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グループF ブラジル対クロアチアを観ても、両チームに対する攻略法みたい なものは特に無い。ただひとつ言える事は、クロアチアが勝ってもおかしく なかったし、ブラジルがあと2点取っていてもおかしくなかった、という事 だ。では何故、クロアチアは勝たなかったのか?或いは何故、ブラジルが3 点取らなかったのか?それは、シュートを外したからだ。 日本はこれら両チームに勝たなければいけない。その為には、シュートを外 すな。今からチームのコンビネーションを作り直すことなど不可能。日曜日 までに出来る事があるとすれば、それは、全員がひたすらシュートの練習を する事だ。クロアチア、ブラジルを相手に、チャンスがたった3回しか無く ても、シュートを外さなければ、3点取れるのだから。 * * * グループHのスペインは、4年前の韓国戦に学んで、今度は自分が審判買収 したのかな(写真)。まあ、アラゴネスならやりかねないな。そんな事しな くても、選手のパフォーマンスは良かったのに。あと、NHK 実況担当アナの 町田右。お前はセスク・ファブレガスが登場した時に「青田買いでアーセナ ルに行った」と発言してたが、「青田買い」なんて、アナウンサーの使うべ き言葉じゃないだろ。中途半端な知識しか無いクセに、「協定違反」みたい なニュアンスを持つ言葉を不用意に使うお前はアナウンサー失格だから、今 すぐ辞めろよ。こいつ何年入局だ?昭和62年…俺より1年先輩か。えーっと、 今すぐお辞めになって下さい。そういや62年入局組って、ろくな奴いなかっ たな。62年に入局しなくてよかった。 |
![]() Ref. Massimo Busacca (SUI) | |
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| チュニジア対サウジアラビアの、少なくとも後半は、パスがよく回ってファ ウルも少ない、面白いゲームだった。サウジアラビアの2点は、いずれも自 陣右サイドを起点とし、スペースへのパスのタイミングもランのスピードも 素晴らしい、これぞカウンター!ともいうべき、美しいものだった。サウジ アラビアに対して「美しい」という形容詞を使うとは思わなかった。こうい う攻撃が、なんで日本は出来ないのかな。このままサウジに勝たせてあげた かったが、後半ロスタイムにパワープレイを仕掛けたチュニジアは、中田の チームメイト、ジャイディが頭で押し込み、勝負強くドローに持ち込む。 やっぱりパワープレイ仕掛けたら決めないとな。逆に3点目決められるん じゃなくてな。 |
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| Kay'n wrote on June 14. 2006, 19:09 GMT | ||
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グループGは、アーセナルの選手が沢山登場する組 "Group G for Gunners" である。 * * * 韓国 v. トーゴにおいて、トーゴを応援する理由は、主に以下のふたつ。 一、トーゴにはアデバヨールがいる。二、この組ではフランスとスイスに勝 ち抜けてもらいたいので、邪魔になる可能性のある韓国からポイントを奪っ ておいてもらいたい。もちろん理由は他にもあるけど、それはいわずもがな。 「トーゴの国歌は韓国のに似てるな。キーも同じだし」と一瞬思ったら、な んだあれは。PAオペレータも、早く気付いて音絞れよ。まあ、両国の国歌な んて誰も知らなかったから気付くのが遅れたんだろうけど。だったら、トー ゴの国歌も2回流せよ。ついでに言っておくと、今大会は、選手入場の際の テーマ音楽がオフ過ぎて、イマイチ盛り上がらない。場内では充分な音量な のかも知れないが、放送用のフィードにもディレイかましたライン出力少し 混ぜるとか何とかしてくれ。 この日だけだったのかもしれないが、トーゴというチームは、中盤でパスを 回しながらトップ下のアデバヨールに預け、フィニッシュは1トップの17番 カデル(背中のネームは「M. カデル=トゥーレ」だったが)という、方針の はっきりしたチームである。それはそれで良いし、31分のカデルのミドルは 素晴らしいものだったが、アデバヨールももうちょっと積極的にゴール狙っ てもよかったんじゃないか。位置が低すぎるし。 予想に違わず、試合はファウルの応酬、身体のぶつけ合い、削り合いが続く。 主審のグレアム・ポール氏は普段から、ファウルにはほとんど全て笛を吹く 人なので、退場者が出ないといいな、と思っていたら、案の定、53分、決定 的なシーンでパクを倒した3番が、2度目の警告を食らって、トーゴは10人 に。 GK アガッサは、ロングフィードの精度が高く、ピンポイントで前線のアデバ ヨールに通したりしていたが、ゴール枠の中での反応が悪い。レーマンと逆 のタイプだ。退場直後のFKと、71分に食らったミドルのどちらかは、止めら れてたんじゃないか。 アデバヨールが活躍出来なかったので、いまいましい。いまいましい理由は 他にもあるけど、それはいわずもがな。 * * * このページを継続的に読んでくれている方々には、フランス v. スイスがド ローに終わった事が、番狂わせでも何でも無いことがわかるだろう。 「遅い両SB」か「2DMF」か「ジダン」のいずれかを諦めなければならない 駄目ネク監督は、そのどれでも無く、「2トップ」を諦めた。一方のスイス は、ジュールー、そして、最近当ページ来訪者のキーワード検索数も増え人 気上昇中のギガックスが、ベンチに。 Barthez Thuram Gallas Sagnol Abidal Vieira Makélélé Wiltord Zidane Ribéry Henry Frei Streller Cabanas Wicky Barnetta Vogel Magnin Degen Senderos Müller Zuberbühler 前半6分には、右ウィングのヴィルトールからアンリーに浮き球のクロスが 入るが、例によってアンリーのヘッドはクロスバーを越える。あぁ、この大 会でもアンリーはヘディング要求され続けて苦しむのかなぁ。アーセナルの 試合なんて見た事も無い奴に「いつものアンリーなら決めていたはず」とか 言われるのかなぁ。 リベリーを左サイドに置いたのは良いものの、リベリーは、ちょこまかと動 き回って勝手々々にポジションを変えるは、ボール持ち過ぎるは、で、アン リーもヴィルトールもやりにくそうだ。かと思えば、38分、ゴール前右寄り でセンデロスからボールを奪ったリベリーはゴール前へ突進するが、自ら シュートを撃たず、中央マイナスの位置で様子を見ていたアンリーに、後ろ にずれたパスを出す。アンリーを信頼しているのかしてないのかわからない。 アーセナルファンにとってのこの試合の見どころは、言うまでも無く「アン リー対センデロス」の対決(写真)だが、これは予想通り、見応えのあるも のだった。39分、ジダンからでたスルーボールが、右ウィングを駆け上がっ たアンリーへ。プレミアリーグであれば「ほぼ確実に1点」のシーンだが、 アンリーが右足インサイドでコースを狙ったシュートは、ニアポスト側を 守ったGK正面に転がる。アンリーのシュートミスに見えた人もいるかも知れ ないが、センデロスが絶妙に、ファーポスト側のコースを切っていた。58分 には、アンリーから右ウィングのヴィルトールへ出たスルーパスを、完全に 読んでいたセンデロスがカット。 57分には、シュトレラーに替わってギガックス登場。65分、左サイド40 ヤードのマニャンから逆サイドゴール前へ長いアーリークロスが飛ぶ。ギ ガックスはこれに、頭ならぬ頬を合わせ、あわやゴールというシーンもあっ た。なんでこの人を先発させなかったのかな。74分にはジュールーも交代の 準備。警告好きのロシア人主審に一枚イエローカードを食らっているデゲン に替えて右サイドに入れるのかとも思い、ずいぶんアーセナルの試合見てい る監督だなぁとも思ったが、実際はミュラーとの交代だった。 |
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| 両者のディフェンスの集中力が目立った試合だった。互いに勝ち点1ずつを 分け合ったフランスもスイスも、残り2勝して、グループGのポイント結果 を7、7、3、0として勝ち抜けて下さい。 keywords: ドメネク アンリ ジュル ジュルー |
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| Kay'n wrote on June 14. 2006, 11:10 GMT | ||
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グループF オーストラリア v. 日本において、日本の失点シーンを分析して も無駄だ。 前半、明らかに日本の右サイド裏が狙われているのに、バックラインがマン マーク気味にずるずる下がってしまって、一切オフサイドを取りに行かない。 ラインを上げられないのは、以前から指摘しているように、5バックになっ てしまっていることもあるだろう。オーストラリアは前線に入り放題、入っ た人数全てがオンサイドの有効なターゲットとなっていた。 レーマンならブチ切れてそうな高原のキーパーチャージのおかげで、それで も何とか1-0で折り返した日本は、後半、バックラインも上がり始め、オフ サイドも取れるようになってきた。川口や中澤の好プレイもあって、日本は 無失点で凌ぎ続けたが、攻撃が酷い。中村も柳沢も、ワンプレイ行ったらそ のまま止まって見ている。次のプレイへのイメージが無い。暑かったのか何 なのか知らないが、俊輔が中盤で止まっているせいで、中田英が堪らずオー ヴァーラップせざるを得ない。後ろに残された俊輔はディフェンスせざるを 得ない、という悪循環である。日本陣内の右は相変わらず狙われているし、 左の三都主がどんどん上がる分、駒野が上がれない。だから、右ウィングに 左利きの中村が流れざるを得ない。右足のクロスは精度を欠き、左足に切り 返すと時間がかかる。高原から柳沢へのラストパスのみならず、大事なとこ ろでパスがいちいちずれる。中盤でのパスがいちいちずれ、トラップが下手 だから、スピードが損なわれる。ミドルは枠に飛ばない。枠に飛んだシュー トは、たったの2。親善試合でせっかく見られたニアサイドへの強いクロス は無く、浮いたクロスは精度が悪い。 これまで我々が我慢強く見てきた、「ジーコジャパン」の悪いところが全部 出た試合だった。中田英の運動量だけが目立ち、中村、三都主、高原、柳沢、 全員悪かった。「80分間無失点だった」という事実には、何の意味も無い。 「3-1での敗戦」が、今日の日本代表の内容には相応しい。 * * * グループE アメリカ v. チェコ。チェコはバロシュが怪我とのことで、こん なスターティング・フォーメーションだった。 Cech Rozehnal Ujfalusi Grygera Jankulovski Galasek Poborsky Rosicky Nedved Plasil Koller 4-1-4-1だが、これは4-3-3崩れでは無く、ロシツキーをダイアモンドの 頂点とする4-4-2の変型。時折ネドヴェドが飛び出して、コレルとの2トッ プのような形となる。 前半5分のコレルの爆撃ヘッドは、自陣深いところから右ウィングを駆け上 がったグリゲラが上げた精度の高いクロスに合わせたもの。「これがウチの 得点の形」という、自信と確信に満ちた攻撃だった。日本も、その特性に合 わないブラジル的勝手々々なサッカーでは無く、こういうお家芸的得点パ ターンを育てておくべきだった。 36分、アメリカ陣内でのパス回しから一旦左ウィングのネドヴェドに渡り、 マークの外れた中央30ヤードのロシツキーに戻す。右足を振り抜くと、ボー ルは「これが、わたくし、アディダスの+チームガイストでございます」と ばかりに無回転で飛んで行き、ゴール右上隅に突き刺さる、大会ベストゴー ル候補とも言える弾丸ミドルが決まる。ロシツキーは、今大会初めてゴール を決めたアーセナルの選手となった。ロシツキーは、67分にも似た位置から、 惜しくもクロスバーを叩く強烈なミドルを放つ。いいねぇ。こういうミドル ショットを持つ中盤の選手は、これまでアーセナルにいなかったからな。 なぁ、レジェス。 ところが、この日のロシツキーは、これだけにとどまらなかった。77分、ネ ドヴェドのスルーパスに前線を飛び出したロシツキーはGKと1対1、右足ア ウトサイドで落ち着いてゴール右に難無く放り込む。このファインゴールで 0-3と、試合を決めてしまった(写真)。俊輔、よく見とけ!これが世界の 「トップ下」の仕事だ。 アーセナルファンの日本人にとっては、前カードの鬱憤を晴らす、幸せな ゲームだった。CLですっかり嫌いになったネドヴェドも、代表では肘撃ち足 蹴りしないみたいだし。NHK 田代純アナの、選手の名前をきちんとコールす る堅実な実況ぶりにも、好感が持てた。こいつは平成2年入局か。俺の2年 後輩だな。このページで俺に怒られないよう、今後もしっかり勉強して、頑 張れよ。チェコはしかし、コレルが負傷し、2人目のストライカーを失った 模様。どこまで進めるかわからないので、ロシツキーは今のうちに、点取れ るだけ取って見せて下さい。 |
![]() Tomas Rosicky | |
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| グループE イタリア v. ガーナに関しては、特に心の琴線に触れる要素はあ りませんでした。強いて言えば、髪を短くしたトッティは、萩原流行に似て いる。 |
