 その後はお互いに一歩も退かない攻撃を続ける。アーセナルは19分、左のス ペースに出されたレジェスのスルーパスにピレスが追い付いてワントラップ し、GKポリットと1対1となるが、左足から放たれたシュートは、惜しくも 左サイドネットを叩く。27分には、相手ゴール前でのアンリーのポストプレ イから出されたヒールパスに反応したジウベルトが、決定的なタイミングで シュートを放つが、ボールはバーを越える。そして、その5分後、一歩前に 出たのは、ウィガンだった。 33分、自陣右36ヤードでジウベルトがファウルを取られ、またもやトンプソ ンのFK。壁をフレブ1枚とし、今度は相手の足も頭も許さないように、アー セナルの選手達は、ファーサイドを中心に位置する相手のマーキングに集中 する。が、この距離からトンプソンは、ニアに直接ゴールを狙った。ボール はまたもや急降下し、ゴール左下隅に決まって、1-2とされる。レーマンの 判断ミスもあるが、元ブラックバーンのこのデイヴィッド・トンプソンは、 こんなに凄いフリーキッカーだったのか。プロファイルでは身長1.70mとな っているが、はるかに大きく見える。その約1分後、アップトン・パークで はトッテナムのデフォーがキャリックからのクロスを受けて右足で決め、同 点とする。アーセナルの運は、トンプソンのFKの軌跡とともに、急降下した かに思われた。静まり返るハイベリー。 しかし、希望を取り戻してくれたのは、やはりこの人達だった。35分、相手 陣内40ヤード中央でマカロックからボールを奪ったフレブから、左寄りの ピレスへ。ダイレクトで、前線ほぼ中央のアンリーへ。バックラインをオン サイドで抜け出したアンリーは、右足インサイドでゴール右隅に決める。ピ レス→アンリーのホットライン。このクラシックなゴールは、まさにハイベ リーに似つかわしい。 アーセナル 2-2 ウィガン。ウェスト・ハム 1-1 トッテナム。ふたつの試合 のスコアは振り出しに戻ったまま、前半を終えた。ここでもう一度、状況を 整理しておこう。現在4位のトッテナムと5位のアーセナルの差は、1ポイ ント。もしポイントが並んだ場合は、得失点差35でトッテナムの16を上回る アーセナルが、4位を奪い取る。 * * * 前半のロスタイムがほとんど無かったウェスト・ハム対トッテナムの試合の 後半は、ハイベリーよりも2分程早く始まった。前半、焦りの見られたアー セナルは、後半立ち上がりには落ち着きを取り戻していたが、ゴールは早々 には生まれない。ハイベリーの51分頃、アップトン・パークのサモラがタ イーニィオに倒されて、ウェスト・ハムはPKを得、ハイベリーの観衆は沸き 立つが、キッカーのシェリンガムが右に放ったPKは、右に飛んだロビンソン によって止められる。まるで、リケルメのPKをレーマンが止めたように。 しかし、その5分後、ハイベリーで、信じられない事が起こる。ウィガン陣 内、シンボンダから右サイドのトンプソンへ。トンプソンはCB右のシャー ナーへバックパスするが、これが中央に少しずれ、シャーナーはその場に立 ち尽くす。ボールは前線のアンリーへと渡る。飛び出すGKポリット。アン リーはこれを右に躱してワントラップし、後ろから必死で追い付こうとする 相手をちらっと見てから、無人のゴールへ落ち着いてボールを蹴り込む。 アーセナルから2ゴールを奪ったウィガンのプレイヤー2人の、信じられな いミスである。 これで再び、アーセナルはリードを奪った。しかし、ウェスト・ハムがさら なる失点をし負ければ、本も子も無い。この時点で、全世界のアーセナル ファンは、ウェスト・ハムがこれ以上失点しない事、さらには勝ち越しゴー ルを決める事を、祈った。勢いの増したアーセナルは、再三、ウィガンの ゴールを脅かすが、追加点は生まれない。 66分、中盤左での見事な足技でトンプソンからボールを奪ったファブレガス から、中央のピレスへ。直前のアンリーにパスが出されるが、一瞬のタイミ ングの遅れでオフサイドポジションに取り残されたアンリーは、動かず、頭 を抱える。しかしピレスは、そのパスが「一瞬後の未来の自分へのパス」で あるかのようにボールを追い、GKと絡む。弾かれたボールにアンリーは追い 付き、6ヤードボックス左から中央のピレスへクロス。しかし、シンボンダ が猛然と追い付いて、カットする。アンリーはシンボンダに両手でハイタッ チして、この同郷の、才能ある相手右サイドバックの好プレイを讃えた。パ スカル・シンボンダ。私は以前、この選手を、良い選手だと書いた。アン リーも当然、シンボンダが素晴らしい選手である事をを知っている。 73分、ウィガン監督のポール・ジュエルは、失意のトンプソンに替えて、ヨ ハンションを投入する。続く74分、こちらはピレスに替えてリュングベリ。 この、ふたりのスウェーデン人の登場が、その2分後、両チームの明暗を分 けることとなる。76分、相手陣内30ヤード、レジェスのFKを、前線のキャ ンベルがヘッドでアンリーへ落とす。ワンバウンドして跳ねたボールを、胸 と右足でリフティングしたアンリーは、そのままボールを地面に付けずに、 ゴール前6ヤードのリュングベリへ。マークに付いていたヨハンションは、 リュングベリの右手を引張り、倒す。ウィガンはペナルティを課せられ、 ヨハンションは、登場たった3分で、一発退場となった。PKを蹴るアンリー は、助走を長く取り、シェリンガムとは異なり、右足インサイドで冷静に ゴール左隅に決める。アンリーは、ピッチに跪いて芝にキスし、この懐かし いスタジアムの地面に、別れを告げた。リーグ最終戦、4位争奪戦、ハイベ リーの最終戦でハットトリックを達成。シーズン前半を欠場したにも関わら ず、27ゴールで得点王の座を得るこの男を、「神の子」と呼んだ私は、やは り間違ってはいなかった。 さぁ、2点リードである。アーセナルが負ける可能性は低くなった。あとは ウェスト・ハムの健闘を祈るばかりだ。79分、フレブとレジェスに替えて、 ベルカンプとファン・ペルシーが投入されるが、その瞬間、またしても、そ のタイミングを計った様に、アップトン・パークでスコアが動く。レオ=コ ウカーのアシストから、ベナヨンの左足が、トッテナムから再びリードを奪 う。この事実を知ったハイベリーの大歓声を、ベルカンプは当初、自分に向 けられたものと思ったかも知れないが、観衆の喜び方が異質であることに気 付いたアンリーは、スタンドに向かって、両手の指で「2-1 ?」と問いか け、その答えを得た。 思えば、歓喜と不安、希望と失望が、数分置きに目まぐるしく入り乱れる、 ローラーコースターのような筋書きであった。しかし、80分以降、アーセナ ルは怒濤の攻撃を見せ、ウィガンの足は止まった。ふたつの試合の残り時間 が減るに連れ、ウィガンが3点取る可能性と、トッテナムが2点取る可能性 が減少して行き、それらの数値に反比例して、アーセナルの歓喜は増大した。 89分、右サイド中盤のアンリーから前線のファン・ペルシーへ。絶妙な飛 び出しを見せたジウベルトはボールを受け、キーパーを躱すが、一瞬バラン スを崩してスローダウンした為、右バイライン際から出したベルカンプへの 決定的なパスは、カットされてしまう。悔しさを最大限に表現しながら仰向 けにピッチに倒れ込むジウベルトの表情には、しかし、笑みがこぼれていた。 アーセナル 4-2 ウィガン。2分のロスタイムを経て、このスコアのまま、 ハイベリーの試合は終わった。その約1分後、4分のロスタイムを経たアッ プトン・パークの試合のファイナル・ホウィッスルは吹かれた。ウェスト・ ハム 2-1 トッテナム。この瞬間、アーセナルの4位、次季CL圏内が確定し た。結果的にトッテナムは、UEFA チャンピオンズ・リーグ決勝でのアーセ ナルの勝敗を、気にする必要は無かった。 * * * この記念すべき試合を戦う相手として、ウィガン・アスレティックは、最高 の好敵手だった。前述の66分のシーンが、それを象徴している。ウェスト・ ハムも、よくやった!我々、全世界のアーセナルファンは、FAカップ決勝 戦、全力を挙げて君たちを応援するだろう。プレミアリーグを優勝したとか いうどこいらのチームのファン達は、我々が味わったこの歓喜を上回る何か を、味わったのだろうか?しかも、我々の2005-2006シーズンは、まだ終 わってはいない。 この日に起こった全ての事が、ハイベリー最後の日に相応しかった。ボブ・ ウィルソン、チャーリー・ジョージ、マイケル・トーマス、リー・ディクソ ン、イアン・ライト等といった往年のアーセナルの英雄達も、この記念すべ き場に座を連ねた。試合終了後に行われたセレモニーでは、ブラスバンドが、 アンドレア・ボチェッリとサラ・ブライトマンによるあの名曲 'Time To Say Goodbye (Con Te Partiro)' を奏で、ザ・フーのヴォーカル、ロジャー・ダル トリーが、'Highbury Highs' という曲を歌って、この歴史あるスタジアムを送 った。この日、スタジアムに入れなかった人達もアヴェニール・ロードを埋 め尽くし、アヴェニール・ロードに行けなかった私達の心も、ハイベリーに 飛んでいた。さようなら、ハイベリー。 |
![]() ![]() ここを去ることなんて、なかなか出来ない。 | |
| そう。私達の魂も、確かにそこに在ったのだ。この日、アーセナル・スタディ アムに席を占められなかった私達にも、是非、こう呟く事を許して欲しい… "I was there" と。 keywords: ハイバリー セスク トゥレ エブエ ウエストハム ウェストハム チャンピオンズリーグ タイーニョ ダルトリー |
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| Kay'n wrote on May 8. 2006, 20:07 GMT | ||
| 何という筋書き!何という結末!何という興奮、情熱、そして歓喜!! イングランド プレミアリーグ 2005 - 2006 シーズン最終戦、そして1913 年以来93年の永きに渡って記されてきたロンドン市ハイベリー アヴェニール 通り アーセナル・スタディアムの歴史上最後の試合、フットボールの神様は、 信じられないようなドラマと、そのエンディングを用意した。 詳細は、明日。 |
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| Kay'n wrote on May 7. 2006, 17:25 GMT |
