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イングランド プレミアリーグ第34節 トッテナム対アーセナル(図解あり)
Apr. 27, 2004
arsenal20040425


アーセナルが優勝を決めた、イングランド プレミアリーグ第34節 トッテナム vs. アーセナル戦。前半35分、アーセナルの2点目は、今季のアーセナルを象徴するものだった。図解して分析してみよう。

«Fig 1»

中盤で回していたボールを、自陣50ヤード、ヴィエラがマークに背を向けてキープ。フリーのジウベルトへ。ピレスに付いていたトッテナムのMF1がカヴァーリングに走る。ジウベルト、すかさずピレスへ。 «Fig 1»

«Fig 2»

ピレスはキープしながら、ヴィエラに付いていたMF2を引きつけつつドリブル。ヴィエラは左をゆったりと上がる。

アンリーは、DFふたりを引き連れて右へ。結果、ベルカンプがフリーとなる。そこへピレスがパス。 «Fig 2»

この瞬間、ヴィエラは加速し、ピレスもベルカンプの左脇方向に走る。

«Fig 3»

ベルカンプ、一瞬右のアンリーにパスを出すそぶりをしつつ、左へ、DFラインの裏を突く絶妙なスルーパス。ヴィエラはトップスピードでボールへ。ピレスはベルカンプをオーヴァーラップして前線へ。 «Fig 3» 

«Fig 4»

ヴィエラ、左ゴールライン際から、シュートの可能性も見せつつ、ダイレクトでマイナスにピレスへ。DF1は逆を突かれ、このクロスをカットすることが出来ない。ピレス、左足をダイレクトで合わせて枠右隅にGOOOOAL! «Fig 4»

5人のプレイヤー全員の動きが、これほどに意味を持ち、これほどに連携している。ドラマの筋書きが、あらかじめ見えているようだ。 «Fig 1» のシーンで、ヴィエラの背後に位置したジウベルトがフリーであることを、大きな身ぶりでコーチングしたトゥーレの功績も見逃すことは出来ない。

ああ、何と美しい!試合終了後、優勝の歓喜を爆発させる彼等の映像に、現地実況コメンテイターはこう叫んだ。

"They have done it! And done it in the style not seen in the sport!!"
「やりました!他に類を見ない、彼等一流のスタイルで!!」