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| Kay'n wrote on June 12. 2006, 20:54 GMT | ||
| 3日目、グループC セルビア・モンテネグロ v. オランダ。 v. d. Sar Ooijer Mathijsen Heitinga v. Bronckhorst Cocu v. Bommel Sneijder v. Persie Robben v. Nistelrooy このオランダのメンバーの中では、ロビン・ファン・ペルシーはつまんない だろうなぁ。相変わらずロッベンは勝手にプレイしてるだけ。ファン・ニス テルローイは真ん中に突っ立ってるだけ。3トップの連係といったものが、 ほとんど見られない。凡将アドフォカートが嬉しい事に韓国に行ってくれ、 ファン・バステンが監督になっても、オランダフットボールの創造性の無さ は、2年前から変わらぬままだ。こんなチームで、下手に輝こうなどと思わ ず、せいぜい怪我しない程度に頑張ってくれよ、ロビン。まあ、フットボー ルには何が起こるか判らないが、普通に考えれば、C組はアルゼンチンと コートジヴォワールの勝ち抜けでしょう。 * * * グループDは、私にとって最も興味の薄い、別の意味で「死のグループ」で ある。メキシコ v. イランは、予想通り 25対21でメキシコの勝利。あ、こ れはファウルの数ですけどね。得点の方は3-1、「終わってみれば」という 枕詞が付く典型的なパターンの試合だった。強いて言えば、10番 ギジェル モ・フランコが、結構チームプレイしていたのに、ちょっと驚いた。こいつ は背負う番号によってキャラ変わるのかな。俺も付き合う女によってキャラ 変われるけど、10番背負ったつもりでいたら9番のプレイを要求されてたり するから困る。 * * * アンゴラ v. ポルトガルにも、たいして興味は無かったが、前半立ち上がり のポルトガルは、2004年とは少し異なっていた。 Ricardo Meira R. Carvalho Miguel N. Valente Tiago Petit Ronaldo Figo Simão Pauleta 4-2-3-1に見えるが、前の4人が自由な動きをする 4-2-4的なフォーメー ションは、ちょっと面白かった。これが功を奏して、5分、ポルトガルが先 制する。フィーゴが前のスペースへ「未来の自分へのパス」、まだそんなに 走れるんだ?って感じのスピードを発揮して入れたクロスを、パウレタが無 人のゴールに流し込んだもの。それにしても、フィーゴのマーカーだったア ンゴラの3番は、身体の入れ方下手すぎるよ。 お粗末なディフェンスはさておき、この旧ポルトガル植民地の攻撃は、思い 切りの良いシュートを、その持ち味とする。特に、エースストライカーであ るらしいアクワにとって、オーヴァーヘッドシュートというのは特別にアク ロバティックなものでは無く、せいぜい利き足アウトソールぐらいの感覚で あるらしい。気軽に試す、その心意気は買うが、決まらなければ仕方ない。 ポルトガルは、立ち上がりのリズミカルなダイレクトプレイにだんだん飽き てきたらしく、すぐにいつもの勝手々々なプレイに戻る。デコがいないから かなんか知らないが、決してクォリティの高くないアンゴラのディフェンス を崩す事が出来ない。アンゴラが同点弾を決めていれば面白かったのだが、 試合はそのまま0-1で終わる。こんな無様な試合でも、ポルトガルに勝ち点 3がもたらされるわけだから、フットボールとは、理不尽なものだ。まぁ、 この「死んだグループ」"Group D for Dead" をポルトガルは勝ち抜くのだろ うが、ベスト16でさっさと敗退して下さい。 |
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| Kay'n wrote on June 11. 2006, 21:13 GMT |
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トリニダード・トバゴ代表チームの愛称は「ソカ・ウォリアーズ」 "Soca Warriors" というそうだけど、「ソカ」"Soca" とは同国を代表する音楽の 名前なんだよ。ジャマイカにとってのレゲエみたいなもの。同国には、伝統 的に「カリプソ」という音楽がある。本来カリプソとは、時事的・私的な出 来事を辛辣かつ皮肉に批評したオリジナル歌詞を歌うもの。年に一度、その 歌を競い合う大会があって、優勝者は「カリプソ・モナーク(=帝王)」と 呼ばれる。このカリプソに、アメリカのソウル、ディスコミュージックが融 合され、現代的なポップ・ミュージックとなったのが、「ソウル・カリプ ソ」、即ち「ソカ」だ。 普段なら、この事実を、上手いこと同国のサッカースタイルに絡めて論じよ うとする私だが、今回は面倒臭いのでやめとく。グループB トリニダード・ トバゴ v. スウェーデンは、しかし、大会初の番狂わせとなった。トリニ ダード・トバゴは、10人になりながらも、スタミナとスピードを最後まで切 らさず、よく守った。スウェーデンは、4-4-2のコンビネーションでの侵攻 は申し分無かったが、フィニッシュが決まらず、シュートはことごとくGK ヒスロップ 37歳に弾かれる。62分に投入されたアルベックのプレイは久々 に見た気がするが、相変わらずだなぁ。スウェーデンは、05-06シーズン序 盤のアーセナルのようだった。初出場にして初勝ち点1を挙げたトリニダー ド・トバゴの人々の、今の気持ちは、4年前のベルギー戦後の我々と同じな んだろうなぁ。 * * * さて、2日目にして、今大会初のビッグマッチがやってきた。グループC アルゼンチン v. コートジヴォワール。ASEC ミモザ・アカデミー出身の若い プレイヤーを大量に擁する、この初出場チームを相手に、いやぁ、アルゼン チンはやはり強かった。 Abbondanzieri Burdisso Ayala Heinze Sorín Cambiasso Mascherano M. Rodríguez Riquelme Crespo Saviola この日の「アシンメトリック 3.5バック」は、ソリンとマクシ・ロドリゲス が、互いにシーソーのようにバックラインに参加して4枚を保つ形。最終ラ インの3人はその都度、左右にスライドする。この辺りの戦術理解度によっ て、サネッティは代表から外されたのだろう。ソリン、マクシ、リケルメ等 が目まぐるしくポジションチェンジしながらも、全体のバランスが常に保た れる。素晴らしい組織力である。何度も言うが、トップ下1枚を固定せざる を得ないチームの監督は、本当にこのフォーメーションを学んで欲しい。ド メネク、ジーコ。あんたらのことだよ。 個人の能力は高いが、こういった組織力の点では、コートジヴォワールは、 まだまだ未成熟なチームだ。試合は前半から、アルゼンチンのスピードある パス回しが支配する。 24分、ゴール前に飛んだリケルメの浮き球FKのクリアボールが、クレスポの 前にこぼれ、ハーフヴォレーで押し込んで、1-0。コートジヴォワールの最 終ラインにコロ・トゥーレとエブーエがいるからといって、アーセナルのDF がチェルシーのFWにやられたような気分になってはいけない。ボールを頭に 当ててクレスポの足元に落としたのは、ドログバ。チェルシーでもそうそう 見られない2人のコンビネーションだったからだ。 38分、前線左にクレスポ、右にサビオラと並んでいたところ、リケルメが絶 妙なタイミングで、サビオラにスルーパス。クレスポのポジションはオフサ イドだったが、サビオラはオンサイドだった。サビオラはこれに、ダイレク トで右足を合わせて流し込み、2-0。 64分には、クレスポに替えてパラシオ。76分にはサビオラに替えてルイス “ルチョ”・ゴンサーレス。ルチョは右サイドに入り、マクシが左サイドに 回って、4-4-1-1となる。アルゼンチンをよく知らない人は、パラシオの 投入に関して、「何故メッシやテベスじゃないんだ?」と首をかしげたかも 知れないが、この「国内組」ボカのストライカーは、05前期 - 06後期通じ て、計17ゴール挙げている、勝負強い選手なんだよ。 守備を固めたアルゼンチンがこのまま圧勝かと思いきや、コートジヴォワー ルも大詰めで、流石に意地を見せる。80分、アルゼンチンのバックライン左 裏を突いたパスから、アルゼンチン顔負けのダイレクトプレイで、ドログバ が決めて 2-1。 その5分後のシーンについて、解説しておこう。前線左寄りにマクシ・ロド リゲスがいる状態で、中央25ヤード付近から、リケルメがミドルシュート。 GKが弾いたボールをマクシが拾って、GKを躱し、ゴールに流し込むが、判定 はオフサイドで、ノーゴールであった。愚かな日本人解説者はこの判定に関 して、「リケルメが撃った時点ではロドリゲスはオンサイドだったがキー パーに跳ね返った時点でオフサイド」とかとんちんかんな事をほざいていた。 もしそうならオフサイドじゃ無い。正しくは、リケルメが撃った時点でロド リゲスがオフサイドポジションにいた。シュートが決まれば、ゴールが認め られるが、リフレクションボールにロドリゲスがそのまま触ったら、オフサ イド。これは、昨シーズンからルールブックに明記されている、FIFAの新 ディシジョンである。 山本昌邦さん、そんな事も知らないで、よくコーチ とか解説とかやってられるね?アルゼンチンのフォーメーションについて、 「4バックですね」とかあっさり言い切るのも、やめてね。 90分にはドログバが、アボンダンシエリにボールを投げ付けて、警告を受け る。まだまだ先は長いのに、こういう無駄なカードを思わず貰ってしまうと ころが、この選手がなかなか一流になれない所以である。 |
![]() あんた開会式なにやってたんだよ? | |
| それにしても、思った通り、ペケルマンはなかなかの名監督だ。アルゼンチ ンの、この安定感は、4年前とは比べ物にならない。この組織力とスピード を維持して、優勝を目指して欲しい。 keywords: コートジボワール マキシ トゥレ エブエ アルバック |
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| Kay'n wrote on June 11. 2006, 13:10 GMT | ||
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8日に開幕した2006 FIFAワールドカップ ドイツ大会。初日開幕試合のグ ループA、ドイツ v. コスタリカは、ちょっとどうなのよといった感じの双 方バックスのお粗末さで、ゴールシーンが沢山生まれた。ディフェンダーが あんなに簡単にGKと1対1を許したのでは、レーマンもかわいそうだ。2失 点目の後、カメラは、苦々しげなレーマンと、ベンチのカーンをヌイていた が、2失点ともレーマンのせいでは全く無い。まあ、レーマンが止めてたと しても、カメラはレーマンとカーンをヌイてただろうけど。 同じグループA、ポーランド v. エクアドル。陸へ上がった河童ならぬ低地 に降りたエクアドルと、欧州最弱との下馬評に甘んじるポーランドのどちら が強いのかという興味よりも、日本人審判団がやらかさないかどうかの心配 が上回っていたが、エクアドルは普通に強く、日本人審判団も無難にこなし ていた。ちょっとカードが厳しかったかな。 * * * 2日目のイングランド v. パラグアイは、双方のディフェンス勝負であった ことは誰の目にも明らかだが、「こうくれば、ああする」選手交代の采配勝 負でもあったことに気付いた人は、何人いるだろうか? 開始早々の4分、ベッカムのFKをパラグアイのセンターバック ガマラが見事 にすらして 1-0。しかしその後は、パラグアイのDF陣がイングランドの攻撃 をよく凌いだ。現リーベル唯一の今大会出場選手、CBのカセレスは、クラウ チを頑張って押さえていた。パラグアイは前半、当ページ注目の右SH カルロ ス・ボネットにボールを回してサイドを抉ればよかったのに、中央突破に終 始し、チャンスを生み出せない。味方がボールをくれないのであれば、相手 から貰おう、とばかりに、ボネットは前半ロスタイム3分、アシュリー・ コールが滑った隙にボールを奪い、すかさず中央へ見事なクロス。ネルソン ・バルデスの惜しいミドルを導く。 後半のパラグアイは最初から右サイドへの侵攻が増え、これを見たエリクソ ン監督は56分、守備をしない左SH ジョー・コールを前に上げ、不調のオー ウェンに替えてダウニングを左サイドに投入する。この交代は、こういう意 図だったんですよ。それでも60分にはまたもやボネットがクロス。パレデス が決め切れなかったものの、やはりチャンスはボネットから生まれた。それ でも、なかなか点が入らず、ボネット、疲れてきちゃったよ、ということで、 68分に、右ウィングを得意とする元リーベルのFW ネルソン・クエバスが替 わって登場する。クエバスがどんどん中に切れ込んでくる選手であることを エリクソンが知っていたかどうかはわからないが、82分にはJ. コールに替え てハーグリーヴスを中盤の底に投入(写真)、守備をガチガチに固める。パ ラグアイが1点でも取ってたら、面白い試合になっただろうに…。 |
![]() Nelson Cuevas (R) | |
| この試合を、パラグアイの視点で見るのって、俺ぐらいだろうな。 keywords: カルロス ボネト ボネ |
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| Kay'n wrote on June 10. 2006, 16:21 GMT | ||