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中2日の木曜日に行われたイングランド プレミア・リーグ第37節、マン チェスター・シティ v. アーセナルに於いて、立ち上がりしばらくはマン・ シティに主導権を握られたものの、前半10分以降は、アーセナルが支配した。 Lehmann Toure Campbell Eboue Cole Song Gilberto Hleb Ljungberg V. Persie Henry ついに先発したアシュリー・コールは、攻撃に直接絡むシーンは無かったも のの、持ち前の瞬発力の高い守備を見せていた。キャンベルも、この日は自 信を持って確実にプレイしていた。ソングは前節に引き続いて積極的且つ安 心感のあるパフォーマンスだった。前線にファン・ペルシーを張らせて中盤 に位置するアンリーの動きは凄まじく、調子は決して悪く無いことがわかる。 そういえば、この日のアンリーも、髪を綺麗に剃っていた。 トップを任されたファン・ペルシーの調子も、悪く無い。「今日は俺が決め てやる!」という意欲と情熱が漲っているのがよくわかった。だからこそ、 相手のファウルで止められ続けた事に、いつも以上にフラストレーションを 溜めた。絶妙の飛び出しでボールを受けるも、右足のシュートが枠を外し、 本人はさぞもどかしかっただろう。そんなこともあるさ、ロビン。今日の君 の動きが素晴らしかったのは、俺達にはわかっているから。 スコアは前半30分、相手陣内左寄りで相手2、3人を翻弄したアンリーか ら、物凄いタイミングで相手2人の間隙を突くスルーパス。リュングベリの 飛び出しはオフサイドであったが、これまで貯まった誤審クーポンが使用さ れてお咎め無し。リュングベリは左足で難無く沈めて、先制する。アンリー のアシストは、派手さには欠けるが、例のミラン v. バルサ戦でのジュリー に通したロナウジーニョのパスに匹敵する、スーパープレイだった。 しかし38分、嫌な予感を味わわせてくれるには充分なシーンが、アーセナル に訪れる。自陣左CKがファーサイドに流れ、フリーだったシンクレアがヘッ ドでゴール前に落とす。ヴァッセルのシュートを警戒して、レーマンは右に 体重を乗せるが、ボールはそのまま左に流れて、レーマンは逆を突かれ、一 旦は触ったものの、ボールはその手をこぼれて背後へ。ダヴィド・ソメル( David Sommeil この人の名前は「ソメイユ」でも「ソメイル」でも無い)に 押し込まれ、失点する。 後半に入って、アーセナルは終始創造的な攻撃を続けたが、スコアは動かな い。相手長身ギリシャ人FW サマラスによって生み出されたピンチも、レー マンの好セイヴィングで凌いだ。58分にはソングに替えて、この日19歳の 誕生日を迎えたファブレガス。72分には、好プレイの連続、枠に飛ぶ左足の 強烈なミドルも放ったフレブに替えてピレス、同時に、ファン・ペルシーに 替えてレジェスが、そのままそれぞれのポジションに入る。溜飲を下げる事 無くベンチに退いたファン・ペルシーは気の毒だったが、結果的に、この采 配が当る事となる。 78分、右サイドのピレスから、オーヴァーラップするエブーエへ。右ウィン グを抉ったエブーエから、力のあるクロスが入る。これに機敏に反応したレ ジェスが左足インサイドを合わせ、ボールはGK ジェイムズの手を弾いて ゴール左隅へ。レジェス久々のゴールでリードする。 しかし、この日のレジェスは、これだけでは無かった。84分、中盤でボール を得たアンリーが素晴らしいスピードで持ち上がる。右寄りを並走するレ ジェス。ゴール前まで持ち込んだアンリーが、自我を捨て、どフリーのレ ジェスへ。レジェスは丁寧にボールを止め、左足を振り抜くと、ボールは見 事な弧を描いて、ゴール左上隅に決まる(写真)。そうだ、ホセ・アントニ オ。我々が君に期待していたのは、こんなゴールだ。 |
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| 終わってみれば3-1の快勝である。アンリーの2アシストもスーパーだが、 リュングベリ、レジェスのゴールで勝った事が何よりも喜ばしい。4位の トッテナムに、1ポイント差と迫った。日曜日の最終戦、トッテナムを上回 る結果(=相手が引き分けなら勝ち、相手が負けなら引き分け以上)が出せ れば、アーセナルは、4位を確保する事になる。その為の準備は、最早、万 全である。 keywords: セスク エブエ |
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| Kay'n wrote on May 5. 2006, 17:32 GMT | ||
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月曜日に行われた、イングランド プレミアリーグ第36節、サンダーランド v. アーセナル。トッテナムが最終戦に負けるか引き分ける可能性に賭けつ つ、アーセナルは残り3試合で9ポイントを確実に得なければならない。さ らに、既に最下位、降格が決まっているチームを相手に、消耗してはならな い。 Lehmann Toure Campbell Eboue Clichy Song Diaby Fabregas Pires Adebayor Henry ファブレガスは一応右サイドだが、実際には中央に流れ、ソングやディア ビーと共に柔軟なポジショニングを見せていた。ベンチには、再びアシュ リー・コールの姿が。本来の左サイドバックが、やっとふたり揃った。CL決 勝でどちらが起用されるにせよ、昨年11月以降、ギリギリのバトンタッチを 繰り返しながら、この過酷なポジションを勤めてきた、献身的な代役達 --- シガン、ローレン、センデロス、ギルバート、ラーション、そしてフラミニ に、感謝しような、アシュリー。 立ち上がり、アーセナルのパフォーマンスは必ずしも最高では無かった。怪 我を恐れつつ、激しい当たりを避けようとする全員の心情が見て取れた。当 然である。是非、怪我を恐れてもらいたい。しかし、アーセナルは、決して 消極的だったわけでは無い。前半9分、レーマンのスローイングから自陣中 央のピレス→左のクリシーへ。左サイドに流れるピレスへ、クリシーから縦 に。ドリブルで持ち上がるピレス。左をオーヴァーラップするクリシー。ピ レスはクリシーをちょっと見て、やっぱり中央ゴール前のアンリーへ。アン リーはキープしながら6ヤードボックス左を抉ったのち、中央に走り込んで くるピレスに、至近距離からのクロス。右足爪先に合ってしまったこのボー ルを、ピレスは惜しくも枠の左に外してしまうが、アーセナルの左サイドら しい、流れるような攻撃だった。 23分、ちょうど前節のスパーズ戦の得点シーンのような動きで相手を躱しな がら、アデバヨールが左サイドを持ち上がる。が、今回はアンリーはなかな か走って来ない。アデバヨールは少し待ってから、まだ30ヤード付近にいる アンリーへ渡すが、こういう時は自分で行っていいんだよ、エマヌエル。ア ンリーはミドルを放つが、センターバックに弾かれる。 スコアが動いたのは29分、相手陣内左サイド20ヤードで得たFKを、アンリー が蹴ると、ボールは見事なインスウィングのカーヴを描いてゴール前へ。こ れに走り込んできたディアビーがドンピシャで頭を合わせて…と思いきや、 ディアビーは少々早く頷き過ぎ、ボールはディアビーの頭を通過して、その 20センチ程後ろにあったマーカー、コリンズの頭にドンピシャ、自分のゴー ル左下に叩き付ける、完璧なヘディングシュートとなった。 さて、この日、良く無かったのは、キャンベルである。まず40分、自陣に放 り込まれた浮き球を、キャンベルは例によってバウンドさせてしまい、ヘッ ドで相手FWカイルに競り負け、もうひとりのFW ル・タレックに渡してしま う。幸い、ル・タレックの位置はオフサイドだったので事無きを得たが。さ らに53分、同じく自陣左に放り込まれた浮き球に、今度はキャンベルが追い 付いたものの、ヘッドでバックパスしようとして転ぶ。競っていたル・タ レックに奪われて、クロス。中央を走り込んできたカイルにフリーでヘディ ングシュートされる、という大ピンチを招いた。この時も、大守護神レーマ ン様の好セイヴィングが救ったが、これふたつとも失点してたら、また失踪 しなくちゃならないところだった。頼むよ、ソル…。 それにしても、アントニー・ル・タレックは、相変わらず良い選手である。 ポジションの取り方が的確で、プレイの狙いもよくわかる。テクニックもあ るし、運動量も十分。リヴァプール在籍ながらも出場機会に恵まれず、昨 シーズンはサンテティエンヌ、今シーズンはサンダーランドにローンで出て いるわけだが、なかなか評価を得られないでいる。周囲を活かし、周囲に活 かされるタイプのこのフランス人FWは、もう少し良いチームで、コンスタン トに試合に出してやりたいものだ。もちろん、4-4-2 のチームで、‘ホール’ として、ね。 時間は前後するが、キャンベル1回目のミス直後、当事者をカメラがヌイて いる間に放たれたレーマンのFKが、相手陣内を跳ね、ピレスが触ると、30 ヤード右寄りのアンリーに渡る。右からペナルティ・ボックス内に走り込む ファブレガスへ、絶妙のスルーパス。12ヤードやや右から、ファブレガスは ダイレクト右足アウトサイドで、GKと右ゴールポストとの隙間にねじ込む。 技ありのゴールである。私は2月に、トップ下を得意とするファブレガスに はセカンドストライカーをもこなせるようになって欲しい旨書いたが、ユー ヴェ戦のゴールといい、セスクのシュートセンスは着々と磨かれつつあるよ うだ。 その3分後の43分、相手陣内での快適で執拗なパス回しが相手のハンドボー ルを誘い、ペナルティボックス左角からのFK。アンリーが蹴ると、ボールは 見事なインスウィングのカーヴを描いて壁を越え、GKと左ゴールポストとの 隙間目掛けて急降下、ゴールライン上を跳ねて決まる、「どんだけFKの名手 なんだよ?!」てな感じの、完璧な3点目となった。この日のアンリーは、 フィールドプレイでは軽〜く流していたが、結局1ゴール2アシストであ る。たいした奴だぜ、まったく。セットプレイから2点取れたのも大きい。 アンリーは69分にも、痛快なプレイを見せた。自陣ハーフウェイライン付近 左サイドでボールを持ったアンリーは、ドリブルでどんどん持ち上がり、18 ヤードで一旦シュートを放つがこれは相手にブロックされ、しかし跳ねた ボールをファブレガスがヘッドで再度、ぐるっと右に回り込んだアンリーへ。 