| EURO 2004の時点から、全く同じ問題を後生大事に抱え続けているのが、フ ランスである。先月31日に行われた親善試合 フランス v. デンマークの放送 での先発予想フォーメーションは、ヴィエラを右サイドハーフに置いた 4-4-2ダイアモンド型であるかのように表示されていたが、間違っており、 実際は下記の通り。 Barthez Thuram Gallas Sagnol Abidal Vieira Makelele Zidane Malouda Saha Henry 愚かな日本人実況解説者は、ヴィエラが右サイドであるという前提で話しを 進めており、番組中ずーっと「中盤はダイアモンド型」「いつもと違うポジ ションでヴィエラはやりにくそうですね」などと寝惚けたコメントを垂れ流 していたが、いったい何を、どんな視力で見たら、ヴィエラが右SHを務めて いるように見えるのだろうか?ヴィエラは前半からずっと、いつものように、 2DMF右側の仕事をしていましたが。もう2年前からずっと、ジダンとヴィエ ラとマケレレが揃った場合のフランス代表は、左右どちらかのSHが不在なん ですよ。 「右サイドのヴィエラが、どうしても真ん中に寄ってきますね」じゃなくて、 右サイドがいないから、真ん中のヴィエラがどうしても右の守備をカヴァー しなきゃいけない事態になってるんだよ。「やはり(選手交代を経て)中央 がヴィエラとマケレレの2枚になってから、サイドバックも安心して攻撃参 加できましたね」じゃなくて、右SBに運動量豊富なシンボンダ(写真)を投 入したから、ヴィエラが右をカヴァーしなくて済むようになったんだよ。ど うしてそんなに、目の前で展開されている事象が、見えないの??或いは、 無いものが見えるの?どうしてそんなに、コレクティヴ・ボール・ゲーム (=集団的球技)を見る能力が、低いの?どうしてこんな能力の低い人達が、 普通に仕事してるの?? まあこれら日本人の能力が低くても世界のサッカー界は別に困らないが、本 当に能力が低くて困るのが、レイモン・駄目ネク監督である。中盤4人をこ のメンバーにすれば、右サイドがガラ空きになるのはわかっていて、それを カヴァーするには、スピードがあって攻撃的な右サイドバックが必要で、そ の為にシンボンダを召集したはず(であるべき)なのに、87分になるまで投 入しないとは、いったいどういうことなのか??メキシコ戦、デンマーク戦 と、2試合戦ったのに、シンボンダはまだ3分しかプレイしていない。いっ たい何の為に、彼を代表選出したのだろうか? これまで何度も書いた事だが、もう一度、書いておこう。フランスの抱える 問題を、数式で表すと、 「両サイドの遅い4バック」×「2DMF」×「ジダン」= -1 サイドをカヴァー出来ないジダンが真ん中にでんと居座っており、両サイド バックにスピードが無いせいで、左右どちらかのサイド攻撃が手薄になり、 2トップのどちらかがウィングに回らざるを得ない。この数式の右辺を0以 上にする為には、左辺の項目のどれかをやめなければならない。どうしても ジダンとヴィエラとマケレレを同時に使いたいのなら、サイドハーフを置い た側と逆側のサイドバックには攻撃的プレイヤーを選び、「3.5バック」に しなければならない。 世界に名立たる、錚々たるストライカー達を活かせず、ここまで詰まらない 試合しか出来ない理由は、選手個々の経験が浅いとか深いとかは関係無く、 上記の一点の尽きるのであり、この事が理解出来ない馬鹿な監督及びジャー ナリストはもう、全員クビ!!あぁ、今回のワールドカップを迎えてもまだ 私は、フランス戦がある度に、同じ事を書き続けなければならないのだろう か…? keywords: ドメネク 風間八宏 西岡明彦 |
![]() Pascal Chimbonda | |
| Kay'n wrote on June 6. 2006, 15:29 GMT |
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実在の選手が多数登場し、実際の試合でロケが行われ、今回のワールドカッ プでも「パート3」のロケが行われるらしいフットボール映画『 GOAL! 』の タダ券を貰ったので、観て来ました。映画館で映画観たのは、久しぶりだ。 この作品は、コートジヴォワールの貧しい家庭に育った若者が、プロフット ボール選手としての成功を夢見てベルギーのクラブと契約するが、謎の債権 会社の暗躍によってその運命を翻弄される物語……では無くて、アメリカに 不法移民した貧しいメキシコ人家庭に育った若者が、ニューカッスルの元ス カウトに見い出されてイングランドに渡り、トライアルを受ける、という出 だしの、サクセス・ストーリーである。 まあ、筋書き自体はよくある感じの娯楽映画で、「サッカーファンでなくて も楽しめる」という触れ込みに間違いは無いが、これはやっぱりプレミア リーグをよく知っている人が、ツッコミを入れつつニヤニヤしながら観る映 画でしょう。「グレアム・スーネスよりは随分話の解る監督だな。」とか、 「ブランブル、固まってるな。」とか。とは言え、主人公がロンドンのナイ トクラブで、何故か来ていたベッカムとジダンとラウルにばったり出くわす シーン等もあるので、レアル・マドリードファンの小学生の息子を持つお父 さんは、連れて行ってあげたらいいんじゃないの?ちなみに、主人公に夢を 諦めさせようとする父親は、リヴァウド似である。 * * * さて、各国の親善試合もひと通り終わった。本大会に出場出来ない国を相手 にウォームアップを図った国も多いが、やはり面白いのは出場国同士の対戦 である。その中で、良いドローゲームが2つあった。 ひとつは勿論、先月30日に行われたドイツ v. 日本である。日本のフォー メーションが、以前私がお薦めした3-4-1-2システムに近付いて来た。ま あまあ良いんじゃないの。あれなら俊輔も文句無いだろう。 確かに問題もある。まず、左右ウィングバックのスピードが足りない。中田 から左ウィングのスペースに良いロングパスが出て、アンリーを見慣れてい る私などは「おぉっ、チャンス!」と思うようなシーンでも、ぜんぜん追い つけず早々に諦めてボールがタッチラインを割るのを見ている三都主は、や はり守備に徹した方が良いだろう。カウンターでのスピードが期待出来るの は、駒野ぐらいか。あと、攻め込まれた際に、左右ウィングバックが2人と も下がり切ってしまい、5バック状態になる。そうじゃなくて、右が下がっ たら左は中盤、逆もまた同じで、最終ラインは4枚、後ろから2列目が3枚 になるように動くんだよ。もっと早くからこのシステムに固定して、練習し ておけば良かったのに。まあでも、ジーコにはそんな指示出来ないだろうけ ど。 しかし、俊輔が前で短いパス、中田が後ろから長いパス、という方針は、最 も両者の持ち味を活かせるものだろう。この戦術では、ストライカーに対し て、左右ウィングからクロスが飛んでくるケースが減り、後ろからスルーパ スが来るケースが増える訳だが、あの試合の高原みたいに飛び出せるなら、 問題無い。高原の2ゴールは、いずれも素晴らしいものだった。レーマンと 1対1のシーンであれだけ力強いシュートをあのコースに決められるのなら、 充分、世界と戦える。 「オレがトップ下だからってデンとやってると1試合1、2回はいいパスは できるかもしれないけど、チームとしては負けちゃう。(前に)出るときは 出る。FWみたいに」…俊輔も、私の言い続けて来た事がようやくわかって きたようだ。 * * * 昨日のマルタ戦では、相手のミスから奪った玉田の1点のみで、選手も監督 も随分と不満だったようだが、私はそれ程酷い内容だったとは思わない。ス ピードは無かったが、ウィングからのクロスは、ファーサイドに浮かせず、 ニアサイドに力のあるボールが入っていた。引いて守る相手から得点を奪う には、相手のミスに付け込むしか無い。実際に相手のミスに付け込んで、点 が取れた事が大事だ。追加点は無かったが、これまでのように決定機を無駄 にした訳では無く、決定機が作れなかっただけだ。そういう試合もある。決 定機の少ない試合で、取れる時に点を取り、ピンチを凌いで勝てた訳だから、 気落ちする必要は無い。 ただ、この期に及んではもう、システムをあれこれいじるのは止めた方がい い。「この展開なら、あいつがここに走り込んでいるはずだ」「あいつがこ のタイミングでパスを通してくるはずだ」という、選手相互の位置的&時間 的な読みと信頼が、全体のパフォーマンスの質とスピードを生み出すのであ り、システムの無駄な変更は、パスの精度を奪うからだ。 * * * もうひとつの「良いドロー」は、31日に行われたスイス v. イタリアである。 私の希望的ベスト4候補 スイスは、この伝統的強豪国を相手に、充分に ボールを保有し、持ち前のきめ細かいパスサッカーで、思い切り良く攻めた。 両サイドバックの思い切りが良すぎて、前半11分には、自陣右をグロッソに 攻められ、クロスをジラルディーノに合わされて失点するが、32分にはギ ガックスの、中央25ヤードからの強烈なミドルがゴール左隅に突き刺さる。 見事な同点弾だった(写真)。ジュールーがデル・ピエロをあっさりと押さ えていたのにも笑った。スイスは27日、コートジボワールにも引き分け、 一昨日には中国を4-1と下しており、そのムラのない実力を証明した。本戦 が実に楽しみである。 |
![]() Daniel Gygax | |
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| イングランドの「ワンダーボーイ候補」ウォルコットは、30日の対ハンガ リー戦で途中出場し、A代表デビューを果した。得点に絡むシーンは無かっ たが、ひとつわかった事がある。ウォルコットはやはり、ターゲットに対し てパスが出るタイプのチームではなく、スペースにパスが出るチームでこそ 活きる、という事だ。中盤が主にチェルシーとリヴァプールの選手で構成さ れている現在のイングランド代表は、チェルシーやリヴァプール同様、ター ゲットに対してパスが出るチームだ。モウリーニョは「ウォルコットがチェ ルシーに来ていたら、プレミアデビューを既に果していたはずだ」などとい う余計な事を言っていたが、もしウォルコットがチェルシーなんぞに行って たら、ショーン・ライト=フィリップス同様、飼い殺しになることだろう。 ウォルコットは、イングランド代表よりも、アーセナルで、その才能を披露 する選手である。 keywords: アンリ リバウド ギガックス ジュル ジュルー |
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| Kay'n wrote on June 5. 2006, 14:33 GMT | ||
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BBCは国営放送局なので、NHKみたいな生真面目な番組ばかりなのかと思って いる人がいるかも知れないが、結構下世話で興味本意な番組も多いんですね。 件の'Newsnight' では、他にもいくつかの訝しいストーリーが論われている。 コートジヴォワールのクラブ ASEC ミモザ内にギユー氏が設立したユースア カデミーにはヴェンゲル監督も3万ポンド投資していて10万ポンドの配当を 受けたとか、ミモザからコロ・トゥーレを「買った時の購入代金 」50万ポ ンドが未払いだとか、ベフェレンがコートジヴォワールの選手を他クラブに 売るとその代金の40%がゴール社に、30%がギユー氏に入り、クラブには 30%しか入らないとか…。 アーセナルは即日、はっきりとした声明を発した。「アーセナルは、2001 年にベフェレンの財政支援の為、ある債権者への融資という形で1,570,703 ユーロ (=1,075,000ポンド)の資金供給を行ったが、直接的・間接的を問 わず、ベフェレンの株式などは一切所有しておらず、ベフェレンの経営管理 に対していかなる権力も影響力も持った事は無い。」 ギユー氏やゴール社がベルギーで何をしていても構わない。問題は、アーセ ナルがそれらにどう関係しているのか、という点である。 仮に、アーセナルが資金供給した「ある債権者」がゴール社であったとして も、番組は結局、デイン副会長とゴール社の関係についてはぼかしたままだ。 一企業であるアーセナルが、技術提携関係にある他クラブの財政を支援する 為に無利子で100万ポンド融資したからといって、何が悪いのか。むしろ善 意でしょ。だいたい、エブーエの移籍金の2/3でしかない100万ポンドぽっ ちのカネで、ヨーロッパの1部リーグのクラブを牛耳れるのだろうか? ヴェンゲル監督がミモザに渡した3万ポンドを、監督本人は「投資ではなく 寄付だ」と言っていて、10万ポンドを受け取ったいう証拠は無い。が、仮に それが333%の配当をもたらす「投資」だったとしても、何が問題なのだろ うか?友人が設立し、トゥーレ兄弟やエブーエやカルー弟やゾコラといった 優れた選手を送り出し、コートジヴォワールのワールドカップ初出場に多大 な貢献をした優良アカデミーに投資して、何が悪いのだろうか?もしヴェン ゲルがアーセナルのカネを使って糞選手を買いまくり、投資先の利益を上げ ることによって私腹を肥やしたとかいうなら悪いが、ミモザから加入したの は、今やアーセナルにもコートジヴォワール代表にも欠く事の出来ないセン ターバック、コロ・トゥーレですよ? あと、コロの「購入代金」が未払い、というが、そもそもユース・アカデ ミーはユース選手を「売る」ことが出来るのか?コロはASECミモザと所有権 契約していたのか?ファブレガスにせよフラミニにせよ、プロ契約していな いユース選手をアーセナルが獲得する度に、アカデミーの親クラブはいちい ち文句を言うが、ミモザもバルセロナもマルセイユも、そんなに惜しいなら、 アーセナルより先に、これらの選手と先にプロ契約しておけよ。国内リーグ の規定でプロ契約が出来ないなら、まずその規定を改定する運動をしろよ。 アーセナルが何故スペインリーグの規定を斟酌しなければならないのか。 アーセナルは、既に選手としての自覚と意志を持ち、自らの将来を自分で選 択する能力のある若者と、契約しただけである。結局、バルサやマルセイユ は、ユース選手が将来残すであろう結果を見抜く能力が無く、それに賭ける 勇気も無く、当座のカネを惜しんでぎりぎりまでプロ契約を先送りにした、 そのしっぺ返しを食らっただけ。自業自得である。「紳士協定」とやらを振 りかざして「アーセナルはセスクを強奪した」とか言っているバルサファン のコメントを目にした事があるが、こういうバルサファンは、バルセロナ自 身が、アルゼンチンやバスク地方のクラブのアカデミーから13歳未満の子供 を引き抜き捲ってきた、「紳士協定」も何も無い児童略取クラブである、と いう事実を知らない、無知な人達である。 話が少々ずれたが、アーセナルがもし仮にベフェレンに「投資」していたと しても、FAもUEFAもFIFAも、国外のクラブ及びその関係会社に対する投資を 禁じていないそうだ。そりゃそうだよな。CSKAモスクワのシャツスポンサー の大株主であるチェルシーのオーナーもいるんだしな。問題は、アーセナル とベフェレンがもしチャンピオンズ・リーグで当たったりした場合、利益の コントロールがあってはならない、ということだ。FIFAは「まずFAが調査し て、報告して下さい」と言っているが、FAは「アーセナルがFIFAのどの規定 に抵触する可能性があるのか、明確にして下さい」と逆質問している。 |
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| ともかく、ひとつ言える事は、番組内の「CL追放もあり得る」みたいな脅し 文句に根拠は無く、この番組は、アーセナルに対して多分に悪意を持って作 られた、ということだ。タイミングよく、アーセナルのデイン副会長がFA委 員選挙で落選(写真)し、代わりにマンUのギル代表が当選した。ミドルズ ブラは、デイン委員がヴェンゲルでは無くマクラーレンに次期代表監督の話 を持ち込んだ事に、ずっと文句を言っている。ミドルズブラもまた、バルセ ロナやマルセイユ同様、「選手にも監督にも、自分の意志というものがある のだ」という事実を忘れている、人買いクラブであるらしい。ゴール社と アーセナルの繋がりについて詮索する前に、'Newsnight' のプロデューサー の「反アーセナルキャンペーン」が、どのクラブに踊らされたものかを、 BBCは調査したほうがよいようだ。 keywords: トゥレ エブエ ベンゲル |
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| Kay'n wrote on June 4. 2006, 12:01 GMT | ||
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ワールドカップ各国代表によって行われている親善試合の感想など書こうか と思っていたら、とんでもないニュースが飛び込んで来た。また例によって、 日本語メディアが中途半端で不正確な情報を流し始める前に、このニュース をここで扱っておかねばなるまい。 * * * 「アーセナルがベフェレンに100万ポンド相当の裏金を流してこのベルギー のクラブを操作しようとした疑いで、FIFAが調査を開始。容疑が立証された 場合、厳重な罰則を課せられる事が予想され、チャンピオンズ・リーグ追放 すらもあり得る。」 このニュースはBBCの 'Newsnight'という番組が、ベルギーの調査判事を情 報源として、すっぱ抜いたものだ。アーセナルとベフェレンは以前から技術 提携関係にあり、コーチやスカウトの相互派遣、ユース選手の交換トレーニ ング等を公に行ってきた。ヴェンゲル監督とベフェレンのジャン=マルク・ ギユー Jean-Marc Guillou 監督(当時)は懇意の仲であった。元フランス代 表のギユー氏は'93年、コートジヴォワールにアカデミーを設立した、いわ ば、コートジヴォワールの才能発掘者であり、トゥーレやエブーエの加入は、 これらの成果である。アーセナルとの間に、経済的な提携関係は無い。とこ ろが、この報道では、その陰に裏金の供給があり、アーセナルがベフェレン のアフリカ人ユース選手獲得をコントロールしていた、というのだ。以下に 報道内容を、箇条書きで要約しておく。 ・2001年当時、ベフェレンは深刻な財政困難に直面していたが、ある法 人から100万ポンド相当の投資があった。ベフェレンは入金元法人名を非 公開としている。 ・時を同じくして、ベフェレンはベルギー人選手を大量に放出し、コート ジヴォワールのアカデミーから選手を大量に獲得した。 ・一方、調査判事の手元には、アーセナルのデヴィッド・デイン副会長の サイン入り契約書があり、内容は、Raoul de Waeleという者に対して、 "Goal"という会社設立資金として、アーセナルが20万ポンド相当を無利子 で融資する旨。 ・この"Goal"社は、選手移籍に伴なう利益(というからには、エージェン ト会社なのか?)でアーセナルに資金を返済。その額は100万ポンドに上 る。 ・ベフェレンのある匿名の重役が Newsnight に漏らしたところによると、 この100万ポンドによってベフェレンの支配権を、de Waele 氏は50%、 ギユー氏は30%得た、という。 つまり、図にすると、下のようになる。 | ||
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またD. デインか!!が、少なくとも現時点では、「ベフェレンのある匿名 の重役」による情報以外は、全て Christian du Four というベルギーの調査 判事がそう言っている、というだけの話だ。なんだか例の「偽メール事件」 みたいな感じ。 確かに、ベフェレンは今でも、ファーストチーム23人中15人がコートジヴォ ワール人という異常なクラブである。2001年当時から、随分と批判を浴び てきたそうだ。しかし、ギユー元監督はかつて、「財政難のクラブにとって、 ベルギー人プレイヤーを抱えておく余裕は無い」というコメントを残してい る。だからベルギー人を放出して、安価で才能あるコートジヴォワールの若 者を集め、それなりの結果を残すしか無かった、というのだ。この方針は、 ヴェンゲルがアーセナルの監督に就任し、フランス人プレイヤーを沢山集め て批判を浴びた際、残した言葉と似ている。「ヴィエラやアンリーやピレス 程の才能を持つイングランド人プレイヤーがいないとは言わないが、高すぎ る。」あの時アーセナルは、どこか他のクラブのコントロールを受けただろ うか? 「アーセナルが、資金と引き換えにベフェレンを影で牛耳り、無理矢理コー トジヴォワール人を大量加入させた」という疑いには、どう見ても無理があ り過ぎる。だいたい、そんな回りくどい事をして、アーセナルに何の得があ るのだろう?八百長試合ならまだしも、100万ポンドをベフェレンに渡して コートジヴォワール人を無理矢理買わせ、その中からエブーエを引き抜く為? そんなことするぐらいなら、100万ポンド使って、自力で直接スカウトして くればいいだけの話だ。 D. デインと「de Waeleという者」の関係も、"an associate" という曖昧な 表現で、よくわからないし、ベフェレンが投資を受けた会社が「ゴール社」 なのかどうかも不明だし、アーセナルの融資金額が総額100万ポンドだ、と いう証拠も書かれていない。ベルギーの調査判事が、永田議員に見えてくる。 さらに、このニュースの報道者である、BBCのシニア・プロデューサーは、 恐らくトッテナムファンなのだろう……であることを祈りたい。 keywords: ベフェーレン ベヴェレン ベヴェーレン トゥレ エブエ ギルー |
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| Kay'n wrote on June 1. 2006, 21:04 GMT | ||
| 「もちろん、監督が(アルムニアの代わりに)誰かを退げなければならな かったのはわかっている。けど、自分にとっては最悪な瞬間だった。監督 は以前ほど僕を信頼してくれていないんだな、と思った。」 違う。違うぞ、ロベール。そんな風に考えるのは、間違っている。 あの試合の先発フォーメーションは 4-2-3-1 。君はトップ下で先発した。 アーセナルの4-2-3-1は、4-4-2 (4-4-1-1) の変型だ。4-4-2の場 合、GKやDFが早い時間帯に退場となったら、2トップのどちらかを退げるし か無い。その「どちらか」がアンリーで無いことは、君にも納得出来るだろ う?あの先発ラインナップでの君は、2番目のストライカーだったんだよ。 「リュングベリを退げて、ピレスを左」「フレブを退げて、ピレスを右」と いう選択肢も、理論的には可能だ。が、10人で、交代枠2人で、残り最大 100分を戦わなければならなかったあの状況で、最年長の君を退げる、とい う選択は、致し方無かったのだ。もし私が監督でも、同じ判断をしていただ ろう。事実、29歳のリュングベリや28歳のアンリーでさえ、試合終了真際 にはほぼ力尽きていたのだから。 何よりも、あの重要な試合で、監督が君をトップ下で先発させた、という事 実に、監督の君に対する全幅の信頼を見取って欲しかった。ウィガン戦で、 君は先発し、先制点を挙げた。母国での、あの華々しい舞台で、ヴェンゲル 監督は、君に、ゴールを決めて欲しかったんだよ。 keywords: ピレス アンリ ベンゲル |
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| Kay'n wrote on May 29. 2006, 06:29 GMT |
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例えば、マイルス・デイヴィスはジャズの歴史の中で別格と言える存在だが、 「一番好きなジャズ・トランペット奏者は?」と尋ねられた時、私は、この 偉大なアーティストの名は口にしない。「ウディ・ショウ」と答える。世界 のオーケストラの中で、ベルリン・フィルは常にその頂点に君臨するが、 「一番好きなオーケストラは?」と尋ねられた時、私は、この名門楽団の名 は口にしない。「ロンドン・フィル、モントリオール管」と答える。絶対的 に偉大な存在というものは、「好き」という、個人的嗜好の表明に際して持 ち出すには、似つかわしく無い。一方、ウディ・ショウやロンドン・フィル やモントリオール管は、それらを好む私自身の自己表現である。 「一番好きなアーセナルの選手は?」と尋ねられた時、私は「ロベール・ピ レス」と答えてきた。しかし今後はもう、このスペイン系フランス人ミッド フィールダーの名を挙げることが出来なくなってしまった。ロベール・エマ ヌエル・ピレス Robert Emmanuel Pirès 。私にとってピレスは、アンリーと 同様、いや、もしかしたらそれ以上に、アーセナルのフットボールを象徴す る存在だった。 前後左右、中盤のほぼ全ポジションをこなせる、そのトータルな能力。自分 がシュートを撃てる時にも、まず誰かにパスを出す事を考える、アシストの マスタークラス。それでいて、ゴールに繋がるポジショニングに独特の嗅覚 を持ち、ディフレクション・ボールには何故か必ず詰めている、ゴール・ハ ンター。テレパシーで繋がっているかのような、アンリーとの攻撃的コンビ ネーションは、フットボール界の奇跡であり、また、サイドバックが上がり 切っている際にカウンターを食らった場合、誰よりも早く戻ってバックライ ンをカヴァーする、そのディフェンス・センスも、抜群だった。アーセナル が「ダブル」を達成した01/02シーズンには、22アシスト。無敗優勝の 03/04シーズンには、20アシスト。同時に、02/03シーズンから3季連続 で14ゴールを挙げた。紛れも無く、'00年代前半のアーセナルにとって、最 も重要な選手のひとりだった。 そんなピレスには、去ってもらいたく無かった。ピレスのポジションは、ボ ルシア・ドルトムントから加入したトマシュ・ロシツキーが立派に埋めてく れるのかも知れない。しかし、「来る者もいれば、去る者もいる」などと達 観した心持ちにはなれない。「1年延長」の条件を、飲んで欲しかった。来 シーズン、新しいスタジアムで皆と共にプレイし、シーズンの後半には、是 非私達に "One more year!!" と叫ばせて欲しかった。そして、2008年以降 のいつの日か、アーセナルの選手としてキャリアを終えて欲しかった。 |
![]() 7 Robert Pires, Arsenal 2000 - 2006 | |
| さようなら、ピレス。君の数々のプレイの中でも、2004年4月25日、ホワ イト・ハート・レインで無敗優勝を決めた試合の2点目を、私は忘れない。 ビジャレアルは、好きなチームだ。リケルメやソリンやフォルランと、君が どんな風に絡むのか、応援しながら観るよ。だけど、今となっては、18分に アルムニアと交代したあの試合が、アーセナルでの最後の試合となってし まったことが、本当に残念だ。「ピレスのいないアーセナル」を想像する事 は、今はまだ出来ない。 keywords: ヴィジャレアル |
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| Kay'n wrote on May 25. 2006, 16:25 GMT | ||