12ヤード右で、ほとんどゴールを背にしたアンリーは、振り向きざまのダイ レクト右足で、ハーフヴォレーシュート。GKがこれを弾くが、弾かれたボー ルが右ゴールポストを叩くという、非常に惜しいシーンだった。 時間は前後するが、65分にはピレスに替わってアシュリー・コールが左サイ ドに入る。同時に、アデバヨールに替えてファン・ペルシー。アンリーも上 記のプレイをもって「おつかれさま」ということで、72分にベルカンプと交 代する。ベルカンプは主に右サイドに流れてプレイしていたが、79分にはセ ンターサークル付近に位置し、自陣ファブレガスからのボールをダイレクト で前線のファン・ペルシーに通すという、閃きあるプレイを見せた。ファン・ ペルシーは絶妙の飛び出しで、GKと1対1となるが、右足で放ったシュート はジャストミートせず、ゴール左に外れる。左足で右を狙えばよかったのに、 ロビン。アシュリー・コールは元気そうに走ってはいたものの、特に目覚ま しいプレイの機会は無かった。が、世界的左サイドバックの本格復帰は喜ば しい。「アーセナルを離れる事は無い」と言ってるし。皆、プレミアの残り 2試合を確実に勝ちながら、トップフォームに持って行ってくれよ。 この日、良かったのが、アレクサンドル・ソングである。地味ながら、この フランス人の若者も、確実に成長している。守備では、右サイドを含めた的 確なポジションをカヴァーしていたし、攻撃では、バックラインから前線へ の繋ぎ手として、しっかり役割を果たしていた。必要な場所に、必要なタイ ミングで走り込む運動量も、90分を通じて落ちる事が無かった。中盤の底を ひとりで任せるのはまだ少々不安だが、近い将来、必ずやジウベルトの後継 役を果してくれることだろう。 このまま快適に終わるかと思いきや、後半ロスタイムに、非常に気分の悪い 出来事があった。相手のパスをカットしたディアビーの右足首に対して、相 手28番が、スパイクの裏を見せる醜悪なタックルを行う。ディアビーの右足 は骨折と脱臼。降格も決定しており、3-0で試合も決まっているこの場面で のこのプレイには、何の意味も目的も無い。ただの犯罪である。トップを走 るF1マシンが、周回遅れの車にクラッシュさせられるようなものだ。ディ アビーが苦痛に顔を歪めながら、ストレッチャーで運び出されようとする時、 試合終了のホイッスルが吹かれた(写真下)。 |
![]() Welcome back, Ash. ![]() 君の分まで、皆、頑張るからな。 | |
| 36試合で12ポイントしか取れないこの三流チームの、このダニエル・スミ スとかいうクソガキのせいで、ディアビーは、故郷でのチャンピオンズリー グ決勝出場の機会を、一瞬にして奪われたのである。「ディアビーもソング も、(CL決勝の)スタジアムの、ほんの角を曲がったところで育ったんだよ」 (アンリー)。あんなゴミのような三流の人間の気紛れな悪意のせいで、 頂点を目指す者の夢が奪われるのは、絶対に許せない。アーセナルはこ のスミスに対して、法的措置を講じる事も検討している模様。ヴェンゲル監 督は、ディアビーが欠場している間はずっと、スミスを出場停止にするべき だ、と言っている。当然である。まだ手緩いぐらいだ。こんなクソガキは、 二度とプレミアに戻って来るな。そして、これほどのプレイに対して黄色い カードしか出さなかった糞審判ダーモット・ギャラガーも、もう一度下部 リーグに落とされ、二度と戻って来るな。 |
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| Kay'n wrote on May 3. 2006, 17:44 GMT | ||
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UEFA チャンピオンズ・リーグ準決勝 2nd leg、ビジャレアル v. アーセナル について、語るべき事は少ない。 Lehmann Toure Campbell Eboue Flamini Fabregas Gilberto Hleb Reyes Ljungberg Henry センターバックにキャンベルが復帰したが、フェイスガードは着けていない。 クリシーも足の疲労骨折から回復して、ベンチに。クリシーの復帰がこの試 合に間に合って、本当に良かった。フラミニは試合開始数分でハムストリン グを痛め、6分にクリシーと交代する。 この日、ビジャレアルは賢明にも、ゆったりしたペースで、丁寧にパスを繋 ぎながら、試合を運んだ。一方のアーセナルは、キックオフ直後にはスムー スにパス交換していたものの、カットされるシーンが徐々に増え始め、主導 権をビジャレアルに奪われ始める。アンリーは前線に張り、もっぱらロング ボールのターゲットとなっていた。時折中盤に下がるものの、MF達のオー ヴァーラップは少なく、アンリー自身のパスも相手に奪われがちである。 フジテレビあたりでは、アーセナルは「鉄壁の守備を誇るチーム」みたいな 事になっている。この試合だけを見た人は、「アーセナルは守備的なチー ム」と思った事だろう。決して、チームの戦術的方針として守備的になって いたわけでは無い。しかし、1st leg での勝利を守り切れば勝ち抜ける試合、 無失点記録更新のかかった試合、バックラインに復帰したばかりのディフェ ンダーが2人いる試合に於いて、個々の意識が少しだけ守りに傾いていた事 は事実だろう。バックラインからのクリアーには少しだけ焦りと恐怖があり、 その結果、再びボールを相手に所有された。エスタディオ・エル・マドリガ ルのピッチ上は蒸し暑く、全員が疲労を感じていたそうだ。これらの総和が、 アーセナル全体のパフォーマンスを、守備的にしたのである。どちらのチー ムのファンでも無ければ、詰まらない試合だっただろう。しかし、ファンに とっては、「守り切れれば決勝進出」の試合を、実際に守り切った事は、そ れだけで充分に喜ばしい。 ビジャレアルは見事なパフォーマンスを見せた。ソリンやギジェルモ・フラ ンコの動きは、アーセナルを悩ませつづけた。特に、フィゲロアと"ラ・ガタ" フェルナンデスとの三角トレードでビジャレアルに加入し、背番号99をつけ たこのメキシコ人ストライカーの「9番へのこだわり」は、プレイにも充分 に表れており、アーセナルにとって非常に鬱陶しかった。フォルランは第1 戦と同じく、「5番」が似合うポジションでプレイし続けていたとはいえ、 1st leg のアーセナルと、2nd legのビジャレアルが対決したなら、世界で最 も面白い対戦「のひとつ」にはなったことだろう。 相手中南米スペイン語圏プレイヤー等が生み出すアーセナルのピンチを、何 とか凌ぎ続け、0-0 で迎えた88分。主審が、この膠着した試合を、無理矢 理に動かそうとした。ソリンが放り込んだ浮き球がペナルティ・エリア内で 弾み、これに対してクリシーがホセ・マリと競った何でもない普通のプレイ に、このロシア人レフェリーは、ペナルティを与える。しかし、リケルメが 放った(リケルメの)右へのPKを、レーマンは完全に読んでいた(写真)。 フットボールの神様は、主審の明らかに偏り過った判定に何の価値も与えず、 代わりに、アーセナルにスーパーヒーローと伝説を生み出した。 |
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| 12試合の彼方の、パリ、サン・ドニ。いや、CL出場権獲得の為に必要な試合 も数えれば、50試合の彼方、である。この、遥かなるパリに至る、最後の門 は、アーセナルの為に開かれた。勿論、それはアーセナルに相応しい結果で ある。 keywords: ヴィジャレアル |
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| Kay'n wrote on April 26. 2006, 15:39 GMT | ||
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ノース・ロンドン・ダービーでもあり、来シーズン UEFAチャンピオンズ・ リーグ出場権攻防戦でもある、土曜日のイングランド プレミアリーグ第35 節、アーセナル v. トッテナム・ホットスパー。勝てば再び自力での4位確 保が可能となるアーセナルは、この重要な試合に対し、スターティングメン バーにローテーションを施して臨んだ。 Lehmann Toure Senderos Djourou Flamini Diaby Gilberto Pires Reyes Adebayor Van Persie 今日も結論から言うが、この「Bパターン」は、弱い。2トップのパート ナーシップが未だ確立されていない。このことはマンU戦でわかっていたは ずだ。2トップの連携パターンのイメージが見えてこないと、ディアビーの 位置取りも難しくなる。右サイドのジュールーにはオーヴァーラップが少な いので、右ウィングへの攻めが薄くなる。アデバヨールは右に流れるタイプ では無い。いきおい、右はピレスのドリブルに任せ、カウンターアタックは 左サイド中心となるが、一旦ボールを奪われたら、トッテナム右SHのアーロ ン・レノンにやられることになる。 実際、前半のアーセナルは攻撃の組み立てに苦労し、防戦に多くの時間を費 やした。フラミニの裏をレノンに突かれるケースが多く、センデロス、 トゥーレ、ジュールーが順繰りに左方向のマークへとスウィッチし、その結 果右サイドでダーヴィッツやロビー・キーンをフリーにすることとなった。 レーマンの好セイヴィングもあって、なんとか前半を0-0で凌いだアーセナ ルは後半、フラミニがきっちりとレノンをマンマークすることにより、徐々 にスパーズの攻め手を封じ始める。54分、キーンへのタックルの際に膝を 負傷したセンデロスに替えてエブーエが投入され、右サイドに入った事で、 アーセナルの右サイド攻撃も前半よりは機能し始める。 それにしても、ユニフォームに着替えてピッチ上に姿を表すだけで、スタジ アム全体の雰囲気を一変させてしまうような選手が、他に何人いるだろう か?62分、ファン・ペルシーに替わってティエリー・アンリーが登場。同時 に、ディアビーに替えてファブレガスも投入される。この交代で、ディフェ ンスラインまでもが元気を取り戻したかのように思われた。 が、その数分後の66分。センターサークル右でキャリックにボールを持たれ る。ジウベルトがタックルに行くが、キャリックではなく、ダブルチームに 来たエブーエを倒し、自らも倒れこんでしまう。