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ワールドカップ南米予選、アルゼンチン対ブラジルの再放送を観ていて、先 日紹介した「怒り」についてのアンリーのコメントは、記者のどんな質問が 引き出したものだったのだろうかと、ふと考えた。それは恐らく、次のよう な、意地の悪いものだっただろう。 「ロナウジーニョはいつも笑みを浮かべながら楽しそうにプレイしている が、あなたはいつも怒っているような顔をしている。それは何故ですか?」 私も昔、テレビ局の上司によく言われたものだ。「ナカハラはいつも怒りな がら仕事してるな」と。作る番組の質に文句は無いが、もう少し柔和になれ ないものか、という批判である。 先日のCL決勝でもそうだったが、ブラジルがアルゼンチンにボコボコにされ たこの試合で、ロナウジーニョの顔に笑みは無かったし、決して楽しそうで は無かった。最強のアルゼンチンを相手に、ほとんど何も出来ず、フラスト レーションを露わにし、ソリンの顔に手を出した。相手に3-0のリードを許 した前半終了真際に、強引なドリブルで3人躱したもののアジャラに潰され たプレイは、テクニカルではあったものの、ほとんど意地になっているよう で、全く周りが見えていなかった。当然、「楽しい」個人技も、「ノールッ クパス」も、見せる余裕などあるはずも無い。笑みが消えた時のロナウジー ニョは、凡庸なプレイヤーである。 一方、怒りに満ちた顔をしている時のアンリーは、誰にも止められない、世 界最高の破壊力を持つ、最強のプレイヤーである。キックオフ前、アンリー が穏やかな笑顔を見せているような時に、無知な日本人実況解説者は決まっ て、「調子が良いのでしょうね」などと言った蒙昧で安易なコメントを垂れ 流すが、実は笑っている時のアンリーの調子はそれ程でも無く、怒ったよう な顔をしている時のアンリーは、気合いもコンディションも最高であり、必 ずや爆発的なパフォーマンスを見せるだろう事を、我々は知っている。 楽な状況で笑みを浮かべ、苦しい状況で怒った顔をするのは、誰にでも出来 る、凡庸で平均的な感情表現の傾向である。笑みが消えた時、同時にその能 力も影をひそめてしまうような者は、怒りを漲らせ、怒りに駆り立てられた 時にこそ最高のパフォーマンスを実現出来る者の、足元にも及ばない。 |
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| 「アンリーとロナウジーニョのどちらが優れているか?」--- この下世話で 興味本位な問いに対して、敢えて答えるとするなら、答えはこうだ。「格が 違う」。ロナウジーニョは、28歳になる時までに、もし、そのプレイ中の表 情からニヤニヤ笑いを消し去る事が出来、野獣のような表情で最高のプレイ が出来るようになったなら、その時に初めて、アンリーと並ぶ事が出来るだ ろう。 keywords: ティエリ・アンリ |
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| Kay'n wrote on May 22. 2006, 16:17 GMT | ||
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コパ・リベルタドーレス ノックアウト・ステージ1回戦 2nd leg、コリン チャンス v. リーベル・プレイトの放送は見逃した。当然ながら、17日の夜 はそれどころでは無かったからだ。まあリピート放送が近々あるだろうと高 を括っていたら、なんとリピート放送は6月8日の深夜まで無いらしい。イ グアインの2ゴールとか、観たかったのに。 そもそも、録画でしか放送しない試合の初回放送を、何故わざわざCL決勝当 日にぶつける必要があるのか。リピート放送を何故わざわざワールドカップ 開会直前に置くのか。全く理解に苦しむ編成である。南米サッカーの視聴者 を増やしたいなら、欧州サッカーのシーズンが終わり、「ワールドカップま で見るもの無いなぁ」と視聴者が思うこの時期に集中して放送しよう、とは 思わないものか。 それから、「アーセナルTV」のスポット枠で「チェルシーTV」や「マン UTV」の番宣流すのも、止めて欲しい。「アーセナルTV」の主な視聴者 は、当然アーセナルファンである。アーセナルファンに対して「チェルシー TV」や「マンUTV」の宣伝したって、観るはずが無いだろう?だいた い、何故アーセナルファンが、チェルシーやマンUの応援歌を強引に聞かさ れなければならないのか。耳に付くんだよ、あれらの歌は。思わず鼻歌で歌 いそうになる自分に気が付いて、ものすごく不快な気分になるんだよ。 こんなことすらもわからないJスポーツ編成担当部局には、想像力というも のが著しく欠如している。この私が、一流放送局の番組及びスポットの編成 とはどういうものかを、有料で教えてあげるから、(株)ジェイ・スポーツ ・ブロードキャスティングの経営者の人は、連絡下さい。いや、もし実際 あったら、こんな高飛車な態度には出ませんからご心配なく。 * * * というわけで、心外ながら、5月11日に行われた準々決勝 1st leg、リーベ ル・プレイト v. リベルタード(パラグアイ)を先に。 リーベルのスターティング・フォーメーションは、2トップの一翼がアバー ンではなくイグアインである他は、コリンチャンス戦 1st legと同様であ る。相変わらずこの「3.5」バックは機能しており、パウロ・フェラーリは 元気に駆け巡り、サンターナとアウマーダの2枚のDMFが相手を押さえる。 ボールを奪われても奪われても取り戻しに行くガジャルドも、パワフルだ。 前半、リーベルが押せ押せで試合を運ぶが、リーベルもまた、この重要な試 合で、糞審判に酷い目に合わされる。9分、中盤左からドミンゲスのロング スロー、前線のファリーアスに通って、決定的なチャンス!と思いきや、な んと線審が旗を上げている。主審も笛を吹いた。相手のスローインでオフサ イドを取ってもらえるのは、アジア杯 2004 中国大会での中国だけでは無 いらしい。当然、リーベルの選手達とパサレラ監督は全員、両手を頭の上 で前後に激しく振りながら、猛然と抗議するが、判定は覆らず、相手のフ リーキックで試合が再開される。この日の審判団はブラジリアン・セット だったが、昨今の審判員レベルの著しい低下は、地球規模のものなのだろう か?温暖化と何か関係があるのか??各地域のフットボール連盟には、そろ そろ本気で危機感を持ってもらいたい。 38分には、自陣右から左への、相手の大きなサイドチェンジというかアー リークロスに、相手11番がヴォレーで右足を振り抜いてゴール上に突き刺さ る、スーパーゴールを食らう。 1点ビハインドで迎えた後半から、リーベルはサンターナに替えてルーカ ス・プシネリを投入、同じポジションに。60分、相手陣内左寄り35ヤード のガジャルドから、ペナルティボックス内へ絶妙なスルーパス。これに向か うファリーアスはボックス外中央で倒され、ボールには左ウィングから切れ 込んできたイグアインがボックス内で触るが、これもGKに倒される。PKか! FKか!ところが、またもや線審の旗が上がっている。リプレイを見ると、 ファリーアスは確かにオフサイドだが、ボールが通ったイグアインはオンサ イドである。酷い誤審の連続には、本当にうんざりさせられる。 とにかく点を取りに行かなければならないリーベルは、その1分後、フェデ リコ・ドミンゲスに替えてビクトル・サパータ投入。同じポジションに。左 SBを、より攻撃的にする。が、その後の約10分は、一進一退の攻防が続き、 ゴールは生まれない。業を煮やしたパサレラ監督は、73分、センターバック のカセレスを退け、モンテネグロを右ウィングに投入。システムを4-2-1- 3に変更し、ゴールを狙うが、4分後、これらの采配が見事に当ることとなる。 77分、ペナルティボックス左から、サパータ左足の強烈なミドル。相手GKに 弾かれるが、左コーナーキックを得る。サパータ自ら左足で放ったアウトス ウィングのボールを、ガジャルド(たぶん)が相手と競り合って、ボールは ペナルティ・アーク右のモンテネグロへ。ワンバウンドしたボールに、モン テネグロは右足をダイレクトで振り抜き、右ゴールポストを叩いて左サイド ネットに決まる、強烈な同点弾を叩き込む。 しかしそのわずか1分後。自陣に攻め込まれた状態でボールを奪取、パスを 受けたプシネリが、とんでもないパスミスで相手に渡してしまう。(リベル タードの)右ウィングでドフリーになっていた11番へ。これを右膝で巧みに トラップした11番が放った右足ループシュートは、GKルクスの頭を越えて、 ゴール左隅に決まる。 リーベルから2ゴールを奪ったこの11番、カルロス・ボネット Carlos Bonet は、非常にテクニックのある28歳ミッドフィールダーである。今回の ワールドカップにも、パラグアイ代表として選出されているので、皆さんも 注目してみてね… …などと呑気に相手を褒めている場合では無い。レーマン退場シーンもそう だったが、自陣で完全にボールを保有し、味方が攻撃態勢に入った瞬間のパ スミスというのは、カヴァーが難しいので、本当に怖い。攻守の切り替えの 素早いチームであればある程、危険は増す。 しかしリーベルは、勝負強さを見せる。81分、中盤左、サパータからのロン グボールをガジャルド(たぶん)がヘッドで、左ウィングのモンテネグロ へ。モンテネグロが右足ダイレクトで、少々ミスキックっぽくゴール前に上 げたボールに、中央のファリーアスが飛び込み、頭で押し込んで、2-2とす る(写真)。浮き球をダイレクトで2回繋いでフィニッシュする、90年代終 わり頃のチェルシーみたいな攻撃だった。 83分、左CK。サパータが左足で上げたアウトスウィングのボールに、プシネ リが、名誉挽回とばかりに頭を合わせるが、ボールはクロスバーを超える。 その1分後、中盤中央のモンテネグロが前線に上げた浮き球に、プシネリは またもやタイミング良く果敢に飛び込むが、右足を上げながらGKにチャージ を食らわせてしまい、2枚目のイエローカードで、敢え無く退場処分となる。 |
![]() Ernesto Farías | |
| 試合はこのスコアのまま終了し、リーベルは相手のアウェイ・ゴール2を背 負って、敵地に乗り込むこととなった……いいえ、リベルタドーレス杯も、 昨年から、アウェイ・ゴール・ルール採用してるんですよ。延長戦の制度は まだ導入されてないけどね。それにしても、プシネリは、せっかくの出場機 会を、ひとり相撲でふいにしてしまった。サン・ロレンソ→インデペンディ エンテ→サターン(ロシア)→インデと移籍を繰り返し、今クラウスラから リーベルに加入した、このベテランMFにとっては、散々な日だった。こいつ、 何歳になるのかな。今年で30歳か…あっ、誕生日俺と同じじゃねーか!もっ としっかりしろよぉ〜!! keywords: プレート サパタ ファリアス アバン リベルター |
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| Kay'n wrote on May 21. 2006, 17:12 GMT | ||
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「アンリー、アーセナルと4年契約更新」のニュースは、勿論喜ばしいもの の、私にとって、さほどのビッグニュースでは無い。 今シーズン、「アンリー、バルセロナに移籍か」の噂は、主にスペインサイ ドのリークによってまことしやかに囁かれ、アンリーもこれを上手く利用し ながら、チームにプレッシャーを掛けてきた。「過渡期」「世代交代期」等 という言い訳に甘んじず、飽くまで勝利を目指す為のプレッシャーを。 「アーセナルが欧州No.1を本気で狙えるチームかどうか」は、アンリーに とって大きな問いだっただろう。この問いの答えが「Yes」である事を、私 は信じてきたし、「Yes」である事が、アンリーの理想であるはずだ、と、 私は信じてきた。 決勝進出が決まると、メディアは「もしアーセナルが優勝すれば、目標を果 したアンリーは、心置きなくバルセロナに行くだろう」と言い始めたが、こ の憶測は間違っていた。 「決勝の試合は、私が知りたかった或る事を、再確認させてくれた --- このチームで、何処まで行けるのか、を。敗戦はしたものの、チームは、 ハートとクォリティを見せた。非常に誇れる事だと思う。」 もし優勝したなら、ハートとクォリティに「結果」も加えられた訳だから、 アンリーの結論は変わらなかっただろう。将来に渡って、アーセナルがバル セロナよりも優れたチームであることを、アンリーは誰よりも理解している。 * * * むしろ私が目を引かれたのは、このニュースを受けたイングランドのフット ボールファン達の反応である。 「アンリーのいないプレミアなんて考えられない」(ミドルズブラファン) 「彼のようなプレイヤーは、他にいない」(レスターファン) 「プレミアには彼のようなプレイヤーが必要だ。我々のゴールが割られる としても!」(リヴァプールファン) 「もし我々がワトフォードに勝ったら、アンリーともう4シーズンやれ る!」(リーズファン) 「リヴァプールファンだけど、プレミアにとって凄いことだ」(リヴァ プールファン) 「マンUファンだけど、素晴らしいニュースだ。アンリーのような能力と 才能とスポーツマンシップを持ち、手本になれるような選手が、プレミア にはもっと必要だ」(マンUファン) 全世界を見渡して、ライヴァルチームのファンにまでこう言わせてしまうよ うな選手が、他にいるだろうか?そしてアンリーもまた、イングランドの ファン、中でもアーセナルファンが世界最高である事を知っている。 「水曜日、決勝に負けたが、それでもファンは我々の名前を歌ってくれて いた。他の国のサポーターなら、怒っててさっさと帰ってしまっただろう。 しかしアーセナルファンは、我々が全てを出し尽くした事に敬意を表して くれた。2年前、我々は4-2でマンUに負けた。これがイタリアだと、も し最大のライヴァルチームに4-2で負けたりしたら、ファンはスタジアム の外で我々を待ち構え、酷い振る舞いをするだろう。が、ここイングラン ドでは、ファンは拍手し、今日は相手の方が優っていた、と言うんだよ。」 |
![]() 記者「バルサやレアルでチャレンジしないのは、 野心に欠けるのでは?」 アンリー「リーグを無敗優勝し、FAカップを優勝し、 CL決勝に初進出する事が“野心の欠如”というな ら、そう言う人はここに出て来て、同じ事をやっ てみればいい。」 | |
| プレミア全てのクラブのファンがそうだとは言えないが、その通りだ。そし てティエリー、日本のアーセナルファンにも、そういう者はいるんだよ。で は何故、アーセナルのファンはそうなのか?それは彼等が、フットボールの 本質と、アーセナルのフットボールをよく理解しているからであり、同時に、 フットボールの本質を理解出来ない者、スター選手の個人技しか見えない者 は、他クラブの方が魅力的に見えてしまい、アーセナルのファンにはなれな いからである。 keywords: ティエリ・アンリ ベンゲル |
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| Kay'n wrote on May 20. 2006, 13:04 GMT | ||
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ティエリー・アンリーは、昨日の試合前、こんなことを語っている。 「欲望と怒りが、私のプレイの源泉だ。人々は怒りを恐れるが、時に人は怒 りを表現しなければならない。私は怒りを恐れず、怒りで自分自身をポジ ティブな方向に持って行く。怒りをこのように統制出来る事は必要であり、 怒りが無かったなら、今の私は無いだろう。」 アンリーのこのような哲学は、私が最も共感を覚えるものだ。私自身、既存 の下らない音楽商品やテレビ番組に対する怒りが、仕事のモティヴェイショ ンとなってきたし、フットボールに関して世間で垂れ流されている無知蒙昧 で間違ったコメントやレッテルに対する怒りが、このページの記事を書くモ ティヴェイションともなっている。 * * * UEFA チャンピオンズ・リーグ決勝、バルセロナ v. アーセナルに関して、確 かに残念だったことはたくさんある。 バルセロナのユニフォームを着て写真に撮られた線審が試合直前に別の審判 に交代させられるような、馬鹿なノルウェイ人審判団が、何故かこの最高峰 の試合を担当した事。バルセロナの選手達の犯した度重なるファウルに対し て警告が与えられなかった事。主審が、オレゲールに対しては指で「これで 3度目だぞ」と示しながら1枚目のイエローカードを見せたにも関わらず、 エブーエに対しては「1度目」から気前よくカードを出し、アンリーに対し ては、ファウルの被害者であるにも関わらず加害者と看做した事。バルセロ ナの1点目、ラーションがボールに触った時点でエトーはオフサイドだった にも関わらず見逃された事。バルセロナの選手は「女のようにダイヴィング を繰り返した」事。ベレッチによるバルセロナの2点目以降、残り10分以上 を、バルセロナは自陣でのパス回しによる時間稼ぎに終始し、フットボール をしようとしなかった事。そして何よりも、18分にレーマンが退場し、アー セナルは70分以上も、10人で戦わなければならなかった事。 しかしながら、この試合に関して語られるべき事は、上のような事では無い。 37分、キャンベルのヘッドによる先制を導いたアンリーのFKは、エブーエの ダイヴィングがもたらしたものであり、これも残念な事実のひとつだが、審 判の能力の低さによって得た被害と恩恵を天秤にかけながら、この試合を語 るべきでは無い。 また、件の退場シーンは、レーマンを必ずしも責められない。レーマンはあ のタイミングで飛び出す必要があった。足はボールに向かっていた。エトー が右に躱した為、エトーの足がレーマンの手の位置にきた。この時点で、失 点覚悟でファウルを避けるべきなのか、退場覚悟で失点を避けるべきなのか、 瞬間的に正しく判断することは、実は難しい。アルゼンチン・リーグ クラウ スラ第11節のスーペル・クラシコに於いて、ボカ 0-1 リーベルで迎えた66 分、ガジャルドと1対1になったアルゼンチン代表正GK、ボカのアボンダン シエリは、ペナルティ・ボックス外で確信犯的にガジャルドに体当たりして 倒し、一発退場となった。1人少ないボカは、しかし、このシーンでの失点 を避けたおかげで、89分に同点ゴールを挙げ、引き分けに持ち込む事が出来 た。前半18分の時点では、このような判断は、確かに適当では無い。しかし、 もしアーセナルがその後、先制点を守り切って勝ったとしたら、多くの人が レーマンに感謝しただろう。全ては結果論なのである。 フットボールをよくわかっていない人は、レーマンを「戦犯」扱いするのだ ろうけれど、そもそもの問題は、自陣で完全にボールを保有していた流れで、 ジウベルトがフレブに出したパスが強過ぎ、高過ぎ、フレブが巧みに胸でト ラップしたボールが浮いて、エトーに奪われた事にある。攻撃態勢に入って いたファブレガスがロナウジーニョのチェックに戻るが、間に合わず、キャ ンベルがロナウジーニョのチェックに引きずり出されようとした瞬間、エ トーの飛び出しを許したのだ。ならば、ジウベルトが、このワンプレイで 「戦犯」なのか?それとも、再三の決定的シュートを決められず、70分以降 には足も止まりがちだったアンリーが責められるべきなのか?語られるべき 事は、こんな事では無い。 |
![]() 怒りを胸に、前に進め。 | |
| この試合に関して語られるべき事。それは、11人で戦っていた前半18分ま では、アーセナルの攻撃が、「世界最高の攻撃力を持つ」とかいうバルセロ ナを圧倒していた事であり、10人になってからもアーセナルはその集中を切 らさず、素晴らしい守備を持続させた事である。1対1では悉く勝ち、ロナ ウジーニョやジュリーやエトーにほとんど何もさせなかったアシュリー・ コール、エブーエ、トゥーレ等の素晴らしさであり、退場シーン直後、捨て 鉢なプレイに陥ろうとしていたエブーエに駆け寄って正しく導いたアンリー のキャプテンシーであり、左サイドを攻め込まれたシーンではバックライン まで守備に駆け戻っていたリュングベリの献身であり、デコやファン・ボメ ルを易々と翻弄していたファブレガスのテクニックである。 「アーセナルの攻撃的スピードを、バルセロナはファウルで止める事 しか出来ず、10人となったアーセナルの守備的瞬発力に対して、バ ルセロナはオフサイド誤審を含む2得点しか挙げられず、最少得点差 で勝つ事しか出来なかった。」これが事実であり、語られるべきこの試 合の総括である。 バルセロナが弱いチームだとは言わない。が、アーセナルはバルセロナより 優れている。世間で、フットボールをよくわからない人々が両者に対して貼 る様々なレッテルは、全て間違っている。 「このような敗戦を受け入れる事は、難しい。」その通りだ。受け入れる必 要は無い。敗戦を受け入れず、怒りを胸に、来年、自らが優れている事を、 今度は誰にでもはっきりとわかる形で、証明すればよいのだ。我々は「夢を ありがとう」なんて言わない。チャンピオンズ・リーグ優勝は、決して「夢」 では無い。アーセナルにとって実現可能な、現実的目標である。最悪な状況 に苛まれた今シーズンよりも、あとワンステージだけ、上に行けばよいのだ から。 アーセナルは、「敗者」では無い。誇り高き、怒れるファイナリストである。 keywords: ティエリ・アンリ セスク エブエ バルサ シミュレーション |
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| Kay'n wrote on May 18. 2006, 11:59 GMT | ||
| FIFA ワールドカップ2006 ドイツ大会出場各国の23人が出揃った。 日本は、巻が出ようが久保が出ようが前線ファーサイドに2、3人並ばせて 浮き球のクロス入れて誰かに合うだろうみたいなJリーグ並のサッカーを やってる限りは1勝も出来ないし1点も取れないから、誰が選出されようが どうでもいい。加地が右サイドを突破して低く強いクロスを入れ、ニアサイ ドに誰かが駆け込んで右足をダイレクトで合わせる事が出来た時、日本に初 めて希望が生まれるだろう。 取り上げたいのは、フランス代表に、このページではお馴染みのパスカル・ シンボンダが選出されたことである。予想好きの自称「サッカージャーナリ スト」及び「解説者」の方々の中で、このフランス人右サイドバックを、私 ほど積極的に評価した者はいるのだろうか?この一点だけを取っても、誰の 目を信じるべきか、誰の目を信じるべきで無いか、ということが、皆さんに はお解りいただけることと思う。とは言え、フランス代表監督ドメネクを、 この一点のみで評価することは出来ない。老兵ジダンを相変わらず選出し、 ピレスもロテンも落とした。左サイドをどうするつもりなのか。左サイド バックに関しても、例えばガエル・クリシーが既にシルベストル等という二 流選手を遥かに凌駕していることは、眼力ある者にとっては火を見るより明 らかだ。この馬鹿監督の固持し続ける、ヴェンゲル等一流フランス人監督に 対する見苦しいルサンチマンが、フランス代表に死を招くであろう事は、 EURO 2004 ではっきりしたはずでは無いのか? アーセナルの先発候補の選手達は、負傷者、ワールドカップに出られない国 のフレブ、及び上記の不幸なフランス人犠牲者以外、全員が各国代表となっ た。以前にも書いた記憶があるが、アーセナルは代表クラスを補強する必要 が無い。アーセナルの選手が、代表クラスに成るのである。だからこそ、 ヴェンゲル監督率いるアーセナルは、全世界からの尊敬を受けるのである。 これまで自らのプレイスタイルを変えてまで必死でチームに貢献してきたグ ジョンセンや、£22m払って獲得したライト=フィリップス等々をあっさり お払い箱にし、バラック獲ってシェフチェンコ獲ってテベス獲ろう、なんて いう金満クラブは、ただひたすら自らの無能を晒しているだけであり、そん なクラブが国内リーグで何勝しようが、軽蔑しか払われない。 私の希望的優勝候補アルゼンチン代表には、キリ・ゴンサーレス、サネッ ティが落ちた他は、ほぼ全員が予想通りの選出を得た。ポルトで活躍するル チョ(ルイス)・ゴンサーレス、コリンチャンスのマスチェラーノ等を始め とし、サビオラ、リケルメ、ソリンを中心としたチーム作りに専心してきた ペケルマンの采配に期待したい。特に、PKをレーマンに止められてその精神 的弱さと舌を露呈したリケルメには、是非、気を取り直して頑張ってもらい たい。 * * * それにしても、アルゼンチン代表は、GKのアボンダンシエリ(ボカ)、ウス タリ(インデペンディエンテ)、FWのパラシオ(ボカ)以外は、全て「海外 組」である。言うまでも無く、現リーベルの選手がひとりもいない。元リー ベルはいっぱいいるけど。これはちょっと寂しいね。それでも、まだまだ才 能ある選手がわんさかいるのが、アルゼンチンの層の厚さだ。 4月9日に行われたアルゼンチンリーグ クラウスラ第14節、リーベル・プ レイト v. インスティトゥート・デ・コルドバ。 Lux Cásares Gerlo P. Ferrari Mareque Ahumada Pusineri Zapata Montenegro Farías Higuaín 13分、アウマーダからボールを受けた相手陣内35ヤード左寄りのサパータ が、左足で果敢なミドル。これがゴール右上隅に決まって、1-0。サパータ、 凄いなぁ。12節のロサリオ戦の2点目も凄かったし、1点目もサパータの ミドルからのリフレクションだったし。左SHの左足ミドルがこれだけ決ま る、ってのは、レジェスなんかも見習って欲しい。 39分には自陣右の相手FKの流れから、ヘルロのまずい守備もあって失点。 1-1で後半を迎えるが、61分、左サイドのサパータからペナルティ・ボック ス内のファリーアスへクロス。完全に保有しようとしていたファリーアスを 相手が倒して、「ぺナル」である。このPKを、ファリーアスは右足インサイ ドでゴール右隅にきっちり決めて、2-1。 さらに72分、モンテネグロの右足による右CKのアウト・スウィンギングの ボールを、誰かが頭で6ヤードボックス左に落とし、イグアインが頭で中央 に落とし、ファリーアスが左足でGKのいないゴールに決める、3点目。後半 ロスタイムには、2度にわたるルクスの好セイヴィングもあって、試合はこ のまま 3-1、リーベルの快勝で終わる。 82分には、FWイグアインに替わって、また知らない選手が出てきた。見る からに若い、可愛いプレイヤーである。ディエゴ・ブオナノッテ Diego Buonanotte 。未だ公式ウェブサイトのファーストチームのスクァッド・リス トにも出ていない。この試合でプレイではほとんど何もわからなかったが、 調べてみると、「メッシなんていらない。ブオナノッテがいるから」という 意見もあるぐらい、凄いティーンエイジャーらしい。 アグエロといい、このブオナノッテといい、アルゼンチンには次々と若いプ レイヤーが出てくる。テベスに£22m払おうとしているクラブは、もう少し 早いうちから、アルゼンチン・リーグ観ておいたほうがいいんじゃないか? keywords: サパタ ファリアス |
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| Kay'n wrote on May 16. 2006, 20:51 GMT |