そのままボールを保持して (アーセナルの)右タッチライン際に流れるキャリック。タッチライン外に ボールを出すかと思いきや、キャリックは、しばらく転がっている2人を尻 目に、「いいのかな?」って感じで中央をフリーで上がって来たタイーニォ へパス。タイーニォから(トッテナムの)左ウィングのダービッツへ。クロ スが入り、ジュールーのマークが甘いせいもあって、ロビー・キーンに決め られ、失点する。 「ダーヴィッツを見ていたので、倒れている選手は見えなかった。」という キャリックやヨル監督のコメントに対して、「あいつらは嘘つきだ」と、 ヴェンゲル監督は激怒している。まぁ、倒れている選手は確実に見えていた はずだから、嘘つきであることには間違い無いだろうし、もしスパーズの選 手がボールを外に蹴り出したなら、それはフェアプレイとして賞賛に値する。 が、ジウベルトとエブーエが折り重なって倒れた瞬間、私が叫んだのは、 「早く立てや!!」だった。こちらはキャリックに躱され、抜かれているの だから、多少痛かろうがすぐに起き上がってチェイスしろよ、ってことだ。 自分が常に他人に誠意をもって接しているからといって、相手も自分に対し てそうしてくれるとは限らない。こちらは最大限の真心を注ぎながらも、相 手が最悪なやり方でそれを裏切る可能性を、忘れてはいけない。そのケース から、常に自分を守らなければならない。人間とは、そういうものだ。それ を忘れた時、自らの中に湧き出す酷い後悔と憎しみに苛まれることになる。 この鬱憤を少し晴らしてくれたのは、やはりアンリーだった。 まず70分、ペナルティ・ボックス右外のアンリーは、纏わリついてくるイ (別に韓国人だけフルネームで呼ばなきゃならん理由は無いよな?)とキャ リックを躱しながら、物凄いタイミングで左足のクロス。これがボックス内 中央にいたレジェスの足元にドンピシャに入るが、レジェスは例によってGK ロビンソンの真正面に飛ばしてしまう。あぁ、レジェス…。シュート以外は 申し分無いのに。アーセナルのサイドアタッカーは、年間10ゴールぐらいは 決めなくちゃいけないんだよ。 77分、フラミニによって封じられたレノンが、マーフィーと交代する。これ によって、フラミニも自由に攻撃参加出来るようになった。これ以降、アー セナルの猛攻が続く。 そして84分。相手ゴールキックが、アーセナル陣内左に放り込まれる。フラ ミニが拾って、中盤左寄りのアデバヨールへ。左タッチライン際にドリブル で逃れながら、見事な足技でスタルテリをスルリと躱し、前線へ。アデバ ヨールのキープ力も素晴らしかったが、この時同時に中央へ走り込んできた アンリーの動きをよく見て欲しい。一旦ファーサイドに流れると見せ掛けて、 パスが出る瞬間にニアに切れ込み、信じられないスピードで相手CBアンソ ニー・ガードナーを置き去りにし、右足で少し触って同じ右足アウトサイド で、ゴール右隅に決める、スーパープレイである。珍しく、狂ったように吠 えながら全身でセレブレイトするアンリー(写真)。ビューティフルで、デ ンジャラスで、クレバーで、エクスプローシヴで、インテリジェントな野獣 である。 ダーヴィッツにはバチが当り、85分に2度目の警告で退場。10人となった スパーズを相手に、アーセナルは猛攻を続けるが、ゴールを割る事は出来ず、 そのまま1-1のドローとなった。ちなみに、タイーニォにもバチが当って、 爪先を骨折したらしい。 * * * トッテナムは残り2試合。ホームで対ボルトン、アウェイで対ウェスト・ハ ムである。頑張れボルトン。頑張れ中田。FAカップ決勝戦進出を決めたウェ スト・ハムも頑張れ。どっちか必ず勝てよ。 |
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| 一方のアーセナルは、センデロスが明日のCL ビジャレアル戦を欠場、キャ ンベルの先発が濃厚となっている。フェイスガード着けて頑張れキャンベ ル。ほぼ1週間置いての5月1日からはまた、中2日での3試合の日程が組 まれているが、もう「Bパターン」は必要無いでしょう、監督。どうしても アンリーを温存するなら、ファン・ペルシー&ベルカンプのオランダコンビ 2トップ、或いは、アデバヨール1トップ&ソング、ジウベルトの2DMF& ディアビートップ下のアフリカ系4-2-3-1を試してみて下さい。 keywords: トゥレ エブエ セスク タイーニョ アデバヨル |
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| Kay'n wrote on April 24. 2006, 18:36 GMT | ||
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結論から言おう。UEFA チャンピオンズ・リーグ準決勝 1st leg、アーセナ ル v. ビジャレアルに於いて、マヌエル・ペジェグリーニ監督率いるこのス ペインのチームは、大きな過ちを犯した。 Lehmann Toure Senderos Eboue Flamini Gilberto Fabregas Hleb Pires Ljungberg Henry アーセナルのキックオフで始まった前半早々から、ビジャレアルは猛烈なプ レスと高速な突進力を見せてきた。ゆったりとしたスタートをイメージして いたアーセナルはそれに呼応し、同じくスピードを上げる。この結果、中盤 をピンボールのようにボールが回る、極めてハイスピードなフットボールが 展開された。これはある程度、事前に予想されたことである。 しかしながら、アーセナルに対して、のっけからスピード勝負を挑んで来よ うとするチームは、心しておかなければならない。一旦始めたら、そのス ピードを90分間持続出来、フィニッシュまで高速を保てなければならないの だ。ビジャレアルが仕掛けてきたテンポが、アーセナルを高速リズムに乗せ てしまった。ジウベルトの自陣でのボール奪取能力は凄まじく、リケルメに 全く何もさせなかった。エブーエはフレブと協力してホセ・マリをほぼ完全 に押さえ、ファブレガス、ピレス、フレブが、ダイレクトの細かいパス交換 と鮮やかなドリブルで、中盤を制圧した。もちろん、ビジャレアルも時折、 中盤で鮮やかなパス回しを見せていたが、スピードを落とさずにフィニッ シュに至る為の方法論に欠けていた。 スペイン国内に於いて、ビジャレアルは決して遅い方では無い。実際、フォ ルランやリケルメまでもが自陣の守備に回った後半、ビジャレアルは、密集 地で短く速いパスを通しまくるアーセナルに対して、よく守ったと言える。 が、ビジャレアルをもってしてもやはり、アーセナルのスピードを上回る事 は無く、結局はファウルと警告を量産しながら止めるしか無かった。 前半12分、相手陣内左のピレスから、バックライン上のアンリーへスルーパ ス。アンリーはこれを軽く左足でワントラップして右足でゴール右隅に決め る、非の打ち所の無い先制点を挙げるが、またしても線審の旗によって不当 に抹消されてしまう。前半ロスタイムのジウベルトのホセ・マリに対する チャージはペナルティの可能性もあったが、ホセ・マリはボールを完全に保 有していたとは言い切れず、「PKの判定が100%妥当」とは言い切れないの で、これを主審が見逃したからといって、このアーセナルの先制点を無にし た罪は帳消しにはならない。ましてや、得点に繋がったかどうかすらわから ないリケルメがオフサイド誤審にひっかかったからと言って、「判定がアー セナル寄り」だったことにはならない。 唯一の得点シーンは前半41分。左CKの流れから左サイドのアンリーが、前に 位置したフレブへ。フレブはバイライン際からゴール前ニアサイドにグラウ ンダーの速いクロス。至近距離からの素早いボールに対して機敏に右足を出 したトゥーレが、ゴール右隅に流し込む。普段、専らディフェンスに使って いる右足の反射神経を、相手ゴールに対して使用した、見事なゴールだった (写真)。 |
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| というわけで、ビジャレアルの戦術的誤りと審判のせいで、残念ながら「世 界で最も面白い試合」とはならなかったが、アーセナルはこの試合も無失点 で凌ぎ、ハイベリーでの最後のチャンピオンズ・リーグのゲームを、往年の アーセナルファンにとって最も馴染み深いスコア---「 1-0 」で終えた。 keywords: トゥレ エブエ ヴィジャレアル |
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| Kay'n wrote on April 20. 2006, 16:17 GMT | ||
| SEIKOさん、書き込みありがとうございます。 |
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| Kay'n wrote on April 20. 2006, 16:16 GMT |