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土曜日に行われたFAカップ決勝、リヴァプール v. ウェスト・ハムは、まさ に「死闘」という言葉が相応しいゲームとなった。約束通り、私はウェスト・ ハムを応援しましたよ。双方共に、それ程内容が良かった訳では無いものの、 追いつ追われつのエキサイティングな展開は、この伝統あるカップ戦の決勝 に相応しかった。短い期間で、ここまで戦えるチームに仕上げて来た今季の ウェスト・ハムは、素晴らしかった。90分、足を引き摺りながら同点弾を決 めたジェラードの根性も、流石だ。「PK戦になると応援しているチームが負 ける」という私のジンクスは、アーセナル以外に対してはまだ生きているよ うで、ウェスト・ハムには済まない事をした。が、ハマーズも、PKの練習は もう少ししておいたほうが良かったと思う。ともあれ、イングランド・フッ トボールの今シーズンは、最後の最後まで目の離せない、熱い試合で幕を閉 じた。水曜日のCL決勝も、こんな試合になるのかなぁ。 * * * 一方、中南米クラブのカップ戦も、いよいよ佳境に入りつつある。4月26日 に行われたコパ・リベルタドーレス ノックアウト・ステージ1回戦 1st leg、 リーベル・プレイト v. コリンチャンスも、南米らしい、なかなかの熱戦で あった。 リーベルの国内リーグの試合も、このところ立続けに放送されているが、こ れらはまだ3月のマッチである。ヴィデオをアルゼンチンから船便で運んで いるかのような遅さだ。もうちょっと何とかならんのかね?ともかく、パサ レラ監督の「トップ下」ファースト・チョイスは、どうやらガジャルドでは なくモンテネグロのようだ。もちろんモンテネグロも素晴らしい選手だし、 クラウスラ第12節のロサリオ・セントラル戦などでは、目覚ましい活躍を見 せていたが、これまでFW起用とMF起用がなかなか一定しなかったせいか、 今一つ居所が定まらない印象がある。第一、ガジャルドがいないリーベルな んて、ジェラードのいないリヴァプールみたいなもんだ。 しかしコリンチャンス戦では、モンテネグロとサパータが怪我とのことで、 ガジャルドが先発である。さらに、左サイドのスペシャリスト欠場に伴い、 監督は、ちょっと面白いフォーメーションを採用してきた。 Lux Talamonti Cáseres Gerlo F. Domínguez Santana Ahumada P. Ferrari Gallardo Abán Farías 出た!「アシンメトリック3.5バック」である。センターバックを3枚並 べ、フェデリコ・ドミンゲスがウィングバック的役割を果す。中盤の底を2 枚としたのは、シャツの名前をブラジル風に "Carlitos" としたカルロス・ テベスに対応する為だろう。4バックの時は右SBを勤めるパウロ・フェラー リは、この日はサンターナとポジションチェンジを繰り返しつつ、中盤から 前線にかけて縦横無尽に走り回り、その名前に似つかわしいスピードと、抜 群のキープ力を見せていた。 しかしテベスは試合開始直後から、リーベルDFラインの右(=コリンチャン スの左ウィング)を狙う。前半15分、中盤中央からのスルーパスを受けた リーベル陣内(コリンチャンスの)左のテベスは、タラモンティとフェラー リの隙間を突いて、右足でゴール左隅に、強烈なミドルを放つ。ルクス、止 められず、ホームで相手に先制を許す。 しかし25分、リーベルのこのフォーメーションが、その意味を表現する。マ スチェラーノ(久しぶり!)からのボールを奪った中盤左のフェデ・ドミン ゲスから、中央に流れていたフェラーリへ。フェラーリはドリブルで左ウィ ングを抉り、ペナルティボックス左から左足のクロス。相手CBに当って、中 央6ヤード上に浮いたボールを、ファリーアスがなんと、左足のバイシクル シュート!ゴール左下隅に決めて同点とする。ファリーアスって、こんな シュート撃てるんだなぁ。そういえば11節のスーペル・クラシコでの先制点 も、右足チップキックでGKの頭を越してゴール右隅に決まる技ありシュート だったし。これまで、放送される試合に限ってシュートを外しまくり、何と なく「使えない」感があったファリーアスだが、そんな悪しきイメージは、 払拭されつつある。 続く35分、またもやフェラーリが魅せる。相手陣内左サイド35ヤードで ボールを得たガジャルドから、中央左寄りに走り込んで来たフェラーリへ。 フェラーリはまたしても見事なドリブルで相手2人を躱しながら6ヤード ボックス左角まで到達、右足インサイドでゴール右隅に決める。これはもう、 テベスも真っ青な、スーパーゴールである。 このロサリオ育ちの24歳の活躍は、これだけでは無かった。39分には、中 盤右サイドのガジャルドをオーヴァーラップして右ウィングまで駆け上がり、 一旦中央に流れたガジャルドからのパスを胸でトラップ、右足で、低く力の あるクロスをゴール前に入れる。惜しくも、ファリーアスは足を合わせられ ず、ボールは左ゴールポストを掠めて外れるが、決定的なシーンだった。 59分、コリンチャンスの右コーナーキックの浮き球を、誰かがヘッドで前に 出し、テベスがこれをヘッドで決めるが、テベスの頭がわずかにオフサイド、 という誤審に救われる。 この日の主審はカルロス・アマリージャ氏。このパラグアイ人審判は、自分 の名前と同じ色のカードを出しまくった。66分には、ガジャルドを後ろから チェックしたとはいえほとんど触らなかったマスチェラーノに、2枚目のイ エローカードが出され、かわいそうなマスチェラーノは退場、2nd leg 出場 停止となった。まあガジャルドの倒れ方も上手かったのだが。 77分、アバーンに替えてイグアイン投入。このアバーンという18歳FW、最 近よく先発しているが、何をやっているのかよくわからない。この日も、特 にボールに絡んだシーンは無かった。80分、イグアインが左足で放ったクロ スが直接ゴールラインを割ったにもかかわらず、何故かリーベルにコーナー キックが与えられる。この左CKをヘルロがヘッド、一旦弾かれて右にこぼれ たボールを、ファリーアスが、10ヤード右寄りのサンターナへ。サンターナ は左足ダイレクトヴォレーで、ゴール右下に決める。3-1。 ホーム寄りの審判のおかげでこのまま快勝かと思いきや、84分にはタラモン ティも2度目の警告を食らって、10人対10人に。終了真際の後半ロスタイム 2分、コリンチャンスのFKを、シャヴィエールに頭で決められて、3-2。 |
![]() Paulo Andrés Ferrari | |
| しかし試合はこのまま終わり、リーベルが1st legを制した。リーベルの犯し たファウルはなんと41、コリンチャンスが24、警告は両チーム合計8、退 場者2名という試合だが、こんなの、南米では普通だよ。フガドール・デ・ ラ・フェチャ(=マン・オヴ・ザ・マッチ)はもちろん、パウロ・アンドレ ス・フェラーリ(写真)である。 keywords: ウエスト ウエストハム ウェストハム ファリアス リバープレート リーベルプレート カルリートス テヴェス マスケラーノ サンタナ アバン シャビエル シャヴィエル |
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| Kay'n wrote on May 15. 2006, 12:30 GMT | ||
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プレミアリーグ シーズン終了の余韻に浸る間も無く、新しいニュースが次 々と飛び込んで来ている。 * * * 今、イングランドフットボール界を最も賑わしているのは、「ウォルコット 代表選出」のニュースである。テオ・ウォルコット Theo Walcott は、17歳 イングランド人フォワード。この冬の移籍市場で、サウサンプトンから、イ ニシャル£ 5m の移籍金でアーセナルに加入した、期待の新星だ(写真)。 ちょっとインド系が混じっているような顔立ちですね。 前評判は非常に高い。しかしながら、私がこの選手についてこのページで言 及するのは、今日が初めてである。何故なら、この若者のプレイを、まだ ちゃんと見た事が無いからだ。サウサンプトンでのゴール集みたいな動画 は、ネット上に流出しているものをちょっとは見た。確かに、ゴール前での スピードや球際の強さは素晴らしい。が、未だアーセナルのトップチームで は、ベンチ入りのみで、一度もプレイしていない。リザーヴの試合では3試 合に出場し、2ゴールを挙げているが、いずれも度胆を抜くようなシーンで は無かった。 つまり、トップレベルでは未知数の選手なのである。エリクソン代表監督も、 ウォルコットが試合で90分プレイするのを見た事は無く、アーセナルの練 習を見ただけで、召集を決めたそうだ。「監督としてのキャリア最大の賭け。 理屈では無く、直感だ」と言っているらしい。 アーセナルでしっかり育ってプレミアデビューする前に、ワールドカップと いう大舞台に登場する事は、アーセナルファンの心理としては、少々不安で ある。ルーニーの出場が危ぶまれているイングランド代表に、エリクソンが 「ワンダーボーイ登場」を無理矢理演出しようとしているので無ければ良い が。成功すれば国家的な賞賛を受け、失敗すれば全国民から非難されるこの 修羅場で、ウォルコットが、どちらか極端な結果を残したりして、これから の長い選手生活を狂わすような事が無い事を祈る。 * * * 非常に胸糞悪いニュースもある。トッテナムの会長ダニエル・リーヴィが、 ウェスト・ハム戦の無効、再戦を要求している。事実として報じられている 事柄を、以下に箇条書きでまとめておこう。 ・試合の前日、トッテナムの選手の多くが、東ロンドンのマリオット・ホテ ルで、夕食をとった。 ・試合当日の朝から、キーン、ダーヴィッツ、レノン、ドーソン等を含む トッテナムの選手10人が、食当たりの症状を訴えた。 ・プレミアリーグに対して、トッテナムは試合の後日延期を要求した。 ・プレミアリーグ会長は、体調不良の選手を除いてもトッテナムは試合実行 可能とし、この試合を「延期可能なイヴェント」とは認めず、警察と協議 の上、2時間以上の遅延を認めなかった。 ・それでもトッテナムは「試合不能」とすることが出来たが、その場合、勝 ち点減点を含むペナルティを受ける可能性があった。 ・トッテナムは予定通り試合を行い、10人の内8人が試合に出場し、その内 の4人が90分プレイし、1人が87分プレイし、2-1で負けた。 ・マリオット・ホテルで出された食事のサンプルは現在検査中だが、まだ結 論は出ていない。 言うまでも無いが、トッテナムの要求は、極めて身勝手な、往生際の悪い、 薄汚いものだ。ウェスト・ハム、アーセナル、プレミアリーグ、そしてイン グランドサッカーの歴史全体に対して敬意を欠く、恥知らずな主張である。 試合前、件の10人の選手がもし、病院に運ばれて点滴を受け、スタジアムに 来なかったとかいうのなら、まだ微細なる同情の余地はある。しかし、キー ンもダーヴィッツもレノンも、プレイしてたじゃないか。「プレイ不能」で は無かった。単に「コンディションが悪かった」だけだ。どんなチームで も、コンディションの悪いプレイヤーを抱えて行わざるを得ない試合はある。 トッテナムは、減点措置を恐れて、定刻通り試合を行う選択をした。そして、 負けた。その結果を甘んじて受け入れず、「再試合」だのとゴネるクラブは、 目を覆いたくなる程醜悪な、三流以下のクラブだ。会長は、ファンの不満の 鉾先を変えたいだけかも知れない。が、そんな不満を当然と考えるファンの 魂の在り方と態度もまた、醜悪で、三流以下だ。恥を知れ。 ほとんどのジャーナリズムが、この要求は却下されるであろう事を予測して いる。もし、こんな馬鹿げた要求が通るような事があるなら、キャンベルの 精神コンディションが悪くて負けた試合も、左サイドバックがひとりもいな くて負けた試合も、再試合してもらおうじゃないの。ましてや、倒れている 選手がいるのにボールデッドにせず、恥知らずな得点を挙げたチームと引き 分けざるを得なかった試合も、「不公平」だから再試合してもらおうじゃな いの。そして今後、重要な試合の前には、選手達は必ずドレッシングルーム でゲロを吐いておき、負けたら再試合を要求しようじゃないの。 |
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| ウィガンのシンボンダは、アーセナル戦の直後、「まだスパイクも脱いでい ない時に」、ジュエル監督にトッテナムへの移籍願いを渡して、監督を怒ら せているようだ。何やら、気が動転していたらしい。血迷うなよ。パスカル。 あんなチーム行くなよ。ちゃんとウィガンに残って、来シーズンも良い試合 しようぜ。 * * * <追記:再新情報>現地時間の本日午後7時の報道によると、トッテナムの 馬鹿げた要求は、予想通り、プレミアリーグによってあっさり却下された。 三流クラブ トッテナムとその三流ファン達は、最後の最後に、シーズンを通 じてアーセナルと4位を争ったという誇りを自ら捨て去り、薄汚く醜悪な恥 と悪あがきの記録だけを残した。この期に及んでも会長はまだグズグズ言っ ているようだが、トッテナムと、その馬鹿なファンどもは、プレミアリーグ の発した以下の公式コメントを、肝に命じろ。「気持ちはわからなくないが、 この件は忘れて、来季の国内リーグとUEFAカップに集中しなさい。」 keywords: セオ レヴィ ウェストハム ウエストハム |
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| Kay'n wrote on May 10. 2006, 11:36 GMT | ||