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今夜はいよいよホームでのCL準決勝第1戦だが、その前に先週の2試合につ いて。 * * * 豪雨順延の結果、水曜日にねじ込まれたイングランド プレミアリーグ第33 節、ポーツマス v. アーセナル。降格争いの中にある相手に対し、中盤以下 をターンオーヴァーしたアーセナルは、以下のような先発フォーメーション で臨んだ。 Lehmann Toure Campbell Djourou Flamini Song Diaby Ljungberg Reyes Adebayor Henry ソル・キャンベル、「失踪事件」以来、約2ヶ月半ぶりのファーストチーム 復帰である。注目せざるを得ない訳だが、多くの場面で、落ち着いてコース を切る、キャンベルらしい安定したプレイを見せていた。しかしながら、ま だツキが無いようだ。前半には、GKをヘッドで競り合った際に、ベンジャー ニの肘がキャンベルの右目蓋を切って、流血。試合終了真際には、同じく ヘッドの際にトドロフの頭が鼻にぶつかって、流血。そのままベンチへと退 がった。散々である。キャンベルの鼻の骨は折れていたようで、本格復帰は またしても先送りとなった。が、怪我が脚や胴体でなかったのが、不幸中の 幸いである。近々、黒光りのするフェイスガードを着用し、ダースヴェイ ダーの様な姿でバックラインに立ちはだかってくれ。物凄く怖いはずだ。 アーセナルはほとんどの時間帯を危なげ無く過ごしたが、スコアが動いたの は前半36分、左サイド中盤に上がったフラミニから左前のアンリーへ。右足 アウトサイド、ダイレクトで「数秒後の自分へのパス」を出そうとしたアン リーのボールは相手サイドバックにカットされてしまうが、ボールを得た ショーン・デイヴィスがパスの出し所を探してもたもたしている間に、アン リーは背後から忍び寄り、ボールを奪い返す。中央に切れ込み、前線右寄り にいたアデバヨールとのワン・ツーを経て、ゴール右隅を狙ったシュート は、ポストの内側を跳ね返ってネットの左を揺らす、ぎりぎりのコースだっ た。素晴らしいコントロールである。 先制シーンでは的確なアシストを見せたアデバヨールだが、この日もフィ ニッシュに問題があった。決定的なシーンで外したのが、足で2度、頭で1 度あった。特に後半、レジェスの右コーナーキックにドフリーでヘッドを合 わせたのに左に外してしまったシーンは、余りにも情けなかった。CLには出 られないんだから、疲労は無いはずなのだが。アデバヨールは、「CLでの優 勝如何は、アンリーの契約更新に関わってくる」みたいな余計な事言ってな いで、ちゃんとリーグ4位確保の為にもっと貢献して下さい。 数少ないチャンスを逃さなかったのが、ポーツマスのルア・ルアである。66 分、自陣左からダレッサンドロ(この人、ポンピー(※注)にいたの?!) による浮き球のフリーキックに対して、ルア・ルアは俊敏にニアサイドに走 り込んで頭を合わせ、アーセナルは同点とされる。身長1.75mのこのコンゴ 人に対するマークが甘かったのは、1.88mのディアビーである。 結果はがっかりの 1-1 ドロー。こんな試合で勝ち点を取りこぼしていたの では、それこそCL優勝でもしないと、来季はUEFAカップで優勝を目指す羽目 になる。 ※注)ポーツマスの愛称 Pompey の発音は「ポンペイ」では無い。さらに、 「ポンピー」は、単にフットボールクラブの愛称では無く、Portsmouth と いう街の愛称である。まともな辞書にはちゃんと載ってますよ。 * * * そして土曜日の第34節、アーセナル v. ウェスト・ブロミッジ・アルビオン。 こちらは打って変わって、大変幸福な内容となった。 この日は、地元のファン達によって「デニス・ベルカンプ・デイ」と定めら れており、ハイベリーの客席では、オランダ代表を思わせるオレンジ色に身 を包んだ観衆達が、今季限りで引退する「偉大なる10番」を讃えていた。先 発メンバーは、バックラインが若い4人に戻り、中央がジウベルトとディア ビー、左レジェスの右フレブ、アンリーとファン・ペルシーの2トップ。ベ ルカンプはベンチで試合開始を迎えた。 この日の、少なくとも前半、特に目立って好プレイを見せていたのが、フレ ブである。ミスも少なく、守備にも献身しており、果敢な攻撃で相手を脅か していた。試合を支配しながらも 0-0 で前半を終えようとする44分、レ ジェスから、中央30ヤード付近でボールを得たフレブは、そのままドリブル で相手を躱しながら前に攻め込み、アンリーとのワン・ツーを経て、ゴール 前左寄りから左足で、ニアサイドのゴールポストとGKの隙間を貫いてアッ パーネットに叩き込む、見事なゴールを決める。「アンリーに渡して様子を 見よう」では無く、飽くまでも自分で決めに行くフレブの積極性、そのイ メージに正確に反応したアンリー、そして厳しいコースにフィニッシュした フレブのテクニック。これらが生み出した、ファインゴールであった。 後半の十数分間、スコアはそのまま動かなかったものの、試合内容は危なげ 無く、ヴェンゲル監督はアンリーを休ませてアデバヨールを投入。さらに72 分には、フレブとファン・ペルシーを退げて、ピレスとベルカンプが同時に ピッチに登場する。これが監督の「粋な計らい」であったかどうかはわから ないが、スタジアムの大観衆は、クラブの歴史に残る名選手の活躍を期待 し、湧いた。記念試合では無いものの、相手のメンバーには、元アーセナル のカヌーと稲本、そしてベルカンプと入れ替わりにアーセナルを去ったケ ヴィン・キャンベルもいる。 この交代直後、観ているこちらも含めて、何となく浮かれたムードに包まれ、 集中力が途切れた瞬間、アーセナルはその罰を受ける。相手GKから放り込ま れた浮き球に対して、センデロスが競り負け、相手MFクァーシーの足元に落 とされる。エブーエが脚を伸ばして何とか先に触ったものの、ボールは不運 にもエブーエの股を通り抜け、クァーシーの所有となる。トゥーレのスライ ディングも一瞬及ばず、ゴール右隅に決められて、同点。前のポーツマス戦 の二の舞いか、と、嫌な雰囲気が漂う。 しかしこの後、途中出場のふたりの名選手が、期待通りの活躍を見せる。76 分、自陣左のフラミニから、直接右ウィングのアデバヨールに渡る、ロング フィード。ドフリーで中央右寄りに駆け込んできたピレスへ。右足ダイレク トでシュートを放つが、GKがこれを弾く。左から駆け込んできたベルカンプ がこれをかすめ取って、ゴール右脇へと逃げる。ピレスはベルカンプと入れ 替わる形で、ゴール前6ヤード中央へ。ベルカンプからピレス。タイミング を見計らって左足で再び放ったピレスのシュートは、再びDFに当って跳ね返 るが、ピレスはもう一度、今度は右足をヴォレーで合わせ、ゴール左上隅に 決まる。ピレスらしい、粘り強いゴールである。 さらに89分、相手陣内中央のピレスから、右サイドのエブーエへ。エブーエ は見事なボール捌きで、相手を何人も躱しながら、中央へと切れ込む。相手 CBのひとりが、これは堪らんとばかりにダブルチームに行く。バックライン 上にいたアデバヨールが右に少し流れた為、もうひとりのCBは、これに引っ 張られる。この結果、1.5列目にいたベルカンプがフリーに。その瞬間を逃 さず、エブーエからベルカンプ。細かく2トラップした後、右足を振り抜く と、ボールは美しい弧を描いて、ゴール右上隅に吸い込まれて行く。もしか したら最後かも知れないが、オランダの、そしてアーセナルの英雄 デニス ・ベルカンプが、ひときわ輝きを増した瞬間であった(写真)。ベルカンプ にボールが渡るまではボケっと見ており、渡ってから慌ててチェックに行っ た稲本、よく空気読んだな。 後半ロスタイム、相手陣内への浮き球に対してアデバヨールが競った際、ア デバヨールの左手がロビンソンの顎に軽く触るが、ロビンソンは何故か顔を 押さえてうずくまる。笛は吹かれず、ボールは前線右のベルカンプに渡る。 ピレスも走り込んでいるので、絶好のチャンスだが、ベルカンプはボールを タッチライン外に出した。これが超一流選手の品格というものである。もち ろん、「2点差だから、ロスタイムだから」という余裕もあっただろう。し かしこのシーンは、アーセナルでの10年間、デニス・ベルカンプという選手 がどんな選手だったかを、ファンに思い起こさせてくれる、もうひとつのエ ピソードとなったはずである。 |
![]() 「おじちゃん!やったね!!」 「ああ、やったさ。」 | |
| 国外の試合には帯同しないベルカンプにとって、今シーズンに残された出場 機会は、あと5試合。アーセナルファンだけでなく、全てのフットボール ファンの為に、最後の伝説を残して欲しい。 keywords: アデバヨル エブエ ブロムウィッチ ウェストブロム WBA |
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| Kay'n wrote on April 19. 2006, 12:22 GMT | ||
| ヨーロッパでは堅実な結果を残し、国内では楽勝な試合が続いて自信を付け た若いバックラインにとって、最大の敵は「気の弛み」である。スピードと 反射神経と集中力で勝負してきた彼等にとって、スピードと反射神経が互角 な相手と対する時、残された武器は「集中力」だけだ。 イングランド プレミアリーグ第32節、マンチェスター・ユナイテッド v. アーセナル。アデバヨールとファン・ペルシーの2トップで、アンリーはベ ンチである。このスターティングラインナップを見た時、私は、ヴェンゲル 監督のマンU戦に対する少々屈折した自我のようなものを感じた。確かに、 アンリーを温存する理由はある。ヒートアップしそうな相手に「怪我をさせ られたくない」という理由もあっただろう。が、それ以上に、「ウチなん て、アンリー温存しちゃうもんねー!」みたいな、「マンU何するものぞ」 みたいな、何かそういう卓越感みたいなものを、監督は表現したかったので はないか。確かに、アデバヨールとファン・ペルシーでマンUに勝てるな ら、それは我々にとっても痛快な事ではあるが。しかし、この2人のストラ イカーの間のパートナーシップは、未だ確立されているとは言えない。 前半立ち上がり15分頃までは、相手のプレスが緩いせいもあって、主にアー セナルがパスを繋ぎ、快適で楽しい時間を過ごす。この事も、アーセナルの 集中力を減退させるひとつの要因となった。後から思えば、この時間帯に先 制しておかなければならなかった。アデバヨールとファン・ペルシーは相手 ゴール前を再三脅かすが、いまひとつ足にボールが付かず、フィニッシュに は至らない。 一旦ゆったりとしたリズムが出来てしまった直後に、急にテンポを上げるこ とは難しい。次の時間帯には、徐々にマンUがスピードを増し、アーセナル のパスがずれ始めて、態勢は互角に。25分頃から徐々に、ルーニー等にバッ クライン右の裏を取られるシーンが目立ち始める。こちらもファン・ペル シーの惜しいシュート等あったが、両ゴールキーパーのファインセイヴによ り、スコアは動かない。 さて、これまでの「誤審クーポン」が貯まった為、この日は「ゴール前のハ ンド見逃してもらい券」が発行されたようだ。43分、相手陣内でフレブのエ ブーエに対するパスが短かったのをシルベストルに奪われ、カウンターを食 らう。下がり気味のv. ニステルローイから、絶妙な飛び出しを見せたルー ニーへのスルーパスが通り、レーマンとの1対1に。レーマンは飛び出すが ルーニーに躱されて倒れ、懸命に戻ったトゥーレはレーマンの身体につまず いてゴール前に倒れる。ルーニーは(アーセナルにとっての)右からフリー でシュートを枠に放つが、トゥーレは慌てて起き上がりざまに、両腕をちょ うど「たけのこニョッキ」みたいな形にして、手でブロックしてしまう。本 来であればトゥーレは退場、PKのシーンだが、主審グレアム・ポール氏の位 置からは、ヘッドに見えたようだ。ルーニー、今回ばかりは申し訳ない。前 半終了時、ドレッシング・ルームに引き上げる際、トゥーレはポール氏に、 何やら話し掛けられていた。「やったのか?」「えーっと…実はやっちゃい ました。」トゥーレなら素直にそう言いそうだ。 0-0で折り返した後半、49分には、ジウベルトのギグスに対するただのオブ ストラクションに対してイエローカードが出される。ミソギはこんなのでい いのか。しかしルーニーは54分、自力でアーセナルを罰する。自陣でボール を奪ったエブーエが、中盤右のスペースにクリアするが、ボールに向かう ファン・ペルシーの緩慢な動きを突いて、相手CBヴィディッチがタックル、 ボールは自陣右のシルヴェストルへ。素早いアーリークロスが、センデロス の頭を越えて、バックライン左寄りのルーニーにピンポイントで通る。右足 でワントラップしたボールをルーニーは右足で、アーセナルゴールに叩き込 む。これにはドイツ代表正ゴールキーパー レーマンも為す術無し、である。 センデロスは、ボールの落下地点の読み方を、イチローにでも教わって下さ い。 78分には、中盤左から、バックライン左の裏を突いたルーニーへパスを通さ れる。センデロスがスライディング・タックルに行くが、届かず躱されて、 右のエブーエの裏を突いたパクへマイナスのクロス。これを決められて、2 失点目を喫する。 これまで、裏を突かれる事があっても、スピードとカヴァーリングで凌いで きたアーセナルのディフェンスだが、この日はその両方が足りなかった。マ ンUの得点シーンには、今回、文句の付けようが無い。今年1月の同カード ホーム戦は、「勝って当然の0-0」だったが、この日は「負けに相応しい負 け」だった。若いディフェンダー達の、若さに付け込まれた試合だった。こ れを教訓とし、CL準決勝に向けてさらにバウンスバックしてもらいたい。 この敗戦の結果、首位争いは少し面白くなり、4位争いもますます予断を許 さない状況になった。やっぱりプレミアは、タフなリーグである。 keywords: トゥレ エブエ シルベストル |
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| Kay'n wrote on April 10. 2006, 18:31 GMT |
| UEFA 公式サイトに掲載されているチャンピオンズ・リーグのスタティス ティックスを見ていて、興味深い事実を発見したので、今日はそれを報告し ておきたい。 私が注目したのは、今大会でのクラブ別1試合平均「犯したファウル」数ラ ンキングである。32チーム中1位がレインジャーズ(23.63)、2位がチェ ルシー(21.5)等というあたりは、さもありなんといった感じ。一方、我ら がアーセナルはといえば、下から5つ目である。偏向した主審のせいで27も のファウルを取られた試合があったにも拘わらず、である。それでいて、無 失点時間最長記録更新中、1試合平均失点数はもちろん最少の「0.2」… アーセナルの守備が、いかにクリーンで効果的かを論証するのに、これ以上 のデータは無い。どうだ参ったか! しかし、私の言う「興味深い事実」とは、上記のようなわかり切った事では 無い。この32チームのデータから、準々決勝を戦った8チームを抜き出して みた時、ある事実が見えて来る。
どうですか?ファウル数上位4チームが、全て綺麗に敗退している事がわか るでしょう?しかも、上位4チームの順位は、準々決勝 2nd leg の「試合内 容の悪さ」ランキングにもなっている。 逆に言えば、ファウルの少ないチームがちゃんとベスト4に残っている今季 のチャンピオンズ・リーグは、良い大会である。準決勝に勝ち進むべきチー ムが、勝ち進んでいる。さらに、その準決勝はそれぞれ、ファウルの少ない 順の1位対2位、3位対4位の対戦となる。「アーセナル対ビジャレアル」 を、私が「世界で最も面白いマッチ」と銘打った、その正当性を、このラン キングは裏付けてくれてもいる。 このデータを、未来にまで適用して、「決勝はアーセナル対ミラン、アーセ ナルが優勝する」と予測するのは、多分に行き過ぎだろう。しかしながら、 ひとつ言えるのは、「もしアーセナルがビッグイヤーを掲げたとしても、そ れは決してサプライズでは無い」という事である。 「数字」だけでフットボールを語る事は出来ない。しかし、「数字」は時 に、真実と本質を雄弁に語る。 keywords: スタッツ レンジャーズ レンジャース ファール ヴィジャレアル |
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| Kay'n wrote on April 7. 2006, 11:11 GMT |
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まず、上の写真を見て欲しい。アンリーに完全に競り負けているエメルソン はボールも見ておらず、ただアンリーに右肘を食らわそうとしている訳だ が、アンリーは、突き出されたエメルソンの右肘を、左手でガードしながら 押さえつけ、むしろそれを利用しながらさらに高く跳んでいる。流石アン リー、である。 次に、下の写真を見て欲しい。ピレスは上の写真のエメルソン同様の体勢だ が、右肘はネドヴェドに向かって突き出されておらず、人間がジャンプする 時の自然な腕の形である。一方ピレスに完全に競り負けているネドヴェド は、左手でピレスの顔を押さえつけ、それによってピレスの顔はボールと逆 方向に仰け反らされており、ネドヴェド自身はバランスを崩している。 本来、私はこのページで、こんな格闘技の解説をするつもりは無い。が、 UEFA チャンピオンズ・リーグ準々決勝 2nd leg、ユヴェントゥス v. アー セナルに於ける両チームの差は、つまりは上記のような事である。1st leg で対戦してみて、スピードと反射神経に関しては太刀打ち出来ない事がわ かっているのに、テクニックとアイディアで対抗しようともせず、相変わら ず肘撃ちと体当たりと足蹴りを繰り返し、またしても退場者を出して自滅す るという過ちを繰り返すこの白黒チームは、馬鹿としか思えない。 ネドヴェドには特にがっかりさせられた。良い選手だと思っていたのに。あ んなに馬鹿だとは思わなかった。エブーエにほぼ完全に押さえられ、さぞフ ラストレーションが溜ったことだろうが、仮にも2003年バロン・ドール受 賞者である世界のパヴェル・ネドヴェド様ともあろう人が、この22歳の才 能ある右サイドバックに対して、危うく報復したくなる程の肘撃ちと体当た りと足蹴りを繰り返し、警告を一度貰っているにも関わらず、77分にはエ ブーエに対して、一発レッドカードが相応しい醜悪なカニばさみタックル (しかも恥ずかしい程完全に遅れていた)をかまして退場、とは、一体どう いう事なのか?のみならず、件のファウル直後、いかにも自分がダメージを 受けたかのような白々しい芝居を打ち、恥ずかし気も無く地面に寝そべるお 前に、一流選手としての誇りは無いのか? 1st leg がどんな試合だったのかを、出場停止中だったネドヴェドは、冷静 に見ることが出来たはずである。にも関わらず、カモラネージやゼビーナと 同じレベルの混乱を来すとは…。私はこれまで買い被っていたようだが、こ のチェコ人は、バロン・ドール未受賞のティエリー・アンリーの爪先にも及 ばない、軽蔑すべき選手である。いや、「アンリーの爪先」は素晴らしいか ら、言い直そう。アンリーの髪の毛1本程の価値も無い。剃り落とされて当 然だ。 がっかりさせられたのはネドヴェドに対してだけでは無い。ユヴェントゥス のほとんどの選手達が、同様の肘撃ちと体当たりと足蹴りを繰り返していた。 フラミニもやり返したが、主審のヘルベルト・ファンデルはフラミニやレ ジェスに対しては気前良くイエローカードを出し、ユヴェントゥスの選手に 対しては出し渋り、またファウルの多くを見逃した。それでもユヴェントゥ スは、犯したファウル21、警告3、退場1を計上し、最後までまともなフッ トボールをやろうとしなかった。同じ「0-0」でも、レアル・マドリードの それとは、雲泥の差である。 「アーセナルの強さが、ユヴェントゥスをそうさせてしまった」と見ること も出来なくは無い。が、昨日のアーセナルは、1st leg の8割程度のパフォー マンスだった。トゥーレが浮き球の処理にまごついたり、エブーエがボール を真上にクリアしたり、ジウベルトのヒールパスが相手に渡ったり、という、 お馴染みのハラハラシーンも少し復活していたし、中盤でのパスミスだって、 少なくは無かった。「2点取られなければよい」という試合で、普段よりも 守備的になるのは当然としても、アンリーがイメージしていたファブレガス のオーヴァーラップは、土曜日のヴィラ戦での怪我の影響か、多くは無かっ た。トップ下に入った負傷明けのリュングベリは、中盤の制圧に献身してい たものの、相変わらずゴールの匂いがしなかった。そしてアンリーは、と言 えば…フル出場しながら、休んでいた。きっとプレミアリーグ次節のマンU 戦に備えていたのだろう。「80%のアーセナル」を相手に、あんなサッカー しか出来ないとしたら、セリエA首位独走チームのレベルは、悲しい程、低 い。 私は近年のセリエAの試合をほとんど観て無いのだが、ユヴェントゥスはい つからこんな薄汚いチームに成り下がってしまったのか。最近のセリエA ファンの人達の中にユーヴェ嫌いが多い理由が、よくわかった気がする。少 なくとも、私が好きだった'90年代のユヴェントゥスは、こんなチームでは 無かった。かつて好きだったものを嫌いにさせられる事は、元々嫌いなもの を嫌う気持ちよりも、はるかに不快で、腹立たしい。 |
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| という訳で、アーセナルは、ついにCL初のベスト4進出を果した。しかも、 「CL最長無失点時間記録」というおまけ付きで。何やら、アヤックスの持つ 「六百何十何分」という記録を、前半10分を過ぎた時点で抜いたらしい。し かも、この新記録は、更新中である。これだけ怪我人だらけで、ハンディだ らけの若いディフェンスラインでの「新記録」は、彼等のポテンシャルの高 さと、チームとしてのカヴァー力と集中力の高さを、はっきりと証明してい る。 準決勝の相手は、ビジャレアルである。アーセナル対ビジャレアル。これは 私が今、最も観たかったマッチだ。世間はどうせ、このCLベスト4初進出の チームとCL初出場のチームによる準決勝よりも、「ミラン対バルセロナ」の 方を「事実上の決勝戦!」とか言ってもてはやすのだろうけど、「アーセナ ル対ビジャレアル」は、世界で一番面白いフットボールを見せてくれるはず である。 keywords: ユベントス ユヴェントス ネドベド エブエ |