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2006年5月7日日曜日、ロンドン、現地時間の午後3時。アーセナルの過 去を象徴し、未来を左右する重要なふたつの試合の、開始を告げるホウィッ スルが、同時に吹かれた。イングランド プレミア・リーグ最終節、アーセナ ル v. ウィガン・アスレティック、そしてウェスト・ハム・ユナイテッド v. トッテナム・ホットスパーである。 北ロンドン ハイベリーのアーセナル・スタジアムを埋め尽くしたホーム チームのサポーター達は、"I was there" (「私はその場にいた」)と書か れた赤と白のTシャツを着用し、この歴史あるスタジアムの最後の日を記念 した。ウィガンのサポーター達も、同じメッセージが書かれた青いTシャツ を着て、この日の意味を、クラブを越えて共有した。一方、東ロンドン アッ プトン・パークのブリン・グラウンドに押しかけたトッテナムファンが着て いたシャツには、今日の試合の結果如何に関わらずアーセナルがCLで優勝し たらトッテナムは来季出場枠から押し出されるから自分達はバルセロナを応 援する旨の文言が書かれていた。今思えば、これら両者のファン達の魂の在 り方と態度の差が、フットボールの神様の意志決定に影響したのかも知れな い。 Lehmann Toure Campbell Eboue A. Cole Fabregas Gilberto Hleb Pires Reyes Henry 対するウィガンのプレイスタイルは、以前と同様である。ディフェンスライ ンにデ・ゼーウを欠くものの、相変わらずきちんとしたポゼッションを心掛 け、丁寧に前線に運ぼうとする。アンリ・カマラやジェイソン・ロバーツに 持たれると危険だ。しかしアーセナルの気合いは充分、アンリーはこの日も 頭を綺麗に剃っている。いつものように、立ち上がりのアンリーは前線に張 り、後方からの長いパスを待っていた。 一方、ウェスト・ハムも押し気味に試合を進めていた。37節終了時点で10 位のウィガンと1ポイント差の9位、とは言え今季のウェスト・ハムはFA カップ ファイナリストである。しかもホームゲーム。前日、ヴェンゲル監督 が「トッテナムに負けるようなことがあったら、ウェスト・ハムはFAカップ でも負けるだろう」と言ったのは、余計なお世話だったかも知れない。でも、 お願いだから、絶対に負けないで、ハマーズ! ふたつの試合を通じて、初めてスコアが動いたのは、ハイベリーの前半8分 だった。右コーナーキックからの流れで右のファブレガスから入ったクロス が弾かれ、キャンベルへ。シュートだったのかもしれないが、キャンベルが ゴール左を狙ってヘッドで落としたボールは、6ヤードボックス内のピレス へ。ピレスの放ったシュートはブロックされるが、リフレクションをもう一 度右足ハーフヴォレーで、ゴール左下隅に押し込む。前のウェストブロム戦 の2点目にも似た、ピレスらしいゴールである。 ハイベリーが歓喜に包まれたこの瞬間の約1分後、アップトン・パークにも、 丁度タイミングを計ったかの様に、ゴールが生まれる。カール・フレッ チャーの右足が、相手陣内30ヤード左寄りからゴール右下隅に決まる、目の 覚めるようなミドルシュート。「ウェスト・ハム先制」のこの速報は、ハイ ベリーにも瞬時に伝わった。レッドゾーンに達しようとする大歓声が、それ を物語っていた。 しかし、その一瞬後、アーセナルファンは冷水を浴びせられる。自陣右で トゥーレが、相手MFマカロックからボールを奪い、エブーエへ。背後から来 るマカロックのチャージをガードしようとして出したエブーエの右肘が、マ カロックの顔面をヒットしたらしく、ファウルを取られる。フリーキックを トンプソンが蹴ると、ボールはディフェンスライン裏中央に向かって急激に 落下、ニアサイドに飛び出してきたシャーナーの右足に合い、失点する。浮 き球とヘッドを警戒し、足への注意を怠った報いである。ウィガンというチ ームは、セットプレイでもきっちりと味方の足元をターゲットとする練習を 積んでいる。この事は、昨年11月にわかっていたはずだ。 その後はお互いに一歩も退かない攻撃を続ける。アーセナルは19分、左のス ペースに出されたレジェスのスルーパスにピレスが追い付いてワントラップ し、GKポリットと1対1となるが、左足から放たれたシュートは、惜しくも 左サイドネットを叩く。27分には、相手ゴール前でのアンリーのポストプレ イから出されたヒールパスに反応したジウベルトが、決定的なタイミングで シュートを放つが、ボールはバーを越える。そして、その5分後、一歩前に 出たのは、ウィガンだった。 33分、自陣右36ヤードでジウベルトがファウルを取られ、またもやトンプソ ンのFK。壁をフレブ1枚とし、今度は相手の足も頭も許さないように、アー セナルの選手達は、ファーサイドを中心に位置する相手のマーキングに集中 する。が、この距離からトンプソンは、ニアに直接ゴールを狙った。ボール はまたもや急降下し、ゴール左下隅に決まって、1-2とされる。レーマンの 判断ミスもあるが、元ブラックバーンのこのデイヴィッド・トンプソンは、 こんなに凄いフリーキッカーだったのか。プロファイルでは身長1.70mとな っているが、はるかに大きく見える。その約1分後、アップトン・パークで はトッテナムのデフォーがキャリックからのクロスを受けて右足で決め、同 点とする。アーセナルの運は、トンプソンのFKの軌跡とともに、急降下した かに思われた。静まり返るハイベリー。 しかし、希望を取り戻してくれたのは、やはりこの人達だった。35分、相手 陣内40ヤード中央でマカロックからボールを奪ったフレブから、左寄りの ピレスへ。ダイレクトで、前線ほぼ中央のアンリーへ。バックラインをオン サイドで抜け出したアンリーは、右足インサイドでゴール右隅に決める。ピ レス→アンリーのホットライン。このクラシックなゴールは、まさにハイベ リーに似つかわしい。 アーセナル 2-2 ウィガン。ウェスト・ハム 1-1 トッテナム。ふたつの試合 のスコアは振り出しに戻ったまま、前半を終えた。ここでもう一度、状況を 整理しておこう。現在4位のトッテナムと5位のアーセナルの差は、1ポイ ント。もしポイントが並んだ場合は、得失点差35でトッテナムの16を上回る アーセナルが、4位を奪い取る。 * * * 前半のロスタイムがほとんど無かったウェスト・ハム対トッテナムの試合の 後半は、ハイベリーよりも2分程早く始まった。前半、焦りの見られたアー セナルは、後半立ち上がりには落ち着きを取り戻していたが、ゴールは早々 には生まれない。ハイベリーの51分頃、アップトン・パークのサモラがタ イーニィオに倒されて、ウェスト・ハムはPKを得、ハイベリーの観衆は沸き 立つが、キッカーのシェリンガムが右に放ったPKは、右に飛んだロビンソン によって止められる。まるで、リケルメのPKをレーマンが止めたように。 しかし、その5分後、ハイベリーで、信じられない事が起こる。ウィガン陣 内、シンボンダから右サイドのトンプソンへ。トンプソンはCB右のシャー ナーへバックパスするが、これが中央に少しずれ、シャーナーはその場に立 ち尽くす。ボールは前線のアンリーへと渡る。飛び出すGKポリット。アン リーはこれを右に躱してワントラップし、後ろから必死で追い付こうとする 相手をちらっと見てから、無人のゴールへ落ち着いてボールを蹴り込む。 アーセナルから2ゴールを奪ったウィガンのプレイヤー2人の、信じられな いミスである。 これで再び、アーセナルはリードを奪った。しかし、ウェスト・ハムがさら なる失点をし負ければ、本も子も無い。この時点で、全世界のアーセナル ファンは、ウェスト・ハムがこれ以上失点しない事、さらには勝ち越しゴー ルを決める事を、祈った。勢いの増したアーセナルは、再三、ウィガンの ゴールを脅かすが、追加点は生まれない。 66分、中盤左での見事な足技でトンプソンからボールを奪ったファブレガス から、中央のピレスへ。直前のアンリーにパスが出されるが、一瞬のタイミ ングの遅れでオフサイドポジションに取り残されたアンリーは、動かず、頭 を抱える。しかしピレスは、そのパスが「一瞬後の未来の自分へのパス」で あるかのようにボールを追い、GKと絡む。弾かれたボールにアンリーは追い 付き、6ヤードボックス左から中央のピレスへクロス。しかし、シンボンダ が猛然と追い付いて、カットする。アンリーはシンボンダに両手でハイタッ チして、この同郷の、才能ある相手右サイドバックの好プレイを讃えた。パ スカル・シンボンダ。私は以前、この選手を、良い選手だと書いた。アン リーも当然、シンボンダが素晴らしい選手である事をを知っている。 73分、ウィガン監督のポール・ジュエルは、失意のトンプソンに替えて、ヨ ハンションを投入する。続く74分、こちらはピレスに替えてリュングベリ。 この、ふたりのスウェーデン人の登場が、その2分後、両チームの明暗を分 けることとなる。76分、相手陣内30ヤード、レジェスのFKを、前線のキャ ンベルがヘッドでアンリーへ落とす。ワンバウンドして跳ねたボールを、胸 と右足でリフティングしたアンリーは、そのままボールを地面に付けずに、 ゴール前6ヤードのリュングベリへ。マークに付いていたヨハンションは、 リュングベリの右手を引張り、倒す。ウィガンはペナルティを課せられ、 ヨハンションは、登場たった3分で、一発退場となった。PKを蹴るアンリー は、助走を長く取り、シェリンガムとは異なり、右足インサイドで冷静に ゴール左隅に決める。アンリーは、ピッチに跪いて芝にキスし、この懐かし いスタジアムの地面に、別れを告げた。リーグ最終戦、4位争奪戦、ハイベ リーの最終戦でハットトリックを達成。シーズン前半を欠場したにも関わら ず、27ゴールで得点王の座を得るこの男を、「神の子」と呼んだ私は、やは り間違ってはいなかった。 さぁ、2点リードである。アーセナルが負ける可能性は低くなった。あとは ウェスト・ハムの健闘を祈るばかりだ。79分、フレブとレジェスに替えて、 ベルカンプとファン・ペルシーが投入されるが、その瞬間、またしても、そ のタイミングを計った様に、アップトン・パークでスコアが動く。レオ=コ ウカーのアシストから、ベナヨンの左足が、トッテナムから再びリードを奪 う。この事実を知ったハイベリーの大歓声を、ベルカンプは当初、自分に向 けられたものと思ったかも知れないが、観衆の喜び方が異質であることに気 付いたアンリーは、スタンドに向かって、両手の指で「2-1 ?」と問いか け、その答えを得た。 思えば、歓喜と不安、希望と失望が、数分置きに目まぐるしく入り乱れる、 ローラーコースターのような筋書きであった。しかし、80分以降、アーセナ ルは怒濤の攻撃を見せ、ウィガンの足は止まった。ふたつの試合の残り時間 が減るに連れ、ウィガンが3点取る可能性と、トッテナムが2点取る可能性 が減少して行き、それらの数値に反比例して、アーセナルの歓喜は増大した。 89分、右サイド中盤のアンリーから前線のファン・ペルシーへ。絶妙な飛 び出しを見せたジウベルトはボールを受け、キーパーを躱すが、一瞬バラン スを崩してスローダウンした為、右バイライン際から出したベルカンプへの 決定的なパスは、カットされてしまう。悔しさを最大限に表現しながら仰向 けにピッチに倒れ込むジウベルトの表情には、しかし、笑みがこぼれていた。 アーセナル 4-2 ウィガン。2分のロスタイムを経て、このスコアのまま、 ハイベリーの試合は終わった。その約1分後、4分のロスタイムを経たアッ プトン・パークの試合のファイナル・ホウィッスルは吹かれた。ウェスト・ ハム 2-1 トッテナム。この瞬間、アーセナルの4位、次季CL圏内が確定し た。結果的にトッテナムは、UEFA チャンピオンズ・リーグ決勝でのアーセ ナルの勝敗を、気にする必要は無かった。 * * * この記念すべき試合を戦う相手として、ウィガン・アスレティックは、最高 の好敵手だった。前述の66分のシーンが、それを象徴している。ウェスト・ ハムも、よくやった!我々、全世界のアーセナルファンは、FAカップ決勝 戦、全力を挙げて君たちを応援するだろう。プレミアリーグを優勝したとか いうどこいらのチームのファン達は、我々が味わったこの歓喜を上回る何か を、味わったのだろうか?しかも、我々の2005-2006シーズンは、まだ終 わってはいない。 この日に起こった全ての事が、ハイベリー最後の日に相応しかった。ボブ・ ウィルソン、チャーリー・ジョージ、マイケル・トーマス、リー・ディクソ ン、イアン・ライト等といった往年のアーセナルの英雄達も、この記念すべ き場に座を連ねた。試合終了後に行われたセレモニーでは、ブラスバンドが、 アンドレア・ボチェッリとサラ・ブライトマンによるあの名曲 'Time To Say Goodbye (Con Te Partiro)' を奏で、ザ・フーのヴォーカル、ロジャー・ダル トリーが、'Highbury Highs' という曲を歌って、この歴史あるスタジアムを送 った。この日、スタジアムに入れなかった人達もアヴェニール・ロードを埋 め尽くし、アヴェニール・ロードに行けなかった私達の心も、ハイベリーに 飛んでいた。さようなら、ハイベリー。 |
![]() ![]() ここを去ることなんて、なかなか出来ない。 | |
| そう。私達の魂も、確かにそこに在ったのだ。この日、アーセナル・スタディ アムに席を占められなかった私達にも、是非、こう呟く事を許して欲しい… "I was there" と。 keywords: ハイバリー セスク トゥレ エブエ ウエストハム ウェストハム チャンピオンズリーグ タイーニョ ダルトリー |
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| Kay'n wrote on May 8. 2006, 20:07 GMT | ||
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