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| Kay'n wrote on April 6. 2006, 11:40 GMT | ||
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去る火曜日と翌週の水曜日にビッグマッチを抱えたチームの選手達は、その 間の土曜日の国内リーグの試合を休むケースもあるが、土曜日の、リーグ16 位のチームとの対戦に於いて、ベンチに控えたのは、ユーヴェ戦のスタメン 中、フレブだけだった。残りの(ほとんどの)選手達は、試合をしながら休 んだ。 イングランド プレミアリーグ第31節、アーセナル v. アストン・ヴィラ。 スターティング・フォーメーション中、ユーヴェ戦と異なるのは、右サイド にピレス、左サイドにレジェス、2トップの一翼がアデバヨール、である。 アデバヨールは、髪をコーンローにしていて、ますますカヌー似に。これま でぼさぼさ頭だったのは、コーンローにしたいが為に、伸ばしてたのか。一 方、アンリーは髪の毛を綺麗に剃っており、私には「アンリーが頭を剃って きた時は、2点以上決める。」という持論がある。 前半の立ち上がり、チームのテンションは、ユーヴェ戦の7割程度。相手の ヴィラは、体当たりは少ないものの、足を引っ掛けてくる。こちらのギアは まだローで、だらっとしたプレイが10分程度続いた。が、無理も無い。どの 試合も勝たなければいけないが、R. マドリー戦やユーヴェ戦のあのテン ションを毎試合やっていたのでは、体力のみならず、神経が持たないだろう から。それは、観ているこちらも同じである。アンリーなどは、普段なら左 サイドを爆走するシーンでも、ゆったりとドリブルしながら、ボール保持を 楽しんだ。 それでも徐々にプレイが噛み合ってリズムが出てきた15分、「たぶんマッ キャンに蹴られたせいで」(ヴェンゲル監督)ファブレガスが脚を痛め、 ディアビーと交代する。このところのファブレガスの好調もあって、出場機 会の少なかったディアビーだが、自陣での守備とキープ力に関しては、ファ ブレガスより上。これをチャンスとばかりに活躍してもらいたいものだ。 この日のヴィラGK セーレンセンには、少々難があった。キャッチ出来る ボールを、弾いてしまうのだ。これがアーセナルを楽にしてくれる事にな る。19分、自陣右のエブーエから直接、前線のアンリー前のスペースへロン グフィード。アンリーの飛び出しよりも一瞬早くセーレンセンがボールに到 達して触るが、キャッチ出来ず、左ウィングにこぼれる。これをアンリーが 右足ダイレクトで、無人のゴールにシュート。CBのヒューズが頭でクリアし たボールは5ヤード辺りに高く浮き、走り込んできたアデバヨールがコーン ロー頭で押し込む。ボールはクロスバーとヒューズの頭を経由して、ゴール ラインを越えた。 さらに25分、今度は自陣左サイドのレジェスから、これまた直接、前線左寄 りのアンリーへロングフィード。これをアンリーは右足でワントラップ、さ らに右足で難無くループシュートを放つと、ボールはセーレンセンの頭を越 えて、無人のゴールマウスへと吸い込まれて行く。「点取るのって、簡単だ なぁ」と思うのは、こんな時である。アンリーの飛び出しはオフサイド気味 であったが、これまで誤審で何点も損してきた事実を思えば、バチは当らな いだろう。もっとも、もし「オフサイド見逃してもらい券」が1枚発行され るなら、この試合で使いたくは無かったが。 2-0で折り返した後半開始早々の46分、またもや自陣右サイドのエブーエか ら、前線18ヤード左寄りのアデバヨールへロングフィード。このボールを、 アデバヨールは振り向きもせず、ダイレクトのヒールで、25ヤードのアン リーへ戻すという、華麗なプレイを見せる。ドフリーのアンリーはワント ラップしただけで、走りもせず、そのまま右足で放ったシュートは、綺麗な 弧を描いて、ゴール右上隅に決まる。セーレンセンは左のアデバヨールを気 にしていたので、全く届かず。だからこそ、アンリーもあの位置から撃った のだろう。とは言え、1本のロングパスと2つの美技で、あっさり3点目で ある。 「アンリーお疲れさま」という訳で、65分にはアンリーが退がってファン・ ペルシーが入る、幸福な交代。しかしその2分後、エブーエが股関節痛で、 ジュールーと不幸な交代を余儀なくされる。「ガリンシャのように走ってい た」(ヴェンゲル監督)エブーエは、もう少し省エネすれば良かったのに。 今はファブレガスの欠場よりも、エブーエの欠場のほうが痛い。 71分、DFラインでのパス交換から、中盤右寄りのディアビーへ。右サイドラ イン際のピレスへ。ピレスはドリブルで中に切れ込みながら持ち上がり、前 線ペナルティボックス内右寄りのファン・ペルシーへスルーパス。飛び出し て来るセーレンセンを、ファン・ペルシーはバイライン側に一旦躱し、さら に詰め寄って来るGKとDFを、自分の右足と左足との細かいパス交換でさらに 躱して、左足インステップでゴール左上隅に決まる、見事なシュートを放つ。 これはもう、世界的ストライカー並みのゴールである。 80分には、攻め込まれた状態の自陣でトゥーレがボールを拾ってピレスへ。 この瞬間、守備に戻っていたディアビーは、トップスピードで前へと走り出 す。ピレスはワンタッチの後、前線右寄りに残っていたアデバヨールへ、縦 に。アデバヨールが少々持ち上がって22ヤードに達する頃、ぐんぐん加速す るディアビーは、追い縋る相手8番マッキャンをぶっちぎりつつ、ドフリー でペナルティボックス中央目掛けて駆け込んで来る。アデバヨールから、 ディアビー。これをディアビーは、ゴール前中央8ヤード、ダイレクトの右 足インサイドで、ゴール右上隅に叩き込む。PKよりも簡単な、ディアビーの 初ゴールであった。 |
![]() 19' Adebayor (1-0) ![]() 25' Henry (2-0) ![]() 46' Henry (3-0) ![]() 71' Van Persie (4-0) ![]() 80' Diaby (5-0) | |
| 5-0の大勝、楽勝だったわけだが、危ないシーンが無かった訳では無い。こ ちらの攻撃と同じく、相手GKからのロングフィードにトゥーレが頭を越さ れ、レーマンと相手FWが1対1、みたいなシーンが2度ほどあった。ゴール 前への浮き球は、トゥーレの苦手とするところだから、水曜日は是非、集中 して欲しい。もっとも、この日の試合で危ないシーンがあったからこそ、気 も引き締まるというものだが。 さらに、ファブレガスとエブーエの怪我の状況も心配だ。監督によると、 「ユーヴェ戦 2nd leg への出場可能性は、40%」とのこと。この日の様に、 ジュールー右SBで、ネドヴェドを押さえられるかな?CB2枚をスイス代表コ ンビにして、トゥーレを右に置いたほうが良いかも知れない。いずれにして も、集中力を切らさず、頑張って欲しい。 keywords: アストンビラ エブエ トゥレ ソーレンセン アデバヨル |
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| Kay'n wrote on April 4. 2006, 10:07 GMT | ||
| アーセナルの公式ウェブサイトに、先日のユヴェントゥス戦についてのアン リーのコメントが載っている。拙訳にてご紹介しておこう。 「(アーセナルの)ディフェンスが物凄く良かったね。でも、何か秘訣が あったわけじゃ無い。 「例えば、(左SBの)フラミニ。専門外のポジションに適応する事は簡単 じゃ無いのに、彼は試合を重ねる毎に良くなってきてる。とはいえ、もし レジェスが戻って守備をヘルプしなければ、難しくなる。これは、(右サ イドで)フレブがエブーエをカヴァーしなかった場合も同じことだ。 「もし誰かがボールを奪われたら、みんなが戻ってディフェンダーを助け る。これが、今シーズン、僕達が時折忘れていた事なんだ。」 そう。これは私がこのページで繰り返し書いてきた事でもある。 keywords: エブエ |
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| Kay'n wrote on March 30. 2006, 08:50 GMT |
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先週末は天候も良く、桜も咲き誇り、晴れやかに卒業式を迎えられた方々も 多かっただろう。一方、イングランド最南部ポーツマスには豪雨が降り注ぎ、 フラットン・パークのピッチは水浸しとなった為、プレミアリーグ第31節 ポーツマス v. アーセナルの試合は延期となったが、フットボールの神様は、 アーセナルの為、翌週の火曜日に、卒業式を用意していた。「ヴィエラのい ないアーセナル」からの卒業式を。 UEFA チャンピオンズ・リーグ準々決勝 1st leg、アーセナル v. ユヴェントゥ ス。事前に十分予想された事だが、白黒縦縞のユニフォームに身を包んで ピッチに現われたパトリック・ヴィエラを、ハイベリーの大観衆は、ジプ シー・キングスの「ボラーレ」を替え歌にして「ヴィエーラ!オオー!」と 歌うあの馴染み深い歌を歌って、歓迎した。ヴィエラは、幾分気恥ずかしそ うに微笑んで、観衆の声援に応えた。 試合開始前、アーセナルの選手達は、この元チームメイト、元キャプテンに 対して、親愛の情を必要以上に表現する事も無く、あくまでもひとりの尊敬 すべき相手プレイヤーとして、クールに接していた。そして試合は始まる。 Lehmann Toure Senderos Eboue Flamini Gilberto Fabregas Hleb Pires Reyes Henry 前半立ち上がりは、主にユヴェントゥスが、アーセナル陣内でボールを支配 した。アーセナルは自陣の守備とボール奪取に専念し、細かいパス交換より もロングボールを敵陣に打ち込む選択肢を選びながら、徐々に中盤のスペー スを作り出していった。カウンターアタックも何度か試みたが、ユヴェン トゥスの守備への戻りは流石に早く、当たりも激しく、パスコースを確実に 消して来るので、アーセナルの攻撃はスピードダウンさせられた。 これに特に戸惑っていたのは、フレブである。本人はレアル・マドリード戦 と同じイメージでプレイしようとしていたようだが、ユヴェントゥスの左サ イド(=アーセナルの右)には、R. マドリー程のスペースは無く、主に マッチアップするムトゥやザンブロッタのチャージは、執拗で激しい。守備 時のボール奪取に於いてはフレブは相変わらず健闘していたが、侵攻時、パ スの出し所をあれこれと探しながら、つい持ち過ぎてしまい、なかなかリズ ムが作れない。 ならば、ということで、アーセナルは緻密な遅攻を試み始める。アンリーが 位置を下げ、ファブレガスのオーヴァーラップを促し、ピレス、レジェス等 が連携して、スペースの無い敵陣で細かくパスを回しながら、ユヴェントゥ スの守備を徐々にこじ開け始める。 この試合では、審判の判断方針も、アーセナルにとって好都合だった。ペテ ル・フロイドフェルト主審は、激しいフィジカルコンタクトに対して、全て 笛を吹いた。悪意あるファウルに対して、きちんと警告を行っていた。「笛 を吹いて試合をコントロールする」。その笛が正しければ、試合は壊れない。 正しい笛はむしろ、クリエイティヴなゲームを生み出す。損をするのは、体 当たりで相手を止めようとするチームだけだ。 そしてゲームは次第にクリエイティヴな方向に向かう。つまり、アーセナル のペースに。特に、ファブレガスは攻守に渡って素晴らしく、ゲーム全体の 中心的位置を占めた。39分、ファブレガスはヴィエラを猛然と削ってファウ ルの宣告を受けたが、しばらく倒れ込んでいたヴィエラは、この後輩の、心 身共々の目覚ましい成長振りを、身体で感じた事だろう。 その1分後、中盤左寄りで、今度はピレスがヴィエラを後ろから、ファウル すれすれに、しかしクリーンにボールに向かってタックルし、これを奪う。 素早く、前のアンリーへ。同時にファブレガスが中央を駆け上がり、アン リーから絶妙のスルーパスを得る。前にはテュラムが立ちはだかるが、ファ ブレガスは右足インサイドで、テュラムの股を抜くシュートを放つ(写真 中)。コースがテュラムによって切られていると判断しゴールマウス向かっ て右を守ったブッフォンは、為す術無く、ゴール左に決まるボールを、見送 るしかなかった。 1-0で折り返した後半、アーセナルはすっかりリズムを取り戻していた。若 いディフェンスラインの集中力は途切れることが無く、位置取りの悪いイブ ラヒモヴィチやトレゼゲに、ほとんど何もさせなかった。徐々にスピードを 増すこちらに対して、相手はフラストレーションとファウルとイエローカー ドを積み重ねた。 69分、右サイドでボールを得たフレブが、今回は素早く、ゴール前右寄りの ファブレガスへパス。同時にアンリーがゴール正面へと駆け込む。ファブレ ガスからのマイナスのクロスは、アンリーの背後に飛ぶが、アンリーはこれ を、後ろ足である右足でワンタッチして掻き込み、同じ右足でゴールに叩き 込む(写真下)。 「2-0」という劣勢に慣れていない、このイタリアリーグ首位独走チームの 神経は、これで完全に切れた。アーセナルとユヴェントゥスの、いや、プレ ミアシップとセリエAの「圧倒的なスピードの差」に対して、ユヴェントゥ スの選手達は、ただファウルで止めようとするしか無かった。87分にはカモ ラネージが、89分にはゼビーナが、それぞれ自暴自棄とも見える意図的な ファウルを犯して2枚目のイエローカードを貰い、退場したが、これらの退 場が極めて妥当であったことは、本人達にもよくわかっていただろう。試合 は荒れなかった。 枠に飛んだシュート:アーセナル 8、ユヴェントゥス 1 犯したファウル:アーセナル 13、ユヴェントゥス 28 警告:アーセナル 0、ユヴェントゥス 6 |
![]() 遠慮はしませんよ、先輩。 ![]()
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| 完勝、である。実際のところ、「ヴィエラのいないアーセナル」から、アー セナルはとうの昔に卒業していたのだ。昨日の試合は、その事実を、観衆と ヴィエラ本人の目の前で、はっきりと証する為の式典だった。「ヴィエラの 不在」という負の意識から卒業出来ていなかったのは、ファンやジャーナリ ズムのほうだったのである。 keywords: ユベントス ユヴェントス ユーベ ゼビナ |
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| Kay'n wrote on March 29. 2006, 12:33 GMT | ||
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さて、久々のリーベルである。先月12日に行われたアルゼンチン・リーグ クラウスラ(=後期)2006 第4節、リーベル・プレイト v. バンフィエル ドの試合が放送されたので、触れておきたい。 クラウスラからパサレラが監督に就任、選手の出入りもいろいろあったリー ベルである。1.5列目では才能を見せつつもフォワードとしてはイマイチ開 花しなかったガストン "ラ・ガタ"・フェルナンデス(この人の綽名を、単 に「ガタ」と言う訳知り顔な日本人が多いが、あくまでも 'la gata' なので、 以後お間違い無きよう。)がモンテレイへ、戻っては来たものの揉め事の絶 えなかったアメリがコロンへ、それぞれ移籍。代わりに、ビジャレアルから ルチアーノ・フィゲロアが加入。他にも、下記に紹介するデフェンソールや ボランテが加入した結果、この試合の先発フォーメーションは、こんな風に なっていた。 Lux Cáceres Talamonti Ferrari Domínguez Lima A. Fernández Zapata Patiño Higuaín Figueroa 4-3-2-1 である。この季節外れの綺麗なクリスマスツリーがどんなシステ ムの変型かというと、4-1-4-1 なんですね。中盤の底が、リーベル育ちの 21歳レネ・リマ Réne Lima、その前列のサパータとアウグスト・フェルナン デスは左右サイドハーフ的な役割も果しつつ、ウィングにはあまり上がらず に、専ら中盤中央でのボール奪取に徹している。リーベル育ちの18歳 ゴン サーロ・イグアイン Gonzalo Higuaín とパティーニョをトップ下に2枚並 べ、フィゲロアの1トップ。このままだとどう見ても中央突破に終止しそう である。 実際、立ち上がりのリーベルは、主に後列から前線中央のフィゲロアへ縦に ボールを送る攻撃が目立った。前半5分には中盤右に位置していたイグアイ ンから、ペナルティエリア内のフィゲロアに、良いパスが通ったが、足技に 乏しいフィゲロアの左足シュートは、易々と相手に捌かれてしまう。 その直後、自陣ペナルティエリア前でのバンフィエルドの細かいパス交換か ら、18番レイバにミドルを撃たれる。これが新加入のパラグアイ人センター バック、フリオ・セサル・カセレス Julio Cesar Cáceres の右肩をカセレスっ て方向が変わり、ゴール左隅に決まってしまう。全く逆を突かれたルクス、 動けず。 不本意な形で先制されたリーベルだが、15分を過ぎるあたりから、両サイド バックが積極的に上がり始め、攻撃に変化が見られ始める。フェデリコ・ド ミンゲス、そしてロサリオ・セントラルから新加入のパウロ・アンドレス・ フェラーリ Paulo Andrés Ferrari が両ウィングへ駆け上がり、クロスが入 り始める。そう、パサレラ監督の意図は、ここにあったのだ。 27分、ほとんど定位置のリマからサパータへ。左をオーヴァーラップするド ミンゲスへ。左足ダイレクトで、ゴール前中央8ヤードのフィゲロアへ、浮 き球ではあるが力強いクロス。これをフィゲロアは頭でジャストミートした が、惜しくもGKに阻まれた。 なかなか上手く行った、右からもやってみよう、ということで、右ウィング に走り込んだフェラーリのクロスを何本か試したが、決まらず。しかし38 分、今度はリマから直接左ウィングに渡るボールを2バウンドさせて、ドミ ンゲスが左足ダイレクトでクロス。このボールが、ゴール前中央6ヤードで ジャンプしたフィゲロアの頭目掛けて急降下し、フィゲロアは何とも力強く ゴール右隅に叩き付けて、1-1 とする(写真)。フィゲロア、足は下手だが 頭は上手いなぁ。 55分、ルクスのゴールキックが相手陣内30ヤード中央へ飛ぶと、これに競り 勝ったフィゲロアのヘッドによる浮き球が、前線中央18ヤードに張っていた イグアインの背後へ。これをワンバウンドさせたイグアインは前を向き、ブ ロックされならがもDFの背後から右足を伸ばして、ゴール右隅へ流し込む。 ここだけ見ればファン・ニステルローイみたいなゴールである。イグアイン、 なかなか頼もしい18歳だ。このシーン以外にも、フィジカルを活かした果敢 な攻撃力を見せていた。ファン・ニステルローイみたいなストライカーは特 に尊敬しないが、ファン・ニステルローイみたいなゴールを決められるミッ ドフィールダーは、注目に値する。 2-1と逆転した直後、パティーニョに替わってガジャルド…待ってました! 79分にはイグアインを退げてファリーアス…あんまり待ってなかったけど、 これらの交代で、システムは4-4-2ダイアモンド型となり、パサレラ監督 が、このリーベルらしいフォーメーションを捨てたわけでは無いことがわか る。が、中盤のダイアモンドを小さく保ちつつ、あくまでもサイドバックを 駆け上がらせるのが、パサレラ流。85分、右サイドをドリブルで持ち上がっ たフェラーリから、中央のガジャルドへ。18ヤード左のフィゲロアへ。キッ クフェイントを経た後、マーカーの股を通して、もう一度ガジャルドへ。ワ ントラップしたガジャルドが、ペナルティ・アーク線上で右足を振り抜くと、 ボールはごろごろと転がりながらもGKの右脇を抜けてゴール左隅に決まり、 ガジャルドは面目を保った。 |
![]() もう「禿げロア」なんて呼ばない。 | |
| 3-1の快勝である。リマ、イグアインといった若手の活躍が目立った、良い ゲームだった。監督や選手が入れ替わっても、やっぱりリーベルは面白い。 keywords: リーベルプレート サパタ ファリアス |
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| Kay'n wrote on March 28. 2006, 12:02 GMT | ||
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